いよいよNFL2018年シーズンがスタートしました。
今年も、NHKBSとG+で観戦した試合を中心にレビューしていきます。
ファルコンズ@イーグルス 12-18
前半は守備合戦。どちらもなかなかドライブが進まない。攻撃陣の反則も多く、
リズムがつかめないまま、ファルコンズがFG2本、イーグルスがFG1本のみで
前半終了。
後半、イーグルスの最初のドライブが見事。ランとパスを上手く組み合わせて、
さらにはあの「フィリースペシャル」を思わせるようなトリックプレイもあり、
最後はエースRBアジャイが押し込んでTD、逆転に成功する。このドライブは
10分以上じっくり時間を使ったのも良かったと思う。
攻撃に時間を使えば、その分守備陣の体力がキープできるわけで、イーグルスの
守備陣は最後まで力負けしなかった。結局ファルコンズの反撃は、エースRB
コールマンのTD1回のみ。
試合終盤に、再びアジャイがエンドゾーンに走りこんで2つめのTDを奪い、
その後さらに2ポイントでもアジャイがTDを上げるという大活躍。
スーパーボウルチャンピォンの貫禄を魅せた。
残念なのは、QBフォールズの自慢のロングパスが冴えなかったこと。
レーティングが51では、QBの仕事をしたとは言えない。
しかしラン攻撃でその穴埋めができていたのは大きい。アジャイは15回62y、
RBクレメントが5回で26y、ケガから復帰したRBスプロールズが5回10yに加え、
レシーブで4回22y。それぞれの役割を果たした。昨季の2番手RBブロントが
抜けても、RB陣の層はまだまだ厚い。
守備陣、特に昨季大活躍した守備ラインも健在。QBライアンを4回サックし、
レーティングを57点に抑えた。守備ラインだけでなく、セカンダリー陣も
補強されたと解説の人が言っていたので、今年はさらに守備が期待できそうだ。
一方負けたファルコンズも、例年通り攻守のバランスの良いチームで、この日も
そんなに悪い出来ではなかったと思う。問題は両軍ともに多かった反則で、
ファルコンズは15回135y、イーグルスも11回101yは、ここ30年間最多の記録らしい。
せめて一桁に抑えるようにしないとダメだ。
イーグルスは今後、@バッカニアーズ、コルツ、@タイタンズ、バイキングスと
好チームとの対戦が続く。エースQBウェンツの復帰が待たれるところだが、
それまではスーパーボウルMVPの腕をしっかりと魅せてほしい。
ベアーズ@パッカーズ 23-24
前半にパッカーズのエースQBロジャースが足のケガで交替、ベアーズの一方的な
試合になるかと思われたのだが、後半にロジャースが復帰すると凄いパスを
ポンポン投げて反撃開始。その勢いは守備陣にも影響して、ベアーズは逆に失速、
4thダウンギャンブルを2回失敗という失策もあり、パッカーズの逆転勝ちとなった。
終わってみれば、見事なロジャース劇場だった。
ベアーズにも十分勝つチャンスはあったと思う。2年目QBトルビスキーはサック
4回くらうものの、成功率は66%、TDはないが、INTもなしでレーティング77。
まずまずの成績だ。ランでもトルビスキーと2人のRBと合わせて計139y、
ボール保持時間は7分近くパッカーズを上回っている。コーチ陣の戦略通りの
数字が出せたはずだ。
しかしそのプランを上回るのが、ロジャース。天性の勝負強さがあるQBだ。
足をケガしているのに、パスラッシュをかわしてパスを通し、4Qだけで3TD、
レーティング130を越えた。化け物だ。自分は、ロジャースは足の速いブレイディ
と思っていたが、足をケガしても足の遅いブレイディとなるだけ、つまりは
足をケガしてもブレイディと同等のQBということを証明した試合だったと思う。
ただ今後はケガの具合が気になる。大したことがなければ良いが。
ベアーズは悔しい結果だったが、攻防ともに昨季よりも良くなっていると思う。
Week15のホームでの再戦に大いに期待しよう。
ラムズ@レイダース 33-13
フィールド上に芝の無い、土がむき出しのエリアがあって不思議だったが、
野球場と兼用のフィールドとのこと。芝もアメフト専用でなくて滑りやすいと
解説の人が言っていたが、なるほど、この試合では選手が足滑らせてしまう
場面が多かった。レイダースにとってはホームフィールドディスアドバンテージか・・・
一昨季の最終週の試合でケガに泣いたのが、レイダースのエースQBデレク・カー。
昨季はケガ明けのせいか成績が奮わず、結果負け越し。今年に賭ける意気込みは
強いはずだが、残念ながら散々な成績だった。
成功率こそ7割越えたが、TDなし、3INTでレーティングは63点どまり。苦しいスタート
となった。
ラムズは昨季の攻守バランスの良いチームのまま。守備ではレイダースに
強いプレッシャーを与え、攻撃では3年目のエースQBガフと、4年目のエース
RBガーリーの若いコンビが中心。ガフは2TDを上げてレーティング97点、
ガーリーは20回108yを稼いだ。両軸が機能したラムズの圧勝だった。
レイダースは2020年にラスベガスに移転が決まっているそうだ。
悲しい思いをしているオークランドのファンのためにも、今季は奮起してほしい。
【その他気になるチームの結果】
NFLJapanの公式サイトで、ダイジェスト動画観戦した。
ビルズ@レイブンズ 3-47
昨季までのモバイルQBテイラーを放出したビルズの先発を務めたのがQBピーターマン。
インターセプトを2回喫して、新人QBアレンに変えられたのだが、そのピーターマン
この試合でのレーティング0点を記録・・・ひとケタは見たことあったけど、これ以下は
ないという0点は初めてww
レイブンズは、ベテランQBフラッコと新人モバイルQBジャクソンを同時に起用する
という
新しいフォーメンションを披露。アタれば、面白そう。観てみたい。
スティーラーズ@ブラウンズ 21-21
そのテイラーが移籍した先のブラウンズは、スティーラーズと引き分けて、一昨季の
最終週から続く連敗記録を17で止めた!しかし、FGのミスさえ無けれ勝ってていた。。。
今季の初勝利は、いつになるだろうか・・・
でもそのスティーラーズ、契約でモメたエースRBベルを欠いた状態だったそうだ。
49ers@バイキングス 16-24
昨季ペイトリオッツから移籍したQBガロポロと、今季レッドスキンズから移籍してきた
QBカズンズの対決は、カズンズ率いるバイキングスの勝利。固い守備は健在だ。
テキサンズ@ペイトリオッツ 20-27
テキサンズの守護神JJ・ワットが復帰戦。今季は最後まで出場続けられるか?
2年目QBワトソンも、今季は真価が問われるシーズンだ。
ペイトリオッツは、今のところ心配いらなさそう。この試合では巨人グロンコが大活躍。
バッカニアーズ@セインツ 48-40
NFC南の同地区対決は、激しい点の取り合い。まさか、バッカニアーズがセインツと
点の取り合いで制するとは予想外。QBはエースのウィンストンではなく、ジャーニーマン
のフィッツパトリック。昨季にジェッツから移籍してきてバッカニアーズの控えとなっていた。
レーティングはほぼ最高点の156点。ベテランの意地か。
チーフス@チャージャーズ 38-28
昨季までのエースQBアレックス・スミスを追い出した、2年目QBマホームズが活躍。
4TDを上げて、レーティング128点。この新鋭を、アンディ・リード監督がどう使うか、
注目したい。
チャージャーズのQBリバースは15年目の正念場。しかし541y稼いで28得点と、
相変わらずの効率の悪い攻めが直ってない。
レッドスキンズ@カージナルス 24-6
その追い出されたスミスは、同じく移籍組のブラッドフォードと対戦し、圧勝。
ブラッドフォードにも頑張ってほしいのだが、新監督の手腕はどうだろうか、気になる。
シーホークス@ブロンコス 24-27
守備や攻撃ラインが弱体化し、QBウィルソン頼りのシーホークスと、守備は一流、後は
QBが何とかなれば・・・のブロンコス。バイキングスから移籍してきたQBキーナムが
3INTながらも3TDを上げ、競り勝った。
ジェッツ@ライオンズ 48-17
ジェッツの新人QBダーノルド(レーティング117点)と、2人のRBが活躍し、ライオンズを
圧倒。守備もよくなっている。
ライオンズは、QBスタフォードの剛腕にも陰りが見えてきたか。4INTで、レーティング48点。
新監督は、かなり批判されているようだ。
Week2のテレビ中継は、NHKBSでテキサンズ@タイタンズ、G+でジャイアンツ@
カウボーイズの2試合のみだが、どれも気になるチーム。楽しみだ。