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12/11の日本経済新聞に掲載された英・フィナンシャルタイムズ紙からの投稿記事
が面白かった。

「フィリピン、日本の再軍備支持？」「中国との対立　均衡探る」との見出しの
記事は、フィリピンのデルロサリオ外務大臣の「我々は日本の再軍備を大いに
歓迎するだろう」との発言に関するものだった。

日本の再軍備とは、おそらく自民党安倍総裁の「憲法改正」「自衛隊を国防軍に」
という公約を受けてのことだろう。日本国内では、中国・韓国・北朝鮮に関する
ニュースはよく聞くけど、それ以外のアジアの国のことなんてほとんどニュース
に出てこないだけに、新鮮な驚きだった。

記事には「中国を刺激する危険を冒す際だった発言」「日本に植民地化された過去
がありながら、日本の再軍備を容認するフィリピン」とあり、フィリピンに対し
どちらかと言えば批判的のように聞こえた。

しかし、「中国政府は、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、台湾、インドネシアが
それぞれ部分的に領有権を主張する南シナ海のほぼ全域を自国領とみなす地図を
掲載したパスポートを発行」「デルロサリオ外相は『度を越した主張は国際法に
違反している』と語る」と、その背景には中国の覇権主義があることにも触れている。
中国との間に尖閣諸島問題を抱える日本を、フォリピンが味方につけたいのも当然だ。

「７月、日比政府は今後５年間、防衛協力を強化する合意を取り交わした」そうだ。
民主党は、もっとこれをアピールしてもいいと思うけどね。それとも森本防衛相の
単独判断なのだろうか。そこのところはよくわからないが、このこと自体はもっと
評価されていいはずだ。


産経新聞ではこんな特集記事があった。

“対中国”で同志　東南アジア各国、日本の軍備強化に期待
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121213/asi12121309090000-n1.htm

新政権には、これらの国々との外交も大いに期待したい。



もう一つ、なるほどと思った、安倍さんのフェイスブックの記事より引用。
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=272425886214195&set=a.131635893626529.21685.100003403570846&type=1

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毎日新聞の平川記者から「下関は中国、韓国との深い経済がありますが、国防軍にして
大丈夫ですか？」というお馴染みの中国側にたった小学生並(笑)の質問を受けました。

「国防軍にする為にはまず憲法を改正しなければならない」ということ。
「その改正案は今年の４月２８日に谷垣さんが発表した」ということ。
「９条１項の平和主義は残し２項を変え、シビリアンコントロールを明確化する事や、
日本政府は従来から『自衛隊は外国からは、ジュネーブ条約上軍隊とみなされている』と、
ずっと答弁している」ということ。
また、「そう見なされなければ、自衛隊員は捕虜として取り扱われる権利を持たず、
ただの『人殺し』になってしまう」ということ。「だから国内に向かっては軍隊では
ない、海外には軍隊ですと言わなければならない、奇妙なことになっている」という事。
「それは、やはり恥ずべき事であり、自衛隊の諸君の立場も曖昧になっている中で命を
懸けなければならない」ということ等、説明をいたしましたが、何も知らずに質問して
いる事が、彼の質問を聞いていてわかり愕然としました。

これは記者だけの問題では無いかも知れませんが、安全保障の議論が未だに情緒的
未熟さの中にある事は残念です。

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