シーズン終盤、良いカードばかり放送されて嬉しい。
Week16のバッカニアーズ@カウボーイズのNHKBSでの放送はまだなのだが、
それ以外の試合をこの連休で全部見終わった。
Week15
チャージャーズ@チーフス 29-28
同地区の1位2位対決。ここにきてチャージャーズは開幕直後は1勝2敗だったが、Week4
から9勝1敗のペースで10勝3敗。11勝2敗のチーフスに1ゲーム差と迫っていた。
1QにチーフスがTD2本を決めると、2Qにチャージャーズが1TD、3Qには両軍TDを1本ずつと
なかなか差が縮まらず、このままチーフスが逃げ切りかと思われたが、4Q残り時間8秒で
TDを決めて(PATのキック込みで)遂に追いついた!と思ったら、チャージャーズは
2ポイントコンバージョンを選択。
決まれば勝ち・外せば負けの2ポイントは、コイントスで有利不利が互角の延長戦よりも
分が悪いというのが定石なので、チャージャーズの選択には驚いた。
結局これをエースQBリバースが、しっかりパスを決めて逆転勝利となった。
時間の使い方も上手くて、勝負強さも出てきたチャージャーズだ。
これで勝利数は同じ、直接対決も1勝1敗となったが、地区内成績でチーフスが暫定
1位。Week11のブロンコス戦の敗戦が大きな痛手となった。チャージャーズが逆転
地区優勝を果たすには、残り2試合の勝利数でチーフスを上回る必要がある。
ただし、地区優勝を逃したチームも、ワイルドカードでのプレイオフ入りは決定だ。
残り2試合、チャージャーズはレイブンズ戦、@ブロンコス戦。チーフスは
@シーホークス戦、レイダース戦。最終週までもつれることだろう。
イーグルス@ラムズ 30-23
イーグルスがこの試合を含んで3試合全勝で、かつカウボーイズが3試合全敗なら
イーグルスの逆転地区優勝だが、それを望むのはほとんど無理な話。
せめて全勝して9勝7敗の勝ち越しでシーズンを終えれば、SB覇者としてなんとか
面目が立つものの、残り試合が@ラムズ、テキサンズ、@レッドテキサンズ。
最終週はともかく、地区首位の位置にいる強豪2チーム相手に連勝することは
なかなか難しい・・・
と思っていたら、最強の控えQBニック・フォールズがやってくれた~!!
レーティングこそ、1INTが響いて89点ほどだが、ショートパスからロングパスまで
要所でパスを通し、ラムズの粘り強い守備を攻略した。
レシーバー陣では、エースWRジェフェリーが最長50yレシーブを含んで8回160yと
大活躍。その他シーズン途中で移籍してきたゴールデン・テイト、緑の巨人
ザック・アーツなど、計7人に投げ分けたのも良かった。
ランでも、ケガから復帰したRBスプロールズ、生え抜き3年目RBスモールウッド、
新人のアダムスのトリオが計100y以上走った。ランが出ないと、フォールズ得意の
ランパスオプションも生かせないから、このシーズン終盤でランが出るように
なったのも有難い。
守備も、ラムズのハイパーオフェンスを20点代に抑えたのが素晴らしい。
今季のMVP候補と言われる、ラムズのエースRBガーリーを12回48yに抑えた上、
エースQBガフから2本のインターセプトを奪い、レーティングは76点。
おたくのエースよりも、ウチの控えのほうが上ということを証明してみせた。
この勢いで、最終週まで頑張ってほしい!!
ペイトリオッツ@スティーラーズ 10-17
8地区あるうちで、最も混戦となっているAFC北地区。この週が始まる前までは
最下位のブラウンズまでプレイオフ入りの可能性があったというから驚きだ。
地区首位のスティーラーズも、逆に言えばプレイオフ入りを逃す可能性だって十分ある。
しかも次週は@セインツ戦と強敵との連戦だ。まさに背水の陣で挑んだ一戦だ。
ペイトリオッツは、この時期のオープンフィールドでの勝率がとても高く、
しかもレギュラーシーズンでのスティーラーズ戦はずっと長い間連勝中。
7対3くらいでペイトリオッツの勝ちだと予想していた。
しかし、この日のペイトリオッツは、全くペイトリオッツらしくなかった。
印象的なのが、反則が14回106y。ペイトリオッツがこんなに反則を犯すなんて信じられるか!?
QBブレディのパスは、多くはオーバースローなどでターゲットのレシーバー陣に
全く合わず。あげくの果ては、投げ捨てたはずのパスがひょろひょろで、落下地点の
相手守備陣の選手にどんぴしゃり!こんなインターセプト、ブレイディのパスとは信じられるか!?
レーティングこそ90点で悪くはないものの、ブレイディに求められるパフォーマンスには
程遠いものだった。
おそらくは年齢による肩の衰えが相当影響しているのだろう。それを自覚しているから、
力んでオーバースローになるし、投げ捨てるべきときに投げ捨てられないことになって
しまうんだと思う。
今季連敗は2回目。ブレイディ@ペイトリオッツが1年で複数回連敗を喫するのは
十何年ぶりだろうか。。。竜王を失い無冠となった羽生先生と同じく、一つの時代が
終わりを迎えようとしているのかも知れない。
Week16
レイブンズ@チャージャーズ 22-10
レイブンズの試合を観るのは久しぶりのような気がする。SB優勝経験のあるQBフラッコは、
期待の新人QBラマール・ジャクソンに先発を譲っていた。
そのジャクソン、典型的なランで稼げるQBで、典型的なポケットパサーのフラッコとは
正反対だ。解説でも、トップスピードは光速のQBと言われた元イーグルスのマイケル・
ビックに匹敵すると言われていた。控えに同タイプのQB、RG3ことロバート・グリフィン
3世を入れていたのは、ジャクソンを指導するためだろうし、チームを今季で作り変える
というコーチ陣の強い意思を感じた。
実際数字を調べてみると、ラン攻撃ではNFL2位、守備でも失点と喪失ヤード双方で1位
という、ランと守備のチームに生まれ変わっていた。これにはほんと驚いた。
この試合では、ラン35回で159y、パスは12/22で202yだから、いかにラン中心か
ということがわかるだろう。
そこにスーパーKのタッカー様がいるのだから、これは期待できるチームだ。
この日は、FG5本中2本外してしまっているものの、そのうちの1本は65yのFGだから
失敗して当然。前半終了間際だったからこそできる挑戦だった。
結局、チャージャーズは、前半のFG1本、後半にTD1本のみに抑えられ完敗。
地区優勝争いに手痛い敗戦となってしまった。
一方レイブンズは9勝6敗、スティーラーズがセインツに敗れたため0.5ゲーム差で
地区首位に躍り出た。ちなみにブラウンズは7勝7敗1分けで3位。一昨年から
2年間で1勝しかできなかったチームが、ここまで勝てるようになるとは感激だ。
最終週に勝てば晴れて勝ち越しだが、その相手が地区優勝のかかったレイブンズ。
注目の一戦だ。
チーフス@シーホークス 31-38
チャージャーズと激しい地区優勝を争いをしているチーフスは、この週は仲良く敗戦。
地区優勝の行方は、最終週に持ち込まれることになった。
一方のシーホークスは、この勝利でワイルドカード5位でプレイオフ入りが決定。
残るワイルドカード枠は6位の1つのみとなった。
チーフスは、やはりシーズン終盤のエースRBカリーム・ハントの解雇が痛かった。
https://nfljapan.com/headlines/37312
QBマホームズ、WRヒル、TEケルシーと合わせて強力カルテットの一角だっただけに
残念。シーズン終盤の連敗は、QBが変わってもチーフスの伝統となってしまったのか。
一方、シーズン終盤に調子を上げてくるのがシーホークス。中堅~ベテランの世代に
なりつつあるQBウィルソンだが、走りながら投げるパスの上手さと勝負強さは
デビュー以来変わってない。
対するチーフスの2年目エースQBマホームズも同じタイプのQB。レギュラーシーズンで
ウィルソンと対戦できたことは何より勉強になったに違いない。
ついでに言えば、同じ2年目のテキサンズQBワトソンも、同じく走りながらパスを
投げるのが上手なQB。プレイオフでの対戦もありうるし、ぜひ観てみたい対決だ。
テキサンズ@イーグルス 30-32
そのワイルドカードの最後の枠を争うイーグルス。最終週まで負けられない戦いが続く。
相手は、AFC南地区首位のテキサンズ。地区2位のコルツと2ゲーム差ながら優勝争い中、
さらにAFCの1位・2位シード争い中ともあって、手を抜いてくれるわけがない。
頼りは最強の控えQBニック・フォールズ。チームメイトからも神と崇められているとかww
https://nfljapan.com/headlines/38061
G+中継でも、そのロッカールームの様子が映し出されていた。
ちなみにこのクリス・ロングは、この試合でファンブルフォースを達成。それをプロボウラー
フレッチャー・コックスがリカバーして勝利に大いに貢献した。
試合は、攻守どちらもイーグルスが優勢だったものの、反則やらミス、ターンオーバー3回で
足を引っ張られ、一進一退の攻防に。PATのキックが失敗し、1点差で勝ち越された時は
もう負けたかと思ったよ・・・
試合時間残り2分ちょっと、タイムアウト2つできっちりサヨナラFGのお膳立てをした
フォールズには痺れた。
ここで外したらKエリオットは切腹ものだと思って観ていたら・・・
ど真ん中に決まって勝利~!なぜこれが出来て、ホームのPATのキックを外すかな~??
この試合ではイーグルス、3rdダウンコンバージョンが9/16と5割越え、4thダウン
ギャンブルに至っては4/4の100%!これは凄い。もう、イーグルスのピーダーソン監督
といえば、4thダウンギャンブルと2ポイントコンバージョン(この試合では1回失敗)の鬼、
と言われるようになりそうだww多分キッカーのせいもあるだろう。
テキサンズの最大の強みは、JJワット率いる守備ライン。この試合ではワットに加えて
クラウニーが手ごわかった。イーグルスの攻撃ラインの左端では、ほとんど止められ
なかったように見えた。
そこでフォールズは、反対側に動きつつ投げることでテキサンズの強力パスラッシュを
回避している。イーグルスの攻撃ラインが弱小だった時代に鍛えられたおかげだろう。
テキサンズ守備陣相手に、35/49、71%、471y、4TD、1INT、被サックはクラウニーによる
1のみでレーティング120点は、全く文句なしだ。
片や、テキサンズのエースQBワトソンは、29/40、73%、339y、2TD、INTなし、被サック4
でレーティング115点。十分な活躍だが、やはりおたくのエースよりも、ウチの控えの
ほうが上となって嬉しい。
この敗戦でテキサンズは、AFC暫定3位となった。同率ながら暫定2位となった
ペイトリオッツからは公式ツイッターで感謝されたとか。
https://nfljapan.com/headlines/38258
ハッシュタグは、「StNick」。聖ニックだってよww
もしかしたら2年連続でスーパーボウルで対戦するかもしれないけどねww
イーグルスの最終戦はレッドスキンズ戦。反則に気をつけて油断せずに最後まで頑張って
ほしい。ワイルドカード入りのためには、レッドスキンズ戦で勝った上で、バイキングスが
ベアーズ戦で負けることが必要だ。
そのベアーズは、現在NFCで暫定3位。2位のラムズとは1ゲーム差で、直接対決にも
勝っているため最終週の結果次第では2位になる可能性があるので、同地区対決でも
あるし、手を抜くことはないだろう。ここはベアーズに頑張ってもらいたい。
今季もいよいよ終盤、最終週の試合は、日本時間の大晦日の深夜~正月の早朝。
楽しみに結果を待つべし!