アクセルを踏みっぱなしでシフトアップができる点火カットプログラム、GeartronicsのFlatshiftを使用しています。
富士やモテギなどの長いコースだったら10回以上シフトアップの機会があるので、少なく見積もってクラッチ一回0.1秒のロスが有るとしても一周1秒以上の違いがでる計算です。
ただし、使用して感じたのはセッティングが難しいこと。
点火カットのトリガーになるマイクロスイッチがシフトレバーの根元に装着されていますが、それがレバーに押されるタイミングの調整が非常に微妙なのです。スイッチを固定するネジをほんの僅か締めるだけでタイミングがガラっと変わります。
それに、うまく調整できたと思っても使用しているうちにスイッチが摩耗するのかセッテイングが変わってくるという問題もあります。
オプションとしてシフトケーブルを引くテンションをアナログ的に計測するLoad cellというデバイスがあります。これはシフトの動きをアナログで測定できるためセッティングがやりやすいのですが、お値段が4~5万します。ちなみにマイクロスイッチは数百円。
どうしようか悩んでいた所、ギアトロニクスのホームページに新しいシステムが出来たとの記載がでました。メールで問い合わせると、新システムではトリガーが要らないというのです。ポテンショメーターでシフトドラムの極僅かな回転の立ち上がりを捉えてトリガーにするとのこと。
こうなればソフトウエアがすべて計算してくれるので、セッティングの必要がなくなりますね。
ECUのファームウェア書き換えが必要なので本体をイギリスに送る必要がありますが、書き換え自体には料金が掛かりません。送料は往復で4000円位ですね。で、早速送っちゃいました。
ギアトロニクスのパドルシフトはアフォーダブルで高性能ということで世界的に定評がありますが、なんと機械オタクなおじさんが一人でやってるみたいですね。こういうものが商売になるのをみると、イギリスではモータースポーツが草の根に浸透しているのを感じます。
Posted at 2011/09/27 21:43:24 | |
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