![](http://www.honda.co.jp/S2000/webcatalog/color/image/pcolor-01.jpg)
4月6日をもってS2000の受注が終わります。
1999年4月の発売以来ちょうど10年。大団円を迎えるといった感じです。
私も最終モデルを買うか迷いましたが、やはりここまで手を入れたウチのS2を入れ替えるのには抵抗があり、見送ることにしました。
S2000は2リッターNAでありながら、3.6リッターのカレラと走り比べても楽しさはもちろん、ステージによっては速さも負けていません。ストラットより完全に後方に超コンパクトなエンジンを配置したことによる低回転モーメント特性が引き出す切れ味鋭いコーナリング、ドラマチックな超高回転型VTECエンジンと世界最高のシフトフィーリングなど、他では味わえないオンリーワンなスポーツカーです。
世が世なら後継機とバトンタッチするところでしょうが、そのプランも消滅。スポーツカーを販売することはとても難しいことになってしまったんですね。
たとえば企業努力が奏功し低価格で速い高性能車が発売されたら一大ブームが巻き起こるかも知れません。しかし、無謀運転の末の死亡事故が多発、保険料率はMAXになり、しまいに保険加入自体を拒否されかねません。製造者責任を問われ社会問題に発展してあえなく販売自粛に追い込まれるなどというシナリオが浮かんできます。
それを嫌って装備を充実させ安全性を高めて高額車にしてしまうと、そこまで高いんならポルシェを買うよとなってしまう。ジレンマ...
すでに世の中の価値観は大きく変化しており、車社会の未来がどのようになるのか見えてきていません。しかし、いち早くF1から撤退し、既存のほとんどのスポーツカーの生産を終了させたホンダというメーカーはなにか違った切り口で未来を見据えているように思えてなりません。思いもよらなかったスポーツカーが生まれてくるのではないかと期待しています。買いかぶり過ぎかも知れませんが…
Posted at 2009/04/06 13:15:09 | |
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S2000 | クルマ