昨年秋の五島の旅があまりにも良かったので、今年のGWは五島列島を再訪する事にしました。
今回はGW後半の4連休に一日代休をくっつけて5連休。5日だとマイロードスターで行くにはキビシいので、エア+レンタカーの現実的な方法を選択。しかし目いっぱい楽しみたいので、早朝のエアを予約しました。朝早すぎる便なので前日夜に自宅を出発。空港近くで前泊する5泊5日の旅を計画しました。

仕事を終えて、帰宅ラッシュの大阪の中心地梅田です(写真は全然知らないヒト)スーツケースを転がしながら伊丹空港へ向かいます。いかにもこれからGWの旅行に行くんだろうな〜と思われてるであろう、嫌みでわかりやすい服装の二人でした。

空港横の古いビジネスホテルに宿泊し、翌朝ガラガラの伊丹空港にチェックイン。旅の始まりにふさわしい快晴!
福岡空港行きのボンバルディアでいざ西へ

神戸空港上空でシートベルトサインが消えます。眼下は六甲山。雲がかかってますねえ。

そして、相生湾。万葉岬と七曲がり。みなさんGWはどこにお出かけでしょうか?なんて思いながら眺めます。
あまりにも天気が良くって、見晴らしが良いのでず〜っと窓にかぶりついていました。そう言えば子供の頃から窓にかぶりついて外の景色をずっと眺めていた様な気がします。今も変わらず。
広島上空を通過。マツダの宇品工場であります。

山口県に入って日本海へ針路を変えます。海が見えてきた!と思ったら萩の町です。アテンザで初めて行ったロングドライブは山口だったなあと思い出しました。

↑4年前に訪れた萩の菊ヶ浜。とっても好きな砂浜であります。

更に進み、青海島の先には角島が現れました。また行きたいですねえ。角島大橋もハッキリと見えました。

機体は日本海上に出て着陸態勢に入ります。
空から眺める海の中道は無茶苦茶美しかった!

8:30福岡空港に到着。ここで五島福江行きに乗り換えです。

再チェックインし直してバスで向かったのは、先ほど乗って来たボンバル機。

小型機ならではの、リニアな加速Gでふわっと離陸し、久留米上空から東の日田方面を眺めます。この下の高速を昨年秋に走ったんですねえ。飛行機だと一瞬だな・・・

大牟田上空からの雲仙普賢岳。

そして諫早湾の干拓地。

長崎空港上空から長崎市内、野母崎方面。女神大橋が見えますね。

伊王島(真ん中の長細い島)、高島(その奥の中くらいの島)、そして端島(その奥の小さい島の右側;軍艦島)が見えてきました。

眼下には左に大村湾、右に角力灘、奥に天草灘であります。絶景絶景!

かなり軍艦島に近づいてきました。いちばん右の小さい島が軍艦島ですね。

福江島方面から長崎に向かうイージス艦。北朝鮮のミサイルの件、一段落したんでしょうか。
海上に出るとすぐに五島列島が見えてきます。
島の緑と青い海が眩しい〜 と思ったら着陸です。
(ここまでで充分ブログ一編が成立する写真の多さですが、もう少し我慢してお付き合いください。)

9:30五島福江空港に到着!
伊丹空港から2時間半でもう五島に来ちゃいました。飛行機はやっぱし速い!
空港でレンタカー屋さんにピックアップしてもらって、手続きのためお店まで行きます。

ヤホ〜!また来ちゃったヨ福江島^^!
本日のレンタカーは、トヨタの現行ヴィッツ1.3F。お迎えのこのクルマがそのまま今日の相棒だそうです。
レンタカー屋でオネーサンに色々と注意事項を教えてもらいます。
地図を見ながら...
レ「この道はとても細いので、ナビで案内されても通らないで下さい」
私「そうですよね〜確かに細いですよね〜通った事あります!」
レ「あ、そうなんですか、ハハハ(苦笑)」
ガソリンは満タン返しじゃ無くて営業所で清算とか。
食事どころとかいろいろ聞いて早速出発!
って、実はあまり事前に計画を立ててなかったんですよね。
とりあえず走り始めましたが、天気が良いしまだ行った事のない島の南側を通って大瀬崎に行きましょうか。若干道に迷いながら(レンタカーのナビの設定に手惑いながら)鬼岳の横を通って・・・

海に出て・・・

集落の細道をそろそろ走っていくと立派なノボリがたっています。こどもの日にちなんだ行事でしょうか?

大浜海岸でちょっと海を眺めます。遠浅で白い砂が五島に来た!って感じです。

ぜんぜーん人がいなくって二人占め。

さらに西に向かうと島の南側の富江という町に入ります。

案内標識に展望所の文字があったので横道に入ってみます。
只狩山展望所、富江半島の小高い山にある展望台です。

ちょっと変わった形ですね。珊瑚之碑があります。対馬海流が直接当たる場所なので、暖かいんですよね。

展望台から東向きの眺望ですよ、風が気持ちいい!

もう新緑の季節はほぼ終わって、しっかり初夏の雰囲気です。

ちょっとリアス式の海岸ですね。

展望台から下っていると五島牛がいました!五島は牛も美味しいらしいです。

沖には島が見えます。津多羅島ですね。畑の色がイロイロで美しい景色です。

もう一ヶ所、「溶岩トンネル」なる案内板が気になったので行ってみます。
麦畑の横にクルマを停めて・・・と。
あ、ご紹介が遅れましたね、これがトヨタのヴィッツ君。グレーの地味なヤツです。CVTの制御が優秀なのか低速トルク重視のエンジンのおかげなのか出足の加速は意外に良いです。もっさり感はかなり低減されてます。 しかし、ブレーキの踏み始めの不感帯を過ぎると、急に制動力が立ち上がるのでカックンブレーキ量産型です。コレは最後まで慣れる事が出来ませんでした・・・

そしてこれが、
溶岩トンネルの井坑(いあな)
看板の奥にポッカリと穴が開き、奥が洞窟になっています。

ここを溶岩が流れてたんですね。この富江半島は火山だったようです。先ほどの只狩山が火山の中心だったんですね。今は立ち入り禁止になってます。

それにしても麦の穂がとても美しい5月の福江島であります。
さて、お昼頃には大瀬崎に行きたいので移動再開。

まっすぐな農道を気分良く走って

島の南西岸の険しい断崖道路を目指します。

途中の展望台からの眺望。右手に津多羅島、左手が富江半島です。

津多羅島の左の方は橋杭岩みたいになってますね。
山を越えると集落が現れます。森の新緑が生命感に溢れていて、自然パワー満点。

こちら琴石地区では鯉のぼりが元気に泳いでいました。
175匹もいるそうです。

順調に海岸沿いの山、谷を越えて行きます。

ずっと津多羅島を眺めながらの山道です。

終盤にさしかかり、

あまりクルマとすれ違う事も無く、R384を走って

玉之浦湾に入り大瀬崎方面へ海沿いを走ります。

いつ走っても気持ちよい道ですよ。また来ちゃったな〜。

さあお昼時、お腹が減ってきたので、井持浦の「パンドラ」にて御昼食。

パンドラ横の海はこんな色。

お腹いっぱいになったので、大瀬崎に行きましょう!
ここを左折してモンテ区間に入ります。

高度を上げて行くと湾がちらちら見えます。キレイな色だなあ。

そして、大瀬崎へ。

展望台は貸し切り♪

大パノラマ。

今日は霞が少なくって絶好の大瀬崎日和!

いつ見ても大迫力ですよ。

大瀬崎とヴィッツ君

眼下の海が透き通っていてとても綺麗

パシャ。
もう一段上の展望広場もありますが、

眺望はあまり変わらないです。

こちらは別の展望台からの反対方面の眺望。

コッチ側もお気に入りなんです。

思う存分堪能したので、次に行きましょう。

モンテ区間を下って

下る途中も海が見えてキレイなんですよ。

こちらは玉之浦湾、この先を行けるとこまで行ってみましょう。

玉之浦の港です。静かで穏やかな良い港。
港を越えると小浦地区の海水浴場にやってきました。

なんだか、最果てっぽくない整備された海水浴場です。

おっと、それでも海の色は限りなく透明なグラデーション
この砂の色!

この透明感!
対岸は島山島、玉之浦大橋で繋がってます。

まっさらな砂浜に足跡をつけたら、結構柔らかくてビックリしました。

この
海峡の向こうは外海なんです。
ああ、海が青い。
玉之浦大橋の上から。正面が小浦海水浴場であります。

こんな感じの色。

あちらは遥か東シナ海

島山島にわたってきました。
ここがほんとの行き止まり。
特に何がある訳でもないんですが、この島は野生の鹿が住んでるそうです。

と思ったら、すぐそこにいるじゃないですか。
端っこ制覇したので玉之浦湾をぐるっと帰りましょう。

港の風景です、海の色と緑がほんとに眩しい〜
しかしですね、帰ってから知ったんですがこの湾も台風の季節には
こんな事になっちゃうそうです・・・。

爽快ドライブルートです。地味ヴィッツですけどね。
キレイな海だ〜
ぐるっと湾を回り込んでちょいと山に入ります。
頓泊海水浴場です!

おお!
こちらも素晴らしい水の色!
海風がちょっと強いけど、とってもよい海水浴場ですね。
妻が何か撮ってると思ったら・・・

コレを撮ってたのね。
小魚の群れが輝きながら足元を泳いで行きます。
さあて次はお隣のあそこに行きましょうかね。

はい、高浜海水浴場!

どうですか〜この海の色。この時間帯は満潮のようですね。

満足満足。

しかし、日射しが強くて車内は暑くなりますねえ。風が涼しいので窓はあけっぱなしなんですが。

ですんで道の駅でちょっと休憩しましょう。

このぼてっとしたすぐ溶ける系のソフトクリームはほんとに美味しいんですよ。五島牛乳を使ってるそうです。

それでは、まだ未だ未体験の島の北西側の三井楽半島を探検してみましょう。
海沿いをのんびり走っていきます。
うん、気分良いですよ。
でも途中から内陸を走らされてちょっと不満。
どこか海沿いを走れる道があるんじゃないのか!?
と思ってたら、こんな標識があるじゃない。
かなり狭いけどコンパクトなヴィッツ君だから行ってみますか。

千々見鼻潮騒の道だそうです。
エントリーする道は明らかに鬱蒼として行き止まり風なんだけど・・・

海沿いに出ましたよ!
黒い石がゴロゴロしている海岸の向こうには姫島が見えます。溶岩海岸ですね。ここ三井楽半島も火山の半島だそうです。

海沿いの道はこんな風になってまして、一応クルマも通れる様です。

こんな感じで車幅ぎりぎりの道が結構な距離続いています。こりゃ穴場発見しました。

途中の広場にクルマを停めて海を眺めます。バシャーンとたまに大きな波が来ると、岩場にぶち当たります。

来た道をもどりましょう。五島にドライブに来たら、ここは外せないですよ〜!
一般道に戻って、さらに半島一周を続行しましょう。

これまたキレイな砂浜があらわれました。
三井楽の高崎という港です。
ちょっと立ち寄ってみましょう。

白い砂と青い海、溶岩台地に芽吹く緑。

足元には沢山の小魚が泳いでます。

港のすぐ裏には高崎鼻という岬があります。

加部島を想い起こさせる海を望む草原です。規模はかなり小さいですけどね。

ぐるっと海を見渡せます。

溶岩の岩が火山の島を物語っています。
三井楽の北端は柏崎という港なのですが、ここで道に迷って(だってナビの地図データがしょぼ過ぎてロストしまくり)パスしちゃいました。
どうやら遣唐使の最後の寄港地だったらしく、いろいろと趣のありそうな集落です。遭難する確率は7割とも言われた遣唐使。その決死の覚悟に想いを馳せます。次回はここをじっくり探訪したいところ。
で、次の渕ノ元集落から再び海沿いに行ってみます。
これがものすごくわかりにくく且つ狭い・・・

するとなんとか芝生の海沿いの道に出る事ができました。
正面には嵯峨ノ島。

こちらも同じ様な道が続いておりました。ビンゴ!

数百メートルおきに退避スペースがあります。

姫島をバックにヴィッツ君。ああ、ここはロードスターを置きたいですよ。この道は先ほどの柏崎まで続いているようです。
引き返して半島一周を続行。

夕映えの道というそうです。
うむ、素晴らしい!
嵯峨ノ島、火山海蝕の島だそうです。ここも行ってみたい最果ての離れ小島。

長崎鼻灯台にやってきました。ちゃんと観光地として整備されてるのがすごい。

看板であります。

長崎鼻から嵯峨ノ島を望みます。

一応ヴィッツ君を入れてみました。

夕陽までちょっと時間がありますね。
お腹へってきたので、道の駅で買った「かんころ餅」を二人で食べて休憩します。こんなとき、リクライニングできるクルマは楽ですね(笑)

だんだん夕陽色になってきました。

長崎鼻灯台と東シナ海に沈む夕陽
素っ気なく四角い灯台だけど、夕陽は格別に美しいです。

↑妻が撮った写真

旅の一日目から素晴らしい夕陽を見る事が出来ました。
後半になるほど、大気汚染物質が大陸からやってきて、視界は悪い予報なので今日がいちばん綺麗な夕陽かもしれないです。

灯台に明かりが灯りました。

素敵な空をバックに海をあとにしました。
一日目から抜群の天気で最高の福江島ドライブでした。
しかも新たに開拓した三井楽半島、なかなか素敵な海沿いの道を発見して大満足です!
翌日はメインイベントの上五島に渡ります。
つづく