Radicalは1997年Mick HydeとPhil Abbottというイギリスのアマチュアオヤジレーサーによって設立されました。
そしてわずか10数年でレーシングカーの生産台数に於いて世界第2位になっています。
毎年230台前後のレーシングカーを生産、販売しているラディカルを上回るのはポルシェしか無いとのことです。
近年、レーシング業界ではあそこが潰れた、あっちもダメだ、みたいな不景気な話しか聞こえて来ませんが、ことラディカルに関しては小規模ながらも安定した業績をあげています。
これはひとえにラディカルの車自体と提供されるレース環境の魅力によるものです。
その魅力についてポイントを書いて行きたいと思います。
一般人はレースでお金を稼ぐわけではありません。あくまでも楽しみでやっています。だから金のかからない車が良いなあと思っています。お金が湯水のように有り余っている人は多分フェラーリやポルシェで遊ぶのでしょう。
それらのスーパーカーと同等以上の速さとスリルとFun to driveを持ち、一般人でも買えて維持できるレーシングカーが欲しいと思ったんでしょうね。PhilとMickは…
彼らは考えました、安くてパワフルで官能的なエンジンは何ぞや?
そして選択したのがカワサキZZR1100のエンジンだったのです。
当時ヨーロッパではメガスポーツと呼ばれるバイクによるスペック上の最高速バトルが勃発していました。その先鞭をつけたのがZZR1100でした。わずか1,052ccのNAで150ps近いパワーを発揮し、1万回転以上まわる極めてピーキーなエンジンです。これほどのパワーを絞り出すエンジンとしては極端にコンパクトで軽いこともレーシングカーにはもってこいです。お値段もバイク自体が100万以下だったので、エンジン単体では50万、中古ならタダ同然で手に入ったと思われます。
しかもバイクのエンジンには質の良いシーケンシャルドグミッションが漏れ無く組み込まれています。量産エンジンだけに信頼性も高いです。車に積むことでスペースの余裕から大型のラジエターやオイルクーラーを搭載でき、バイクに乗せているよりパワーを絞り出すことも可能です。
そして作ってみて彼らは悟りました。
これはマジで速い。おもしろい。そしてこれは売れる…と
続く
かもw…
Posted at 2012/11/02 17:14:24 | |
トラックバック(0) |
Radical | クルマ