2016年01月14日
G+で観戦したので、その順に。
2回戦の予想は別記事でアップしますので、ここでは純粋に試合の感想のみ。
スティーラーズ@ベンガルズ 18-16
念願のプレイオフ初勝利がかかったこの試合、控えQBマカロンには荷が重過ぎたか、緊張か、
3Qまでは完全にスティーラーズペース。被インターセプト1回、自身のファンブル1回を
含めて全部で4回のターンオーバーを喫し、攻撃陣はスティーラーズに完全に封じられていた。
ベンガルズ守備陣は良くやっていたと思う。喪失ヤードは369yながら失点は20点以下、
3rdダウンコンバージョンは2/13、許したTDは1回のみというのは、十分合格点だ。
3Q終了直前に、スティーラーズのQBロスリスバーガーが負傷で一旦ベンチに下がると一転、
ベンガルズの攻撃陣に火が点いて猛反撃。4QにはTD→FG→TDと連続して得点して、15-16と
逆転に成功する。Week17のブロンコス戦でも思ったけど、エースQBの存在とはこれほど
大きなものだったのだ。
残り時間2分を切り、スティーラーズの返しのドライブでは自陣深いところで、ベンガルズ
LBバーフィクトがインターセプトをもぎ取り、試合を決めた・・・かと思った。
勝利へのシナリオは、ラン・ラン・ランで時間を潰し、FGで4点差という当たり前のもの
だったが、最初のランでRBヒルがタックルで倒れまいと頑張り過ぎている間に、ボールを
もぎ取られて痛恨のファンブルロスト!
試合の行方は、再びフィールドに戻ってきたロスリスバーガーとベンガルズ守備陣に
委ねられた。
ベンガルズ守備陣はロングゲインを許さないものの、残り20秒余りで自陣47yまで侵入
されてしまう。そして命運を分けた次のプレイは、バーフィクトがヘルメットからWR
ブラウンにぶつかりに行く反則攻撃、さらにエキサイトした選手達が揉めている間に
CBジョーンズが非紳士的行為の反則で計30yの罰退・・・
結果スティーラーズに35yのFGを与えてしまい、ベンガルズは悔いの残る逆転負けとなった。
この試合でプレイオフで勝てるチームと勝てないチームの差がわかったような気がする。
選手達が、この場面で絶対してはいけないことを徹底的に理解しているかいないかだ。
ターンオーバーと反則を計3回、あの局面で出してしまったベンガルズのプレイオフでの
初勝利は、まだまだ遠いように思えてしまう。
パッカーズ@レッドスキンズ 35-18
攻撃ラインが弱かったパッカーズ、オープニングドライブでセイフティを食らってしまい、
その弱点は改善されてなかったように見えた。続くレッドスキンズの攻撃は、良い位置
からのスタートとなり、WRジャクソンのTDでレッドスキンズがさらに盛り上がった・・・
かのように見えた。
ここでお調子者ジャクソンがまたやらかす。ゴールラインを割る時にボールを差し出せば
難なくTDだったのだが、なぜかボールは自分の後方にあってTDは認められず。結局この
ドライブはFGに終わり、チームの勢いに水を差したようなものだった。
2Qに入って風上からの攻撃となったパッカーズ、QBロジャースが突然復活した。
レッドスキンズ守備陣の交代のスキをついてボールをスナップして反則を誘ったり、
次のプレイでは守備の乱れをついてロングパスを決めたり、強豪らしい巧みなプレイで
あっさりTDを奪い、さらにFG、TDと追加点を重ねる。
守備でも勢いが止まらない。パッカーズの守備陣が奪ったサックはこの試合計6個、
好調だったQBカズンズを苦しめる。
後半最初のドライブでレッドスキンズはTDを上げて17-18で逆転したものの、風下に
サイドチェンジしたパッカーズは、今度はラン中心にドライブを進める。どちらが
ホームかわからないくらい、地の利を心得ていた印象だ。2人のRBを使い分けて、
その2人が1つづつTDを記録したところで大差がついて勝負あり。終わってみれば
ロジャース復活を知らしめた見事な横綱相撲だった。
NFC東の代表として頑張ってほしかったレッドスキンズだけど、本来の実力差は
こんなものだと思う。レッドスキンズはまだまだ発展途上、また来季もこの地区を
盛り上げてほしい。
チーフス@テキサンズ 30-0
プレイオフのホームゲームで完封負けという不名誉な記録を打ち立ててしまった
テキサンズ。守備は他のチームに匹敵するほど良くそれがプレイオフまで進んだ原動力
なのだが、攻撃に核となるものがないという最大の弱点が露呈した結果となった。
この日のQBはホイヤーだったが、15/34で成功率44%、136y、4INT、被サック3うち
ファンブルロスト1、何もできなかったといっても良い。どこまで酷いレーティングだ
と思って調べて見ると16点。一応2ケタは達成してた。
1人気を吐いていたのはRBブルーだが、それでも17回で99y止まり。守備のエース
JJワットを攻撃でダイレクトスナップから走らせるという奇策(ワイルド・ワット?)まで
使ってみたものの大した効果も無く、その後股関節を痛めて退場となってしまえば、
ホームのテキサンズファンもがっかりだったろう。
チーフスは、パス偏重の現代NFLにおいて、非常に個性的なチームに仕上がった。
守備とランが強いというなら、シーホークスやパンサーズ、バイキングもそうだが、
攻撃のリズムを崩すターンオーバーや反則が少ないと言えば、このチーフスをおいて
他はない。この試合では守備の選手がはじいたパスをインターセプトされるという
ことはあったものの、組織的な守備でがっちり守り、失点には至らなかった。
規律と士気の両方が高いチームだ。
解説の人が、アンディ・リード監督が堅実だということを言っていたけど、ギャンブル
的で反則の多いイーグルス時代を知っていたら、そんなことは言えないだろう。
チーフスのプレイオフでの勝利は20年ぶり以上らしい。全く正反対のカラーのチームを
まとめて、どちらもプレイオフ入りで勝てるチームに仕上げるのだから、この監督は凄い。
ベリチックに次ぐ名将だと思う。
シーホークス@バイキングス 10-9
両チームとも10点前後の激しい守備合戦。試合を支配していたのは圧倒的にバイキングス
だったが、1つのビッグプレイと2つのミスが明暗を分けた。これもアメフトだ。
まずはシーホークスのビッグプレイ。スナップミスでこぼれたボールを慌てて拾った
QBウィルソン、迫り来るバイキングス守備陣をうまくかわしてロングパス!これが
どフリーになっていたWRロケットに通って、あわやTDのロングゲインとなった。
これをきっちりTDに結び付けてこの試合初の得点。4Qになってからだった。
バイキングスのミスの1つが、エースRBピーター損のファンブルロスト。まだまだ
7-9でリードしていたバイキングスだったが、相手に反撃のチャンスを与えてFG、
10-9と逆転されてしまう。
バイキングス最後のチャンスは2ミニッツオフェンスとなったが、シーホークス守備陣の
反則などもあり、時間を潰して残り時間30秒弱で27yのFG。シナリオ通りと思ったら・・・
まさかのミスでゲームオーバー。さすがにこれには-20℃の厳寒下で応援していた
ホームのファンはがっくりだろう。。。
この試合も、スティーラーズ@ベンガルズ戦のように、プレイオフで勝てるチームと
そうでないチームが明白になった試合だった。勝てるチームは、自ら運を引き寄せる
粘り強いチームでもあるのだろう。
Posted at 2016/01/16 01:02:25 | |
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NFL | 日記