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3月22日（日）、R-SPEC柿崎（正しくはKakizaki）で行われるR-SPECシリーズカップ全5戦の開幕戦に参戦してきました。

去年までは駆動輪区別なしのエキスパートクラスがあり、腕の立つ方皆さんそちらに出ておられたのですが、今年からエキスパートクラスは原則Ｓタイヤオンリー（レギュラータイヤに対するタイムハンディなし）となりました。そのため上手な方も4WDクラスに流れてきてレベルが高くなりました。
今回はなんと地区戦ドラのＩ黒選手（CT9A）もご参加。今まではエキスパートクラスへのご参加でしたが、地区戦ドラと同じ土俵で戦えるなんて貴重な機会です。

前日までうららかな春だったのに、当日朝はどんより･･･。
慣熟歩行中、せめて1本目はDRYでやりたいと思ったのもつかの間、ドラミの最中にポツポツと･･･。嫌な風も出てきました。
エキシビジョン代わりのエキスパートクラス、続く後輪駆動クラスとなるに従い雨脚は強まり、前輪駆動クラス時には路面は黒光りするほどWET、4WDクラスに入るとワイパーを普通に動かすほど降雨かつ水溜り状態。まあ全員同じコンディションですから雨の練習だと思ってトライ。

1本目、スタート直後から曲がりません。ローリングスタートを経て最初の2速のコーナーもオーバーランしそうになるも、何とか持ち堪え。その後も傾斜が下っているコーナーで何度かオーバーラン。いまいち乗れません。それでも何と、1本目時点1位（1'25"582）。Ｉ黒選手、エア圧低すぎて失敗だそうです。
ちなみにR-SPECシリーズカップは3本走行で争われます。

2本目、オーバーランした部分を修正したものの、270度ターンで小回りを狙いすぎて戻りのときノーズでパイロンを押し出してしまい、旗門不通過、ミスコース扱い。Ｉ黒選手もクルマが暴れて残念ながら不調。この時点でもなお1位。

しかしその後雨脚がやみ、暖かい風が強く吹き次第に路面が乾き始めました。柿崎は雨がやむと乾くのが早いです。これは3本目のDRY勝負かと思いきや、またもやポツポツと･･･。4WDクラスの頃には1本目、2本目と変わらない降雨＆水溜り復活。自分はワイパー最速で走りました。風も強く、向かい風はかなり空気抵抗になったのでは？

3本目、270度で失速しましたが0.155秒タイムアップ（1'25"427）。しかし恐ろしいことにＩ黒選手はそれをさらに0.531秒上回る1'24"896を叩き出しました！さすが地区戦選手、ここ一発の集中力と速さ、凄みを感じました。タイムを聞いた瞬間、全身から力が抜け、敗北感にまみれました。
ところが何とＩ黒選手にまさかのパイロンタッチ。最後のヘアピンだそうです。
結果、自分の3本目のタイムが生き、1位となれました。完全に運が良かっただけでした。ハダカのタイムでは完敗ですので、地区戦選手相手では当然の結果とは言え、嬉しさ半分、敗北感半分、といった感じです。

家に帰ってビデオを見ると、Ｉ黒選手の3本目のクルマはなおも暴れていました。それでもあのタイムですから、完璧ならもっと絶望的なタイム差が広がったものと思います。ちなみにビデオで見たら270度ターンセクションはWETなのにDC2の方が速かった！課題が残るイベントでした。

でも今回は、みんカラのお仲間さんたちと同じクラスに出れて楽しかったです。楽しむという原点を忘れずにイベントを楽しんでいこうと思います。