2012年11月06日
レースには思わぬアクシデントが付き物です。それを乗り越えて良い結果を出すのも戦いの一つです。
ラディカルは、いかに簡単に調整、整備、修理が出来るかを主眼に設計されていると感じます。
最近はエンジンルームがメカでギッシリと埋め尽くされ、さらにカバーで覆われている車をよく見かけます。これではひとつのパーツに到達するのに他のパーツをたくさん外さなければなりません。
ラディカルはボディーカウルを外せばエンジンを含めたメカがすべてむき出しになります。車の下に潜る必要がありません。エンジン回りはスカスカでどこにでも手を突っ込めますし、スパナを動かすスペースも充分あります。カウルはものの1分もあれば一人で外せます。
サスアームもむき出しとなり、タイヤも外さずに地面に置いたまま車高やアライメントの調整ができます。
普通の車はまずジャッキアップしてタイヤを外し、車高調をを弄り、タイヤを付けて地面に降ろし車高を測るという手順が必要です。微妙に合わないのが気に入らない人はこの手順を何回もやることになります。アライメント調整もリフトに乗せて車の下に潜る必要があります。
また、すべてのサスアームに左右の区別が無いというのも特筆すべき点です。ダンパーの取り付け部分に工夫があり、ひっくり返して使えるようになっています。一つのアームをスペアしておけば左右どちらの破損にも対応できるのです。
バイクのエンジンでチェーンを介してリアアクスルを駆動するということは前後のスプロケットの歯数の比がファイナル減速比になります。つまりスプロケットを交換することで簡単に減速比を変えられます。リアスプロケは2分割になっており、ドライブシャフトを外さないでも交換できる設計になっています。
フロントスプロケは10分もあれば交換できます。私は富士ではフロントに16T、それ以外は15Tを使っています。注意としてはナットの緩み止めをキチンとしておかないと行けません。取れちゃったことがあるのはナイショですww
このようにちょっとしたアイデアが端々にみられるラディカルはDIY派を思わずニヤリとさせてくれる魅力的な車なのです。
Posted at 2012/11/06 23:59:11 | |
トラックバック(0) |
Radical | クルマ