2019年11月01日
NFL2019:Week7~Week8の感想
Week7
チーフス@ブロンコス 30-6
ここまで2勝4敗のブロンコスが、4連勝スタートから2連敗して調子を
落としているチーフス相手に大金星なるかと注目された試合だったが、
フタを開けてみれば一方的な試合、チーフスの快勝だった。
これまではあまり守備が良くなかったチーフスだが、この日はブロンコスの
QBフラッコを9回サック、3回ファンブルうち1回ロストに仕留めた。
失点が10点未満は、今季初。
攻撃陣では、QBマホームズが足首の捻挫が悪化、途中交代となったが、
控えQBムーアが無難で危なげないQBingで、成功率は6割を切るものの、1TD、
0INTで、レーティング89点を記録した。その後Week8とWeek9の試合でも
先発し、それぞれレーティング100点以上の活躍をしている。
そのほか、自分の推し、スーパーRBルショーン・マッコイが12回64yを走って
好印象。あの独特の方向転換とチェンジオブペースは、観た瞬間に「これ、
マッコイだろ」とわかるほど。
ブロンコスはまるで良いところがなし。ここからの建て直しも厳しいか。
イーグルス@カウボーイズ 10-37
開始早々2つのターンオーバーをTDに結び付けられ、14点差のハンディ戦・・・
その後も、インターセプトやレシーバー陣のドロップ、肝心なところで反則と、
イーグルスの悪いところが全て出てしまった。十分失敗を取り返す時間はあったのだが。
点差が広がると、ランプレイを多く出せず、3人のRBでトータル24回103y止まり。
パス攻撃でもヤードが稼げず、1INTが響いてQBウェンツの成績は、レーティング
81点と平凡なもの。これでは勝てない。
守備では、ラン守備には強いはずだったが、カウボーイズのエースRBエリオット
1人に22回111y走られて崩壊。ランが出ればパスも出るの法則通り。
QBプレスコットには、21/27で成功率はなんと78%!、239y、1TD、1INTで
レーティング101点の活躍をされてしまった。
この惨敗ぶりは、トラウマにならなければ良いけど。これでカウボーイズとは
1ゲーム差。BYE明けのWeek11のペイトリオッツ戦、Week12のシーホークス戦が
厳しい相手だが、なんとか食らいついてWeek16のカウボーイズ戦まで望みを
繋いでほしい。
一方のカウボーイズは、Week10のバイキング戦、Week12の@ペイトリオッツ戦、
Week15のラムズ戦が厳しい相手か。そしてどちらも下位チーム相手に取りこぼしは
許されない。イーグルスはファルコンズに、カウボーイズはジェッツに負けている
だけに、2度目の取りこぼしは致命的だ。
レイブンズ@シーホークス 30-16
鳥系対決は、なかなかの好ゲーム。前半は13-13と互角だったが、後半レイブンズが
追加点を次々に決めて、シーホークスを突き放した。
QBジャクソンとQBウィルソンの新旧モバイルQB対決は、見ごたえがあった。
ウィルソンは今季、ここまで6試合連続レーティング100点越えを記録していたが、
この試合では成功率が5割を切り、インターセプト1回が響いてレーティング
65点と残念な出来。ランでもウィルソン自身は3回27y、エースRBカーソンが
21回65y走ったが、ジャクソン1人に及ばなかった。
そのジャクソンのランが圧倒的で、14回116yとエース級の活躍。本来のエース
RBイングラムの12回46yが霞むくらいだ。普通の攻撃陣11人に、エース級RBが
もう1人いるようなものだから、それを止めるのはなかなか難しい。ただジャクソンの
パスは、成功率5割未満、TDも無しで、レーティングは69点と封じられていた。
シーホークスの敗因は、後半2回のターンオーバー。反撃の芽がことごとく
摘ままれてしまった。
これでレイブンズは5勝2敗。同地区のスティーラーズ2勝4敗、ブラウンズ
2勝4敗ベンガルズ7戦全敗の出来を考えると、地区優勝に大きく近づいたと
言えるだろう。Week4にブラウンズに直接対決で負けているのは不思議だが。
全勝を続ける49ersを追うシーホークスにとっては、手痛い2敗目の5勝2敗。
ただ直接対決が丸々2試合残っているので、十分逆転優勝はある計算だ。
その1試合目がWeek10。楽しみな同地区対決だ。
Week8
レッドスキンズ@バイキングス 9-19
ベテランRBエイドリアン・ピーターソンが古巣と対決。しかもこのカード、
レッドスキンズのQBキーナムがかつてのバイキングスのQBで、バイキングスの
QBカーク・カズンズがかつてのレッドスキンズのQBと、QB古巣対決でもあった。
ただそのキーナムが、前半の早い段階でケガで退場。控えQBのハスキンスの出番と
なったが、このハスキンスが少々冴えない。当然レッドスキンズの攻撃の主軸は
ピーターソンのランとなった。
結果、ピーターソンは14回76y走って、生涯ラン記録歴代6位に躍り出た。
さらに上には、未だビルズで現役のフランク・ゴアがいるぞ。凄い。
ただそれだけで勝てるほど、レッドスキンズは強いチームではない。
バイキングスがほとんどのスタッツでレッドスキンズを上回り、試合を決めた。
カズンズはレーティング112点で恩返しを果たした。
バイキングスはこれで6勝2敗のなかなかの好成績。同地区のパッカーズは
強豪で、ライオンズやベアーズも簡単に勝てる相手ではないだけに、
この地区優勝争いは面白くなりそうだ。
レッドスキンズは、今季も厳しい。監督も交代したばかりで、試行錯誤の
シーズンとなりそうだ。
パッカーズ@チーフス 31-24
この週のベストゲーム。マホームズが欠場して、パッカーズ有利かと思われたが、
先に書いたように控えQBのマット・ムーアがレーティング100点以上の活躍。
十分代役を果たした。
そしてチーフスの様々なパターンのラン攻撃も良かった。全力でモーションして
いるRBに直接渡してランとか、トップスピードに乗り切ったRBを止めるのは
ホント難しいと思う。最速WRヒルのリバースプレイも強力なラン攻撃だ。
試合は1QはパッカーズでTD2つ、2QはチーフスでTD2つとFG1本。
3QにパッカーズがFGで追いつくと、4Qに両者互いにTDを取り合うという激しい展開。
ここでチーフスのRBマッコイが痛恨のファンブルロスト。これが敗因と言ったら
酷か。その後は、出番が全く無く、名誉挽回のチャンスは与えられなった。
ケガがちなRBだし、ムリさせたくなかったためと良い方向に解釈しよう。
ロジャースは、ホント勝負強いQBだ。この試合では成功率7割近く、305y、3TD、
0INTでレーティングは129点を記録した。Week7のレイダース戦では自身初となる
満点のレーティングだったというから、今季は何かやり遂げそうだ。
パッカーズは1敗をキープして、7勝1敗。今後はBYE明けのWeek12の@49ers戦が
天王山となるだろう。同地区対決となるWeek16の@バイキングス戦も注目だ。
チーフスは5勝3敗となったが、エースが欠けても十分強いチームであることは
証明できたと思う。おそらくはマホームズは、BYE明けのWeek13から復帰か。
翌Week14には@ペイトリオッツ戦が最大の難敵だろう。楽しみな1戦だ。
ベンガルズ@ラムズ 10-24
ここまで7戦全敗ベンガルズ。QBダルトンはデビュー以来、何度も連続でプレイ
オフ入りを果たした選手。長年の相棒WRグリーンを失っているとは言うものの、
それほど調子が悪いとは思えない試合だった。
この試合では、32/52で成功率62%、329y、1TD、0INTでレーティング86点。
調子が悪いというなら、52回もパスプレイを選択しないだろう。
対するラン攻撃は、チーム全体で21回100y。あまりにも極端なプレイコールだ。
守備陣の不振のほうが深刻だと思う。ラムズのランもパスもほとんど止められなった。
ラン喪失ヤードと総喪失ヤードでNFL最下位。失点でも24位だ。
しかしこの敗戦で、ダルトンは先発降格が発表された。ここにもQB交代の風が
吹いている。残り試合で、待望の白星を上げることができるだろうか。
それとも不名誉な逆パーフェクトシーズンとなってしまうだろうか。
ラムズはこれで5勝3敗としたが、地区では3位。49ersとシーホークスを追う
立場だ。スーパーボウルに負けたチームは、翌季に調子を落とすことが多いが、
そのジンクスに負けず、3年連続プレイオフ入り目指して頑張ってほしい。
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NFL | 日記
Posted at
2019/11/09 13:08:44
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