エリーゼ・エキシージの運動性能の源泉はその軽さにあります。
基本的にアルミ製バスタブ形状のシャシにFRPのカウルを被せた構造であり、初期のS1エリーゼでは700Kg台、最も重いSC付きのエキシージでも930Kgです。
しかし、身を削って軽さを追及する余りに安全性が疎かになっている恐れがあります。
運転席背後にロールバーが組み込まれています。メインアーチは確かに太い鋼管ですが、支持バーは細く、いわゆる4点式と言えるのか怪しい構造です。
また、Aピラーは衝突時には飴細工のように曲がってしまい乗員保護の機能はほとんどありません。
2重鋼管フレームがAピラーに内蔵され横転時に車体を支える事ができるS2000と比べて決定的に安全性が劣る部分です。ホンダのような大メーカーは相当なテストをしてやや過剰な安全構造を配しているのでしょう。その分バックヤードビルダーのような極端に軽量な車が作れないのも仕方ないのかも知れません。
私はロータス購入当初からロールケージ導入を検討していましたが、周りの人を見ても付けてない人も多いし、コストとの折り合いもあって今までなあなあで来てしまいました。でも最近のEST参加者のレベルアップは目覚ましく、高い速度域でバトルが展開されており、身の危険を強く感じ始めているのも事実です。ロータスは運転が楽しいですが、衝突安全性がやや劣るので、私のようなケガで後遺症が残ったら人生が狂う恐れのある者がレースするのは危険がアブナイと思います。やっぱり普通の車並みの安全性は欲しいです。
そんなおり、ゴルゴさんのブログで
CUSCOから非常に魅力的なお値段(10点式で13.6諭吉)でロールケージが発売されたとの情報を得て俄然装着する機運が高まっています。かなりの重量増でラップタイム低下は避けられなさそうですが所詮は素人のレースごっこですから遅くても楽しめれば良いと思います。
ぶっちぎって一人旅するより、後方で抜きつ抜かれつのバトルをした方が楽しかったりしますものね。
Posted at 2010/05/13 18:44:55 | |
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