エキシージ乗りとしてはロータスでフェラーリ、ポルシェに勝ってみたいという気持ちを持っています。しかしエリーゼ、エキシージで富士1分40秒前半を出すのは至難の業と言わざるを得ません。
ロータスは軽さと重心の低さから得られるコーナリングの速さが命です。しかし、ラディカルやSP300Rが空力ボディそのものから強烈なダウンフォースを発生させるのに対して、ロータスでそれに匹敵するダウンフォースを得るためには巨大な空力パーツをゴテゴテと追加しなければなりません。すると直線でのスピードは悲しいほど下がってしまいます。先日、私のエキシージはウイングを立てたら202Km/hしか出ませんでした。結局スピードを維持するためにはパワーアップしか無いという結論に達します。
ではどうパワーアップするか?
トヨタエンジンのスーチャー車はロムチューン、プーリー比、ブーストアップで大体280馬力程度。さらに排気量アップしてもせいぜい300馬力ちょっとでしょう。当然ながらこれではスーパーカーには歯がたちません。やはりエンジン換装を考えなければなりません。
エンジンスワップで定番になっているのはホンダのK20Aです。これは220馬力程度のエンジンなので、ただ換えるだけでは重くなるだけで旨みはありません。過給やストロークアップをすることになります。しかしK20を2.4Lターボ化しても結局のところポルシェに匹敵する最高速が出せるか疑問です。また、108kgのローバーKから115kgのトヨタエンジンになり、ただでさえ重心が上がっているのに、148kgと重い上に高重心のK20を搭載すればさらに重心が後方、上方へ外れていきます。つまりコーナリング性能が低下してしまうのです。勝つのは難しいでしょうね。
このように見ていくとロータスで勝つために求められるエンジンはできるだけ重心が低く、軽く、パワーが400馬力以上あるエンジンということになると思います。
重量は160kgとやや重めですが重心の低さで言えばスバルの水平対向は有望です。EJ20は一般的なチューニングで無理なく400馬力近くは出せます。
問題は搭載レイアウトです。燃料タンク移設して、エンジンをそのスペースへ突っ込むことになりますが、これではエンジンへのアクセスが悪すぎて整備できません。サブフレームのワンオフ制作も必要になるでしょう。面白いとは思いますが、完成するか不透明なだけにGOサインは出しにくいですね。
最後に最も有望なエンジンを挙げます。Hartley enterprisesのH1V8エンジン。
![](http://www.h1v8.com/i/350wide/home_page_engine2.jpg)
隼のヘッドを2個くっつけて3L 8気筒です。標準仕様で400馬力。チューニング次第ではNAで500馬力以上という凄いエンジンです。しかもこれは重量がたったの200ポンド(90Kg)しかありません。ドライサンプ化されており重心も低いです。これと組み合わせるミッションはSADEVのシーケンシャルドグミッションで、トランスバース(横置き)に搭載します。
お値段は3万3千㌦から(250ゆきち~)となっており、今年の第2四半期までバックオーダーで一杯だそうです。しかし、これを211辺りにうまく搭載できたら最強の車かも知れません。
ベース車両を安く仕入れても、エンジン、ミッションを輸入し、ドライブシャフトやマフラーのワンオフ、ECUのセッティングを入れると1200では収まらないでしょうね。できるだけ安くという趣旨からは外れますがすごく面白いと思います。だれか逝ってみませんか?
それなら素直にSP300の方が良いかな(^^ゞ
Posted at 2012/01/23 16:32:48 | |
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