2019年01月05日
NFL2018:プレイオフ進出チーム~AFC編
日本時間で明日の日曜日から、いよいよNFLのプレイオフが始まります。
スーパーボウルまでの1ヶ月。選ばれし者たちのみで激しく熱い試合が繰り広げられるでしょう!
AFC1位 カンザスシティ・チーフス 12勝4敗 AFC西地区優勝
何と言っても2年目QBマホームズ。昨季までのエースQBアレックス・スミスに代わり、
ロングパスをポンポン決める。チーフスの特徴を一気に変えた立役者だ。
今シーズンは、5000y&50TDを達成。シーズン50TDはブレイディとマニング兄しか
達成したことがないというから、その偉業がわかるだろう。
監督は、元イーグルスのアンディ・リード。NFLの安西先生と言われている。
イーグルス時代は、名QBドノバン・マクナブ、マイケル・ビックと共にプレイオフ入りの
常連チームだった。チーフスでも、2013年シーズンからの6季で、5回プレイオフ入り。
やっぱり凄い監督だと思う。ただ、スーパーボウル出場はイーグルス時代に1回のみ、
チーフスに来てから、プレイオフでの戦績は1勝4敗と残念な印象だが、毎年のように
プレイオフに出られるだけでも大変なことなのだ。タイムアウトと時間の使い方が下手
なのが玉にキズ。
かつては守備も強かったが今季はそれほどでもなく、失点は24位、喪失ヤードで31位。
ただし、ターンオーバーマージンは+9で6位、奪サック数は1位。守備でのビッグプレイも
期待できる。そして、それらを上回る攻撃力が魅力のチームだ(得点と獲得ヤードで共に1位)。
エースQBマホームズ、最速WRタイリーク・ヒル、赤い巨人ことTEケルシーが攻撃の要だ。
AFC2位 ニューイングランド・ペイトリオッツ 11勝5敗 AFC東地区優勝
10年連続地区優勝、2001年から18季でプレイオフ入りは16回、スーパーボウル出場は
8回うち5回優勝と化け物のようなチーム。まさにNFL界の羽生先生のようだ。
その間、ずっと同じ監督とQBというから驚きだ。
羽生先生と同じく、QBブレイディはここ数年、毎年のように衰えたと言われているが、
結局1回戦免除の2位シードを獲得。今季もAFC決勝戦までは進むと思われる。
主力はブレイディに加え、進撃の巨人ことTEグロンコウスキーと小柄ながらショートレンジの
パスターゲットとなるWRエデルマン。ただ、特定の選手に頼らないのがペイトリオッツの
戦略。プレイオフでは、意外な選手が化けることも十分ありうる。
攻撃は、得点で4位、獲得ヤードで5位。意外なことにパス獲得ヤードで8位、ランで5位と
ランのほうが上位なのだ。序盤でリードを奪い、ランで時間を稼ぐ戦略ができるからだろう。
守備は失点で7位、喪失ヤードで21位。エンドゾーン前で粘り強い守備ができる証だ。
奪サック数は30位とショボいものの、ターンオーバーマージンは+10の5位。
AFC3位 ヒューストン・テキサンズ 11勝5敗 AFC南地区優勝
NFL32チーム中、最も新しいチーム。それでも2011年シーズンから8季で5回プレイオフ
入りしている。マニング兄のいたコルツに代わる、AFC南のプレイオフ入り常連チームだ。
伝統的に守備が強く、今季は守備ライン両端のJJワットとクラウニーが主力。
失点で5位、喪失ヤードで12位、、ターンオーバーマージンで2位、奪サック数で11位
という数字を残している。
QBは2年目デショーン・ワトソン。シーホークスのウィルソンに似た、走りながらでも
パスを投げるのが上手なモバイルQBだ。得点で11位、獲得ヤードで15位で、
攻守のバランスの取れたチームになっている。エースWRはホプキンス。
今季ヤードで2位、レシーブ回数で3位のスーパーレシーバーだ。ただし、それだけ
ホプキンス頼りになっていることは、逆にチームの欠点でもある。
テキサンズの試合を観るときは、守備ラインの両端に注目だ。
AFC4位 バルティモア・レイブンズ 10勝6敗 AFC北地区優勝
激戦区となりがちなAFC北地区、今季の優勝チームはレイブンズ。
監督は、2008年からのジョン・ハーボー。2012年シーズンには、SB優勝を果たしている。
その時のQBジョー・フラッコは、今季の途中で降板。新人QBラマー・ジャクソンの
ランを中心としたチームに切り替えて6勝1敗、同地区ライバルのスティーラーズを
ふり切って、地区優勝を果たした。
攻撃の要は、ジャクソンと新人RBエドワーズと2年目RBディクソンと若手トリオ。
ラン獲得ヤードは、1試合平均150yで2位だが、最終週は300y近くもあった。
ラン主体のピストルフォーメーションを多用するところも、他のチームにない特色。
ショットガンのようにQBはラインから離れてセットするが、RBはさらにその後ろに
セットし、RBが助走しやすく、そこからQBのオプションなど多彩な攻撃が可能だ。
守備は、失点で2位、喪失ヤードで1位と文句なし。奪サック数もテキサンズ、
シーホークスと並んで11位だ。
そして、新人時代にスーパーボウル優勝経験のある、スーパーキッカー、タッカー。
プレッシャーのかかる時ほど成功確率の高い、勝負強いキッカーだ。
今のレイブンズなら、ペイトリオッツの苦手なタイプのチームになっていると思う。
下位シードながら、要注意のチームだ。
AFC5位 ロサンジェルス・チャージャーズ 12勝4敗 AFC西地区2位
1位と同率ながら、地区優勝を逃したため5位に甘んじているものの、実力はトップクラス。
ベテランQBフィリップ・リバースの今季に賭ける意気込みと士気は、鬼気迫る。
これまでのチャージャーズは、どこかモロく、勝負強さに欠けるところがあった。
ヤードは稼げても、得点には結びつかず、効率の悪い攻めという印象のチームだった。
しかし今季は、得点で8位、獲得ヤードで11位。これまでとは逆で、効率の良いチーム
になっている。
主力は、リバースに加えてエースWRアレン、ベテランTEアントニオ・ゲイツ。
地上戦はRBゴードンが担う。
守備は、失点で8位、喪失ヤードで9位と高いレベルでバランスの取れたもの。
ターンオーバーマージンは15位、奪サック数は19位と平凡なものだが、ビッグプレイに
頼らない堅実な守りとも言える。
不安があるとすれば、2010年以降プレイオフ出場経験が1回しかないこと。
マニング兄のいたブロンコス、アンディ・リードが来たチーフスに囲まれていて
なかなかチャンスに恵まれなかったリバース@チャージャーズ。
ワイルドカードからの下剋上は成し得るだろうか・・・?
AFC6位 インディアナポリス・コルツ 10勝6敗 AFC南地区2位
マニング兄が去った後のコルツを率いるのは、奇跡のQBアンドリュー・ラック。
2012年デビュー以来、3年連続プレイオフ入りを果たしたが、その後は揮わず。
4年ぶりにプレイオフ入りとなった。
監督は、いろいろ揉めたこともあったが、結局昨季までのイーグルスのOCライクが
今季から就任。1年目でプレイオフ入り達成だ。
攻撃の数字は、得点で5位、獲得ヤードで7位。ただし、ラン獲得ヤードは20位と低いので
やはりラックのパス頼りのチームと言えよう。レシーバー陣は、エースWRのTYヒルトン、
TEイーブロンが主力。ショートパスもロングパスも、出始めたら止まらなくなる。
守備では、失点で10位、喪失ヤードで11位とこれまたハイバランスのチーム。
ターンオーバーマージンは14位、奪サック数は19位と、これまたチャージャーズと
似たような数字。
スペシャルチームには、超ベテランのKビナティエリがいる。ペイトリオッツで3回、
コルツで1回のSB優勝経験のある選手だ。レイブンズのタッカーとの蹴り合いも
観てみたいものだ。
まとめると・・・
チーフス:超攻撃型
ペイトリオッツ:攻撃型
テキサンズ:バランス型
レイブンズ:守備&ラン型
チャージャーズ:バランス型
コルツ:バランス型
AFCを制するのはどのチームだろうか。今季はチーフスを応援しているものの、
今時珍しい守備&ラン型のレイブンズ、今季に賭ける意気込みの高いチャージャーズも
頑張ってほしい。もちろん、昨季のスーパーボウルの再現の夢も観てみたい。
1回戦のカードは、コルツ@テキサンズ、チャージャーズ@レイブンズだ。
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NFL | 日記
Posted at
2019/01/05 11:12:43
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