2016年12月05日
ベンガルズ@レイブンズ 14-19
Week11ではカウボーイズに完敗したレイブンズだったが、この試合ではベンガルズ相手に
終始優勢に試合を進め、タッチダウンは1つだけだったが、スーパーKタッカーが50y以上
のFG3本を含む計4本とTFPを加えて計13点をたたき出し、試合を決めた。
QB対決では、フラッコが25/36で69%、234y、1TD、1INTでレーティング85、ダルトンが
26/48で54%、283y、TD無しでレーティング79とわずかながらフラッコの勝ち。
両軍のスタッツで明暗を分けたのは、ベンガルズのエースRBヒルが12回で21yしか
稼げなかったのに対し、レイブンズは3年目RBウェストと新人RBディクソンが約50yずつ、
合わせて97y稼いだことだ。その結果QBの負担が軽くなり、フラッコが落ち着いて投げる
ことができたと思う。
これでベンガルズは痛恨の7敗目。1引き分けもあるのでプレイオフはほぼ絶望的だ。
ダルトンのデビュー以来の相棒WRグリーンのケガもあって、100y当たりの得点5.9点から
わかるように、ツメの甘さ・勝負強さに欠けているという弱点が露呈したシーズンだった。
同地区対決を制したレイブンズは6勝5敗で地区首位をキープ。やはり最大のライバルは
スティーラーズか。Week16の直接対決に注目だ。
シーホークス@バッカニアーズ 5-14
今季何度か放送されているバッカニアーズ戦だが、まさかペイトリオッツを破った
シーホークスに勝利するという大番狂わせを演じるとは思ってなかった。
バッカニアーズは、数字の上では守備も攻撃も平均以下のチーム。それでもここまで
5勝5敗なのだからわからない。この試合を終え6勝5敗となり、地区首位の
ファルコンズを1ゲーム差で追うという位置まで来た。
試合は、オープニングドライブから連続して2つのTDを奪ったバッカニアーズが終始
リードしたまま逃げ切った形だ。その後バッカニアーズ攻撃陣は悉くシーホークス守備陣
に阻まれ追加点はならなかったが、それ以上にバッカニアーズ守備陣が踏ん張り、
シーホークスの攻撃を245y、1FGのみに抑えた。残りの得点は、パントブロックからの
自陣エンドゾーンでのリカバーによって与えたセイフティの2点のみ。
後半は両軍共に得点無しという守備合戦だった。
シーホークスは、QBウィルソンがスクランブルやオプションプレイで8回80yを走った
ものの、パスでは17/33で成功率が5割ちょっと、151yでTD無し、INT2回にサック6回と
完全に封じられた。レーティングは39と惨憺たるものだ。
バッカニアーズのQBウィンストンは、最初の2回のドライブはほぼ完璧、その後は
無得点とは言え、ミスはインターセプトが1回のみ、成績は21/28で75%!、2TDで
レーティング106点とシーホークス守備陣相手に素晴らしい結果を残した。
後で調べたらバッカニアーズは、Week11でも@チーフス戦19-17で上位食いしている。
同地区首位のファルコンズ戦は既に1勝1敗で終わっているが、今後はWeek14,16の
同地区のセインツ戦2つに挟まれた@カウボーイズ戦がヤマ場だろう。
チーフス@ブロンコス 24-24 OT:6-3
どちらも7勝3敗同士、地区2位を賭けた試合は激戦に次ぐ激戦、延長戦終了直前まで
もつれてサヨナラFGでチーフス勝利となった。
どちらも守備が自慢のチーム、1Qは守備合戦で無得点に終わり、先制点は2Q半ばを過ぎて
チーフス守備陣が上げたセイフティ。その前のパントでエンドゾーンぎりぎりまで追い
やられたところで、ブロンコスのQBシーミアンにファンブルフォース、ブロンコスが
リカバーしたもののエンドゾーン内だったのでセイフティ成立だ。
この試合、チーフスのPコルキット兄が度々良いパントを見せた。9回蹴って平均44.1yだ。
一方ブロンコスのPは新人のディクソン、6回蹴って平均40.5yだ。昨年までブロンコスに
いたPコルキット弟がまだ残っていたら、どっちが勝っていただろうか。
ちなみに自分が思う名Pは、コルツのマカフィ、パンサーズのアンディ・リー、そして
今季からレイダースのキングを入れても良いと思っている。
そしてセイフティの直後、チーフスのRヒルが86yのキックオフリターンTDを決めて9-0と
リードを広げるが、ブロンコスも前半のうちにFGを返して9-3で試合を折り返す。
後半に入って点の取り合い、シーミアンがTDパスを決めると、再びRBヒルがTDランを
奪い返す。4Qになるとさらにシーミアンはギアを上げて2つのTDを奪い、16-24で8点差
とする。残り時間は3分ちょうど。。。
ここでチーフスはタイムアウトを使い切っていた上、ロングパスがないという弱点が
あるQBスミス、同点に追いつくのは難しいと思っていたが・・・
このドライブが見事だった。ベテランらしく落ち着いて、しかも長所である堅実さを
前面に出してドライブを進め、時には熱いスクランブルを見せて、最後はまたもや
ヒルがレシーブするTDパス。2ポイントも決めて延長戦に持ち込んだ。
延長戦で先攻はブロンコス、FGを決めるが返しにチーフスもFGを決めて試合はいよいよ
サドンデスに。その後のブロンコスの攻撃は時間をじっくり使うドライブ、3点狙いの上、
失敗してもチーフスに時間を与えないという作戦だ。
しかし計算違いだったのが、ぎりぎりFG圏内からの3rdダウン、少しでも前に進めるための
攻撃がロスとなり、62yのFGとなってしまったことだ。標高1600mという高地にあるホーム
フィールド、チャンスはあると判断したのだろうが、これをKマクマナスが外し、自陣48y
地点からの攻撃をチーフスに与えてしまう。このリスクは大きかったと思う。
これをパントで相手陣奥に押し込めば、自慢の守備陣が持ちこたえるチャンスはあったかも
しれないが、残り少ない時間でも4Q同様スミスに結局自陣16y地点まで攻め込まれ、34yの
FGをポールに当たりながらも決められ、ブロンコスにとっては悔しい敗戦となった。
もう一つ敗因を挙げるなら、ブロンコスの反則15回97yだ。しかも相手にとって嬉しい
タイミングでオートマティック1stダウンを与えたりして、自軍のリズムを壊してしまった。
以前からの問題だがやはり守備陣が酷い、改善が必要だ。
これでブロンコスは首位レイダースと2ゲーム差の3位、チーフスは1ゲーム差の1位と
なった。この地区からワイルドカード2つが出る可能性も高いだろうが、やはり1つでも
シード順は上げておきたいところ。最終週までもつれるだろう、楽しみだ。
パッカーズ@イーグルス 27-13
Week11でレッドスキンズに大敗したパッカーズが相手、イーグルスにも勝つチャンスは
あると期待したのだが、この試合ではQBロジャースが復調、イーグルス守備陣は十分に
プレッシャーを与えられず、悠々とパスを投げられダブルスコアで敗戦となった。
ロジャースの成績は、30/39で成功率が77%!、313y、2TD、インターセプトもサックも無し、
レーティングは117と文句なし。一方イーグルスの新人QBウェンツは、1インターセプト、
被サック4回と苦しみ、レーティングは76点どまり。
試合は前半こそ互角の勝負だったものの、後半早々にインターセプトを喫してから徐々に
差が広がって、4Qに2ポゼッション差となったところで勝負あり。ホームのイーグルス
ファンも目を覆わんばかりの悲惨なムードの中、試合終了となった。
終わってみれば、イーグルスらしいキックオフでのビッグリターンはあったものの、
獲得ヤードで100y近く、保持時間で10分以上差をつけられ、3rdダウンコンバージョンで
10/14と5/11では地力の違いを見せつけられたというしかない。
これでイーグルスはプレイオフ入りがほぼ絶望的な5勝6敗。開幕ダッシュこそ良かったが、
急速に勢いを失ってしまい、新人QB&監督コンビには辛いシーズンとなった。来季に向けて
経験を積み、さらに上を目指して頑張って欲しい。
Posted at 2016/12/09 18:30:40 | |
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NFL | 日記