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2011年05月15日

HONDAISM点火講座第3弾!!(ポイント式とフルトラ式の違い)

HONDAISM点火講座第3弾!!(ポイント式とフルトラ式の違い) え~っ、もう自分ですら忘れてしまっていた、点火講座・・・。電気系トラブルにより、MDIを撤去してしてしまいましたが、講座の続きを!!・・・。(汗)

前回は点火コイルについてお話しさせて頂いたのですが、本日はポイント式点火装置とフルトランジスタ式点火装置についてお話してみようかと思います。

まず、第1弾で説明したように、カムやクランクの回転を利用して、各気筒の点火タイミング(ピストン上死点)を得て、その点火タイミングで点火コイルによって増幅された電圧を各気筒に分配している装置がデスビとなります。

そのデスビが得る点火タイミングを使って、第2弾で説明した点火コイルのマイナス端子をボディアース
にスイッチを使って落とし、オルタネーターが発電する12Vを莫大な電圧へと増幅させています。

そのスイッチイングには、大きく分けて2種類の方法があり、その方法の違いにポイント式点火装置とフルトランジスタ式点火装置があります。

では、まず旧車なんかでよく見かけるポイント式点火装置の説明を。

ポイント式点火装置のデスビ内には、点火タイミングを得るためのカムが存在し、クランクが回る事によって、このデスビ内のカムも回転し、そのカム山がスイッチを押して、点火コイルのアース(マイナス)をスイッチングしています。そのため、このスイッチはとんでもないスピードで、カチカチとスイッチングしているので、どうしてもスイッチの接点の金属摩耗が激しく、少ない走行距離でもスイッチが壊れてしまう事がしばしばあります。なので、旧車乗りの方達は、このスイッチに使われているポイントと呼ばれる、金属摩耗する部品をクルマに常備されている方も居るんですよね。さらには、エンジンの回転が早くなるにつれて、スイッチングがその回転に追い付かず、高回転時は点火時期がズレたりしてしまいます。

それに対して、フルトランジスタ式点火装置(フルトラ式)は、無接点式とも呼ばれ名前の通り、上記で説明した接点(スイッチ)が存在しないシステムになります。

では、どうやって点火タイミングを得ているの??と言う話になるのですが。

フルトラ式のデスビ内には、センサーが存在し、そのセンサーで点火タイミングを得ています。

では、そのセンサーのしくみなのですが、まぁ言わば簡単な発電機です。デスビ内のカムシャフトの延長上のローターの一部に磁石を付け、カムシャフトが回る事により、その磁石も回転します。その磁石が、デスビ本体内に固定されたセンサーの上を通過した際、電磁誘導により電流が発生し、点火タイミングの信号が発生ます。その信号を使って、点火コイルのマイナスをスイッチングさせているのが、フルトラ式点火装置となります。

なので、フルトラ式には、ポイント式で見られたスイッチ部のポイント摩耗や、高回転時の点火時期のズレが見られず、かなり理想的なシステムとなっています。

写真は、ホンダH22A型のデスビ内部なのですが、真中のシャフトに勾玉の形をしたローター付いているのがお分かりになりますでしょうか?これがマグネットで、そのすぐ右上にある黒い部品が点火タイミングを得るためのセンサーになります。そして、その左側にあるシルバー(金属でできた)の部品がイグナイターと呼ばれるトランジスターを内蔵した、点火信号を使って点火コイルのマイナスを電気的にスイッチングさせている部品になります。
さらに、その下の黒い大きな部品が点火コイルで、イグナイターのスイッチングにより、膨大な電圧を発生させています。
さらに、このデスビ内には、点火時期を決めるクランク角センサー、TDCセンサーの他にシリンダー判別センサーも内蔵されており、かなりの内容物が詰まりまくったデスビになります。

普通のデスビ装着車両は、熱害や、振動を避けるために点火コイルとイグナイターは、デスビ外に設置されている事が多いのですが、写真をご覧の通りホンダのデスビは、全てのパーツが内蔵されていますので、熱害や振動を受けて壊れやすいだけでなく、点火コイルもコンパクトなためホンダの点火は、弱いものだったりします。

なので、ホンダのデスビは毛嫌いされがちなんですよね。私もその内の一人(なので、今回MDI化に踏み切りました)で、できる事なら取っ払ってやりたいところです。

とまぁ、今回はデスビ搭載車には、大まかに2種類の点火システムがあると言う説明でしたが、お次はフルトラをさらに進化させた、CDIやMDIのお話をしたいと思います。

・HONDAISM点火講座第1弾!!
https://minkara.carview.co.jp/userid/608468/blog/22154310/
・HONDAISM点火講座第2弾!!(点火コイル編)
https://minkara.carview.co.jp/userid/608468/blog/22175548/





ブログ一覧 | 点火系 | クルマ
Posted at 2011/05/15 08:03:06

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この記事へのコメント

2011年5月15日 10:01
今回も非常に勉強になりました

やはりクルマというのは良く考えられて出来てますね。。。
コメントへの返答
2011年5月16日 8:18
そう言ってもらえると、めちゃ嬉しいッス♪♪

私も、このブログ作成にあたり、色々と勉強になる事も多いので、また次回も自分の勉強兼ねて、UPしたいと思います!!

けど、こうやって新旧デスビ構造を考えると、凄いですよね。しかも現在では、そのデスビが無くなってしまっている訳ですから!!

ホントよぉ~く、考えられたものです!!
2011年5月15日 12:30
こんにちは。

「勾玉」って形、想像出来なくて色々調べてしまいました。(笑)


ホンダ車に長年乗っていますが幸運?な事に、デスビが壊れた事ありません。

内燃機関の場合、吸入、圧縮、燃焼、排気のうち「燃焼」関係のチューニングパーツは他に比べ地味(?)ですが実は結構有効な部分では無いかと思います。


お持ちのM.D.I、確かTYPE-R用でしたよね(ニヤッ♪)
コメントへの返答
2011年5月16日 8:39
おはようございます!!

ん?『勾玉(まがたま)』ッスか?

う~ん、私もこの表現は、どうなのかなぁ??と思ってはいたのですが・・・。(汗)なかなか良い表現方法が無くって・・・。(笑)

SOICHIROさんもデスビ壊れた事無いんですね!実は、私も壊れた経験ありません!!逆に考えると、あれだけコンパクト&簡略化されたデスビで、あの性能と耐久性なら、凄い事なのかも知れませんね?

ホンダ乗りの知合いやお客様のクルマでデスビ壊れても10万キロオーバー車ばかりでしたからね。

確かに、この4行程は、どれも大切だと思うのですが、簡単?なチュ-ニングとなると、吸入、排気がメインとなってしまいますね。まぁ、コレも煮詰めていくと、ポート研磨や段付き修正となってくるので、これまた大変なのですが・・・。

『燃焼』チューニングの中でも、MDI効果は非常に大きく出る方だと思いますね。特にEK9などのタイプRは、低速トルクが細いので、持って来いのアイテムだと思います!!あとは、ターボ化したVTECとか!!

私が、MDIを導入したのは、H22Aをもっとブンブンぶん回せる仕様にしたうえで、低速トルクも純正並に稼ぐ事ができるようにと考えたからなんですよ。けど、ホントはH22Aの特性を活かすなら、排気量UPなどしてトルクで走るようなエンジンに仕上げるのがスジなのかも知れませんけどね。(苦笑)

ってな訳で、MDIはタイプR専用として発売されている通り、H22AよりもEK9やDC2などのタイプRの方が有効なんでしょうね。






とは言え、MDI化はまだまだ諦めてませんので、誰にも譲りませんよぉ~~!!(笑)
2011年5月15日 14:30
大変勉強になります(^^)
ホンダは、他社とちがうところが良くも悪くもあるんですね(^^;
コメントへの返答
2011年5月16日 11:30
そう言って頂けると非常に嬉しいッス!

けど、もし内容に間違いがあったとしても、保証は致しかねますのであしからず♪♪(笑)

ホンダのデスビは、コンパクトかつ簡略化されていて、実際良く出来てるとは思うのですが、チューニングしていく上で、純正点火システムでは、どうしても限界があり、リスクも大きいと思うんですよね。

ましてや、もうデスビなんて物存在しない時代になってきましたから、できる事なら、取っ払ってしまいたいです!

プロフィール

「なんだかんだイレギュラーあって年始からヘロヘロなHONDAISMですが(滝汗)、どうにかニューエンジンに火が入り、リフトから降りました。まだまだ宿題がたんまりと残りましたが(汗)、また正月休み明けたらぼちぼちとやっていきます。ってな訳で今年もどうぞ宜しくお願い致します。」
何シテル?   01/01 23:31
以前は、ターボ車以外には興味が無く、スカイラインばかり乗ってきましたが、ひょんな事から、ホンダ車に乗る事になり、まずCD3に乗りました。見た目は、かなり気に入っ...
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