2012年11月24日
この週はケガ人続出。イーグルスのQBビック、49ersのQBスミス、ベアーズのQBカトラーが
途中交代。次週のプレイも難しいだろう。スティーラーズのQBロスリスバーガーもこの週
ケガで途中交代したらしい。いずれも自分の好きなQBだけに残念だ。
控えQBの中では、49ersのケイニーパックに注目したい。スミスとは正反対のモバイルQBで、
49ersの攻撃スタイルを大きく変える可能性がある。イーグルスのフォールズは新人、
ビックとは逆の長身のポケットパサーだ。来年以降イーグルスの中心になるかもしれない。
ファルコンズ@セインツ 27-31
無敗のチームと負け越しのチームの試合とは思えないほど、良い試合だった。
試合を終始リードしていたのは、ここまで負け越しのセインツ。それになんとか
追いすがる無敗のファルコンズ。ファルコンズにも十分勝機があったが、終盤残り
時間数分のところで1st&Goalのファルコンズの攻撃を、見事4回とも防ぎきった
セインツ守備陣の勝利と言えよう。セインツ守備陣の中でも、特に守備ラインが
良かったし、ファルコンズQBライアンを何度も苦しめた。守備陣の立て直しに
成功したセインツ。強いセインツが帰ってきた。
ファルコンズの守備は悪いと言えるほどではなかった。それ以上に気がかりなのが
やはりランの使い方。終始追いかける展開だったが、その差は大きくなくもっと
ランを使ってよかったと思う。パス/ラン比は70/30で、ラン獲得ヤードはわずかに
46y。ターナーという良いRBがいるのに、勿体無いと思う。
同地区ライバル対決はセインツが先勝した。リベンジを狙うファルコンズは、
Week13にホームで迎え撃つ。これも楽しみな一戦だ。
カウボーイズ@イーグルス 38-23
3Qまでは17-17と互角の良い勝負だった。2QにQBビックは脳震盪で交代、控えの
QBフォールズも好プレイをし、1年目ルーキーとは思えないくらい落ち着いていた。
逆転、また逆転、そしてカウボーイズが追いついて3Qが終了した後、ゲームが大きく
動いた。続くイーグルスの攻撃があっさりパントに終わり、カウボーイズはそのパントを
そのままリターンタッチダウンする。さらに、返しのイーグルスの攻撃をインターセプト
リターンタッチダウンして、大きく突き放す。イーグルスは残り時間も少なくなって
ようやくタッチダウン一つを返すが、キックは失敗。8点差となる。それでも最後の
望みをかけたドライブは、自陣エンドゾーン手前でファンブルし、そのままリカバー
タッチダウンに終わり、ゲームオーバー。
立て続けにビッグプレイを決めたカウボーイズ、ミスを連発してしまったイーグルス。
大きく明暗が分かれてしまった。
新人QBフォールズは、22/32でパス成功率69%で1TD、1INT、レーティング85。デビュー戦と
してはまずまずだった。しかしやっぱり、イーグルスのパス/ラン比は64/36。新人QBの
デビュー戦ならもっとランを増やしても良いはず。コーチ陣の戦術には相変わらず疑問が残る。
カウボーイズは守備陣やリターンチームのビッグプレイは良かったけど、攻撃陣はやや
力強さが足りなかった。同地区首位のジャイアンツとは1.5ゲーム差まで詰め寄ったが、
逆転優勝を狙うのなら、さらに奮起が必要だ。
ブロンコス@パンサーズ 36-14
パンサーズに先制されたものの、マニング兄のタッチダウンパスと2Qのパントリターン
タッチダウンで逆転、その後もフィールドゴール、インタセプトリターンタッチダウン、
セフティ、ランによるタッチダウンと順調に得点を重ねて差を広げ、圧勝した。
投・走・守・蹴・返の全てで得点を挙げた理想的な試合運びだった。
ブロンコスはこれで6勝3敗。同地区2位のチャージャーズが4勝5敗と2ゲーム差。
Week12の直接対決に勝てば、地区優勝は濃厚だ。
パンサーズはQBニュートンの出来はまずまずだが、チームとして他に良いところは無く、
それだけでは上位チームに勝つことができない。
ジャイアンツ@ベンガルズ 13-31
Week9でスティーラーズに敗れたのはしょうがないとしても、この敗戦はいただけない。
守備は後ろが弱いという弱点がまた出てきて、開始早々ロングパスを決められてしまうし、
QBマニング弟は、29/46で6成功率63%、215y、2インターセプトでレーティングは56と散々。
他の攻撃陣も2回ファンブルロストを喫するし、キッキングチームは68yのパントリターン
を許してしまう。試合途中、負け戦ムードが漂っていて、去年の優勝チームとは思えない。
アメフトは、2タッチダウン差ならそれほど時間がなくても逆転できるスポーツだし、
4Q入っても3タッチダウン差までなら十分逆転は可能だ。もちろんそれには、一つ一つの
プレイを正確にやり遂げ、それを積み重ねることが必要だが、4Qでの逆転劇を何度も
演じてきたのがジャイアンツだったはず。しかし、4Q入った時点での点は6-31と
25点差だったし、細かなミスを連発するし、とても奇跡は望めそうもなかった。
ここでWeek11がBYEになるのは有難い。残り試合は、パッカーズ、レッドスキンズ、セインツ、
ファルコンズ、レイブンズ、イーグルスと、ジャイアンツにとって厳しい相手が続く。
ベンガルズはこれで4勝5敗とぎりぎりのラインで踏みとどまっている。同地区の
スティーラーズとレイブンズに勝てなければプレイオフは厳しいとは言え、QBドルトン
と守備陣の調子は良くなってきているようだ。好試合を期待する。
テキサンズ@ベアーズ 13-6
戦前の予想通りの守備合戦。玄人好みの良い試合だった。前半はターンオーバーを奪い合う
激しい展開。逆に後半は長いドライブを許さず、互いにパントを蹴り合うという静かな試合
進行だった。勝負を分けたのはミスの数。奪ったターンオーバーの数は、テキサンズ4に対し
ベアーズが2。ターンオーバーマージン(奪ったターンオーバーの数と奪われたターンオーバー
の数の差)が今季NFL1位のベアーズが、まさかの-2と攻撃陣が大きく失敗してしまった。
後半もベアーズのミスパント、FG失敗など得意のキッキングゲームでも失敗。テキサンズの
ような一流のチーム相手では、致命的になってしまった。
テキサンズは、QBショウブが2インターセプト、レーティング43と冴えなかったが、エース
RBフォレスターがランだけでも102yを稼ぎ、固い守備陣とともにロースコアゲームを制した。
バランス型チームの良さが出た、と言える。
ベアーズは、守備の良さは出たが、それだけでは勝てないことを露呈してしまった。加えて
エースQBカトラーの欠場。次Week11の相手は49ers。厳しい戦いが続く。
ビルズ@ペイトリオッツ 31-37
ペイトリオッツファンとしては、ホームゲームということもあって楽勝と思ってたのだけど、
思いの外苦戦させられてしまった。誤算の原因は、ペイトリオッツの守備陣。パスで319y、
ランで162yを許し、攻撃時間で7分近く差をつけられてしまった。これだけ見ると負けゲーム
なのだが、NFL1位の攻撃陣が着実に得点を重ね、見事に逃げ切った。QBブレイディは
23/38の成功率61%といつもよりは悪いものの、大きなミスも無くレーティング96。
パス/ラン比も57/43とほぼ平均的で、焦ることなくランで117yを稼いだところも良かった。
ペイトリオッツの弱点の守備陣だが、それでも1インターセプト、2ファンブルテイクアウェイ、
3サックと、勝負強いところは発揮できたところは、今後の光明といえるだろう。
ビルズはこれで3勝6敗とほぼ絶望的な成績だ。
Posted at 2012/11/27 21:42:17 | |
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