6月末の渡航までの間にもう関越を走れるチャンスはここしかないので、連休明けに意を決して申し込んで参加して来ました。
埼玉群馬戦は今年は例年とは違ったルールを採用していて、午前中の第1ヒートと第2ヒートのベストタイム、そして午後の第3ヒートと第4ヒートのベストタイム、その二つの合計タイムで競います。
よって当日4本走れてとってもお得。
一方、2本の合計で競いますのでどちらか片方(つまり午前か午後の2本とも)がPTとかですと勝負権が無くなってしまいます。
ちなみにMCの方のための救済策として、そのヒート、そのクラスの最も遅いタイムに確か5秒加算されたタイムが持ちタイムになるはずです。
慣熟歩行は今回は第1ヒート前、第2ヒート前、第3ヒート前に設定されました。正確には第2ヒート前はインターバルと言う名目なので特別規則書で規定された慣熟歩行時間ではないようでした。
今回は台数40台程度なのでラップ走行なし。それでも午前中は11時半には終わり、1時間半の昼休みが得られました。午後もラップなし、さらに第3ヒートと第4ヒート間も確か10分間のインターバル付き。それでも15時くらいには表彰式が始められました。
ここ数年埼玉群馬戦はエントリー数の減少にあえぎ、午後は練習会が開かれると言うのが定着していましたが、この4本走行ですと午後の練習走行時間は生憎取れませんが、会場に一日居るお陰でイベントに参加したと言う充足感は得られると思いました。
この2本の合計スタイル、普通の競技会より結構気疲れしました。
普通の競技会なら1本だけベストタイムを出せば勝ちなのですが、この合計スタイルだと仮に午前中トップであっても、午後にそのベストが誰にも抜かれなかったとしてももし相手に差を付けられたら合計で負けることがあります。
よって4本目が終わるまで全く気が抜けず、「午後雨が降ったので1本目タイムで逃げ切り」と言うものがありません。
午前、午後ともどちらか一方のヒートでしっかりタイムを出す必要があり、4本もあるがゆえに集中力を持続するうえで非常に高難易度でした。
また4本とも同じコースを走りますので、自分自身もコースに対する習熟度は上がりますが、ライバルに走りを盗まれる機会も多くなりライバルも習熟度を上げてきますので、最後まで気が抜けないと思いました。
しかも今回非常に強敵の方がおられたので極めて熾烈な試合でした。
このGDB-BスペCの方。宙に浮いてます。

この方、以前浅間台に来られていて、A08Bを履いておられた方でした。
浅間台で、71Rより08Bの方がグリップすると言っておられた方です。
その時は半信半疑だったのですが、今回ものすごい速いタイムを出して来られました。
特に、サイドターンが1回しかない、2速コーナリングが多い前半区間では、午前中中間ベストを出されていました。
コースはこんな感じ。

外周を右奥から左奥へ行って手前右まで戻ってくる区間がずば抜けて速かったです。
タイヤ表面を触らせてもらうと、だいぶ減ってきたのも関係無くかなりグリップする感じでした。
何より驚いたのがそのサイドウォール剛性で、扁平率55%にも関わらず、空気圧が200kpa程度で行けると言うところからそのサイド剛性の高さが分かるかと思います。
その剛性のためハンドル操作に対しクイックに反応するだけでなく、高速区間で自信を持って踏んで行ったり突っ込んで行けるメリットがあると感じました。
最近のSタイヤは履いたことがありませんが、一昔前540Sの頃のSタイヤに相当近いか下手をすれば凌駕しているのではないかと思いました。
去年PN3クラスはこんな化け物タイヤを履いていたのですね(そりゃZⅡ★では敵わない訳です)。
この方とは午前中はたった0.1秒しか違わなかったので、午後に負けると合計で負けると言う非常に切迫感溢れる勝負となりました。
午前中の走りは総合的に見れば大きな失敗は無くそれなりに走れましたし、タイヤも一番良いものを使いました(フロントは新品、リアも7本しか走っていないもの)。
しかし、去年秋にダンロップハウスが焼け落ちたときその週末に走りに来て、それ以来関越を走っていなかったのが、自覚はありませんでしたが結構響いてしまったようでした。
このような状況だったため、オバヤンさんに撮っていただいたビデオを第3ヒートまで区間分析して、改善すべき区間の洗い出しやターゲットタイムの設定などを必死に行いました。
参加が40台程度のためあっと言う間に次の走行が回ってくるため、ストップウォッチと計算機での解析は大忙しでした(笑)
今回試走を地区戦N3の方が走って下さったので、ビデオ解析時の良い比較対象となりました。

その試走、朝の2本連続のうちの2本目。
連休中の地区戦のモチーフを取り入れ、頑張り過ぎると後手に回ると言うコース設定だったそうです。
ラストの450度を小さく回せればタイムは削れると見て、各ヒートに臨みました。
GDB-Bの方の4本目。
外周の特に後半が本当に速いです。
午後は第3ヒートで午前中のタイムをだいぶ上回れましたが、ターゲットタイムの55秒台に入れないと帰れまテンと思っていたので、ラストランとなる第4ヒートには全てを出し切るつもりで臨みました。
何とか辛うじて55秒台に入れさせてもらいましたが、仮にミス部分を潰しても算出していたターゲットタイムには残念ながら届かず、難しさを実感して関越ラストランを終えることとなりました。

路面温度が終日50度前後(寒暖計をパドックに置いただけ)だったにも関わらずタイムが尻上がりに上がって行ったのは、久々の関越に対して次第に習熟度が上がっていったことに加え、タイヤが徐々に出来上がって行ったことも大きかったかと思っています。
フロントタイヤは新品投入でしたが、4本走った後でも浅間台を2本走って皮剥きしたときよりずっと表面が残っていて皮剥き仕切れていないような感じでした。恐らく午前中はまだ全然皮剥き出来ていなかったものと思います。
リアタイヤは柿崎のフロントタイヤを裏履きせずリアにローテーションしただけなのですが、リアにはリアなりの接地面の出方と言うものがあったのかも知れません。
タイヤの表面作りが如何に重要か実感させられました。
もし裏履きした準本番タイヤで走っていたら目も当てられないことになっていたと思っています。
今回、せっかくお隣がエボⅩに乗り換えたmotokiさんだったり、関越の住人である鷹の目さんが「帰宅」して来られていたのですが、まったり会話する余裕が全く無く、張り詰めた一日を過ごして終わりとなってしまいました。
それはそれで良かったと思うのですが、もう少し感傷に浸れる時間が欲しかったかもと言う残念な感じもありました。
もちろんお昼休みには思い出用にたくさん写真を撮りましたが(笑)
でも久々の関越、楽しかったです。
オバヤンさんにビデオを撮ってもらったりオバヤンさんを応援したり、充実した一日を過ごすことが出来ました。
またいつの日か走りに来れるといいなと思っています。
<諸々>
今回GDBが何と5台も集まりました。群馬だからなのでしょうか。
結局関越でもお片付けはビリでした(笑)
関越でのGDBの最後
関越ラストラン、本当にありがとうございました。