• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ガオブルーのブログ一覧

2019年01月14日 イイね!

NFL2018:プレイオフ2回戦の感想


コルツ@チーフス 13-31

シーズン終盤から調子良くなってきたコルツは、1回戦ではそれを証明するような
戦いができた。一方開幕から連勝してきたものの、シーズン終盤にはエースRBハント
を失い、チーフスはやや調子を落としてきたように見えた。勢いの差でコルツ、ホーム
アドバンテージでチーフス、トータルで互角と見ていたが、予想に反してチーフスが
圧勝した。

力の差は1Qから明確だった。チーフスは2シリーズ連続でTD、片やコルツは4シリーズ
連続で3&アウト。2QにもチーフスはFGとTDで追加点を重ねるが、コルツはパント
ブロックからのリカバーTDの7点のみ。前半コルツ攻撃陣は全く何もできなかった。

ここまで点差がつくと、コルツの戦略も限られてくるし反則も増えてくる。3Qも得点
ならず、17点差を追いかけて4Q残り時間5分半で、ようやくTDを上げるが時既に遅し。
その後チーフスの反撃もあり試合終了となった。


テキサンズの強力守備ラインのプレッシャーを悉く弾き返したコルツ攻撃ラインは、今季
最強と思っていたが、今季奪サック数最多のチーフス守備陣は何度もプレッシャーを
浴びせかけ、3サック・1ファンブルロストを奪っている。コルツのQBラックの成績は、
19/36で成功率が53%、203y、1TD、INTなしでレーティング79点どまりだ。

コルツの守備ラインは良くやっていたと思う。モバイルQBマホームズから4サックを
奪っているし、何度も3rdダウン失敗に追い込んでいた(チーフスの3rdダウンコンバー
ジョンは4/14)。しかし、そこから何度も4thダウンギャンブルに成功され(3/4)、
結局長い間ドライブされて、ボール保持時間は約20分と40分と倍近くの差がついて
しまった。これでは勝負になるまい。マホームズの成績は、27/41で成功率66%、278y、
TDが無いのでレーティングは85点と低めだが、堅実なQBingだった。

マホームズの凄いのは、走りながら投げるのが上手いところだが、右利きなのに
左に走りながら右に投げたり、顔の方向とは違う方向に投げたり、守備ラインの
デフレクトを避けるために瞬時に横投げに替えたりするから驚く。レギュラー
シーズンでは守備の選手に掴まれながらも、左腕で投げて成功させたこともあるし、
ランフェイク・パスフェイクも上手で、シーズンMVPも納得な活躍だった。

チーフスのTDは全てランによるもので、新エースRBのウィリアムスが25回129y、1TD
の活躍で、そのほか最速WRヒルのリバースからの36yTD、マホームズのスニークTD
などがあった。ヒルのランプレイは、もっとどんどん使って良いと思うが、そこは
奇策師リード監督、手の内を明かさないためなのかもしれない。

スペシャルチームでは、前述のパントブロックTDがあったものの、コルツの名K
ビナティエリがFGとPATを1回ずつミスすることもあり、投走守蹴の4つで負けた
ゲームと言えよう。


負けたコルツではあったものの、新監督ライクは1年目で見事にラックや攻撃陣を
立て直したと思う。プレイオフ常連チームになるには、まだまだ精進が必要だと
思うが、来季も期待したい。

チーフスは、守備に不安があるとは言われていたものの、この試合では全くそんな
ところを感じさせなかった。そしてランとパスのハイパーオフェンス。強豪チームに
仕上がってきた。


カウボーイズ@ラムズ 22-30

どちらも強いランと守備に支えられた若いQBのチームだが、そのラン攻撃の差が
試合を分けたゲームとなった。

ラムズの4年目エースRBトッド・ガーリーは、シーズン中Week16からケガで欠場。
それを補うために急遽パンサーズからレイダースを経由して移籍してきたRB
アンダーソンだったが、この試合ではそのアンダーソンが23回123y、2TDの活躍。
そして復帰したガーリーも16回115y、1TDの活躍。今季ラン守備5位、1回戦でも
ラン攻撃1位のシーホークスをわずか73yに抑えたカウボーイズの守備陣でも、
タイプの異なる2人のエース級RBを止められなかった。

一方、今季ラン獲得ヤード1位のRBエリオット(15試合で1434y)は、この試合
20回でわずか47yに抑えられてしまった。その結果、3rdダウンコンバージョンは
カウボーイズ1/10に対しラムズは5/11、ボール保持時間で12分半の差がついてしまった。

オープニングドライブでラムズはFG、その直後にカウボーイズはTDと逆転したものの、
2Qでラムズは、FG1本とTD2本を追加し、大きく点差を広げた。

後半に入ると一進一退の攻防が続くも、TD2つ分の差が大きかった。そして4Q入って
直後の8点差を追うカウボーイズのドライブで、4thダウン&1のギャンブルを失敗
したのが運命の分かれ道。ラムズに追加TDを上げられるも、何とか2分少々残して
TDで8点差として守備陣に託すが、2回1stダウンを更新されて万事休す。点差
以上に試合を支配していたラムズだった。

QB同士の対決では、カウボーイズのQBプレスコットはレーティング99点に対し、
ラムズのQBガフは74点と見劣りするものの、被サックも被インターセプトも無し。
攻撃のリズムを崩さず、ドライブを続けられた。


カウボーイズは、ラン・パス・守備とバランスの良いチームになってきた。
プレイオフ経験も経て、イーグルスにとっても手強いライバルであり続けるだろう。

ラムズは念願の決勝戦進出。2年連続地区優勝し、チームの実力は着実に底上げ
されてきた。決勝戦でも、このダブルエースRBの走りがゲームを決定づけるだろうか、
注目したい。



チャージャーズ@ペイトリオッツ 28-41

今季は調子悪いとか衰えたとか言われてきたブレイディ@ペイトリオッツだけど、
プレイオフではいつも通りの貫禄勝ち。なんと8年連続の決勝戦進出というから
驚き、NFLの化け物の記録がまた1つ更新された。

しかも好調のチャージャーズ相手にこんなゲームメイクをしてしまうのだから凄い。
オープニングドライブこそ、じっくり時間をかける7分少々のドライブでTDだが、
1Q終了間際にTDを追加、そして2Qに入るとテンポを上げて一気にTD3つを稼ぐ。
その間チャージャーズはTD1つにとどまり、前半終えた時点で7-35の大差に。

後半はふたたびスローなテンポで時間稼ぎ、チャージャーズもTD3本上げるも
それさえもベリチック監督の計算どおりとしか思えない。悠々逃げきって勝利だ。
ペイトリオッツの勝利と予想していたけど、こんなに差がつくとは思ってなかった。
期待したチャージャーズの隠し玉・伏兵も出なかったのが残念。

一方の化け物チームペイトリオッツでは、新人RBソニー・ミシェルが24回129y、3TD
の大活躍。それをリードブロックで支えたFBのデブリンも良い仕事をした。FBは
Iフォーメーションで、QBの後ろに並ぶ2人のうち、前に位置するポジション。
後ろのRBがボールを持って走るときに、前に走って守備選手を露払いする役割だ。

QBブレイディはいつも通りの完璧な成績、34/44で成功率77%!、343y、1TDで
レーティング107点。対するリバースは、25/51で成功率5割以下、491y、3TD、
1INTでレーティングは81点と平凡な数字。今回もブレイディに阻まれてSBを
逃した。リバースがいつかあの舞台に立てる日は来るのだろうか。


これでAFC決勝戦のカードは、ペイトリオッツ@チーフスとなった。ベテランQB対
若手QB、名将ベリチック対奇策師リードの構図だ。激しい点の取り合いになると
予想する。リード監督には、2004年シーズンのスーパーボウル、イーグルス対
ペイトリオッツのリベンジを達成して欲しい。



イーグルス@セインツ 14-20

今週のベストゲーム。イーグルスファン・セインツファンでなくても、観てて
面白い試合だったと思う。

セインツのオープニングドライブは、QBブリーズがインターセプトを喫して
いきなりターンオーバー。それをQBフォールズが37yのTDを決めてイーグルスが先制。

次のイーグルスのドライブではじっくりスローテンポで進め、最後はフォールズが
スニークでTD。14点のリードとする。

しかし、2Qに入ってフォールズがエンドゾーンに投げ込んだパスをインターセプト!
その返しのドライブはイーグルス守備陣が3&アウトに抑えてダメージ無し。
だが、その後イーグルスの攻撃陣が沈黙。そうしている間にセインツ攻撃陣が徐々に
ペースアップ。セインツ4thダウンはパントフェイクからの、あの控えQBヒルのラン
という奇策でギャンブル成功。それをTDに結び付けられる。
これで試合の流れが変わってしまった。

イーグルスの攻撃ラインのブルックスをケガで途中退場になってしまったのが痛かった。
そして守備ラインの要、フレッチャー・コックスも足を痛めてしまう。その後何度か
出場したものの、パフォーマンスの低下は明らかだった。

前半終了間際にFGを決められ、14-10で試合を折り返す。前半終了時点でのチーム
スタッツはほとんど互角で、リードしているのはイーグルスだが、ちっともそんな
気持ちになれなかった。


3Qは、幾度となくセインツを3rdダウン&ロングに追い込むも、結局1stダウンを
更新されてしまい、最後にはTDを追加されて14-17と逆転される。イーグルス攻撃陣は
何もできず、逆にセインツにFGを追加され、FGでは追いつけない点差に。

4Qもセインツに押され、ダメ押しのFG圏内に進まれたが、イーグルス守備ラインが
ブリーズをサックで5y下げさせ、FGは52yのロングレンジに。50y超のFGはプロでも
成功率70%というが・・・これが失敗!首の皮1枚で繋がった。このシーンは、
昨季のSBで、ブレイディをファンブルロストさせ、逆転勝利に結びつけた時のことを
思い出させた。

残り時間2分半、逆転勝利のTDへのドライブ開始。十分チャンスはあったが・・・
最後の最後で、エースWRジェフェリーがドロップ、それをセインツのCBラティモアが
この日2回目のインターセプト!残念ながらイーグルスはシーズンエンドとなった。
ここまで少なかったドロップの、たった1回の失敗で試合の明暗が分かれてしまった。

終わってみれば、チームスタッツは完全にセインツのほうが上。獲得ヤードでは
250y対420y、3rdダウンコンバージョンは2/7対8/15、ボール保持時間の差は15分以上。
ターンオーバーは、奪インターセプト1回と2回。

意地を見せたのが、奪サック数でイーグルス2回に対し、セインツは0回。
コックスがケガしても、グラハム、ロングらがカバーした。

反則でも、イーグルスは4回30yに対しセインツは11回84y。反則を減らすという
イーグルスの課題はクリアされたわけで、この点は評価したい。

ケガと不運に泣かされた試合ではあったが、シード1位のチーム相手に紙一重の勝負
が出来て本当に良かったと思う。SBチャンピオンとして恥ずかしくない試合が出来て
本当に良かったと思う。
心から両チームを讃えたい。Good Game!


これで、イーグルスでのフォールズの仕事は完全終了。ありがとう&お疲れ様でした!
来季はどこかに移籍することになるだろうが、相性の良い監督やチームに恵まれることを
期待したい。そしてウェンツ対フォールズが、どこかで実現することを期待したい。

セインツは、NFC決勝戦でラムズを迎え撃つ。ホームアドバンテージやベテランの
経験値など有利な点はあるが、チームとしての実力はラムズのほうがやや上かも。
良い勝負になると思う。この試合で見せたように、控えQBヒルを使った奇策が、
決勝戦でまた見られるだろうか。ペイトン監督の手腕にかかっていると思う。
楽しみな一戦だ。






2回戦は、いずれもシード1・2位のチームが勝つという結果だった。そのうち3試合
は上位チームの圧勝。下位チームが勝てそうな試合は1試合しかなかった。

NFLでは1試合1試合が消耗戦、プレイオフで1回戦免除&ホームがいかに有利な材料か
如実に示す結果だ。そして、レギュラーシーズンとプレイオフの試合は、全く別物という
ことがよくわかる試合でもあった。
Posted at 2019/01/18 17:51:09 | コメント(4) | トラックバック(0) | NFL | 日記

プロフィール

「九重阿蘇ドライブ:その1~戸次本町 http://cvw.jp/b/285856/47431004/
何シテル?   12/27 04:47
前々愛車のライオンマークが、ハンドル名の由来です。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2019/1 >>

   1 23 4 5
6789 10 1112
13 141516171819
20212223 2425 26
2728293031  

リンク・クリップ

[マツダ MAZDA3 セダンハイブリッド]マツダ 新開発 アクティブエアシャッター (純正) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/06/23 08:48:31
雪道に強い4WDシステムのランク表 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/03/28 18:03:46
 
マツダとスバルのAWDの違い 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/03/28 17:56:17
 

愛車一覧

マツダ MAZDA3 セダンハイブリッド Platinum 3 (マツダ MAZDA3 セダンハイブリッド)
4WDらしい卓越したグリップ感と駆動力、静かでジェントルな室内が自慢の愛車です。 就職 ...
BMW 2シリーズ クーペ ミドブルー (BMW 2シリーズ クーペ)
卓越したエンジン&ATと、FRらしいハンドリングが自慢の愛車です。2014年4月購入。 ...
プジョー 406 セダン ガオレッド (プジョー 406 セダン)
卓越した乗り心地とハンドリングが自慢の愛車です。 2003年11月購入。 燃費等の走行 ...
ホンダ シビッククーペ くーちゃん (ホンダ シビッククーペ)
初めて買ったクルマです。1993年5月購入。 実際は父が出してくれました。全額返すつもり ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation