
徐々に陽射しが春めいてきました今日この頃。花粉の本格飛散に身構えている黒ノ助です、こんにちは。
妻の工場見学&島ドライブの後編、行ってみましょう。
(あれ、前編の画像、非公開になってましたかね??)
妻はマツダ本社でランチをいただいたあと、プレス工場で巨大なプレス機に圧倒されていたその頃、私は能美島の砲台山にやってきました。

駐車場からすでに海が見えていますね。

駐車場からちょっと歩くと、かつての砲台跡がどーんと現れます。結構な規模ですね。淡路島の由良砲台跡に似た感じの造りです。ここから海はあまり見えないので、展望台を探してテクテク。

観測所跡から海がちょいと見えます。

北に下っていくと、おお、開けてきた!

どーんと瀬戸内の穏やかな海が現れます。周りはとても静かで時折鳥の鳴き声が聞こえるぐらい。遠く船のエンジン音が聞こえてきます。

さらに下ると宮島と広島市街方面が見えてきました。

ぐるっと一周して、弾薬庫にやってきました。

内部はこんな感じ。誰もいません。

ここからの眺めもいいですね。

牡蠣筏の間を進むフェリーが小さく見えます。

先に進むとパノラマ展望台があって、ぐるっと海が見渡せます。
手前の半島のくびれた部分が、さっきまで居たアールデコハウスですね。

ちょっとお腹減ったので、生もみじを一つ食べました。パクパク。

さ、次は海まで降りてみましょう。

集落付近まで走ると展望が開けます。

そのままサンビーチおきみまで一気に下って

ビーチまでやってきました。

家族連れがビーチでのんびり遊んでいます。

本日は若干霞んでおりますが、凪いでいるのでとても穏やか。

向きを変えてと。

いろいろと写真を撮ってみますが、うーん、逆光だからイマイチかな。

しばしのんびりしていると、たまに立ち寄るクルマがあるんですが、オープンカーって珍しいんですかね?笑顔で指差して何やら注目されたりして。

先に進むと弁慶岩といって、弁慶が宮島から平家軍に投げたという岩がありました。なかなか静かでいいところでした。
その頃妻はどうしていたのかな?
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3.組み立て工場
大興奮でバスに戻ると、次は組み立て工場へ移動します。宇品にはU1工場とU2工場があり(Uは宇品のU、防府工場はH工場、昔稼働していた府中工場はF工場と呼ぶそうです)、今日はU2工場の見学です。U2では、CX-5とプレマシー、日産OEMのラフェスタを生産しています。一般の見学ではU1の組み立て工場に入れるのですが、今日は特別ですから、U2工場の真ん中、ラインの間を通っていきます!
ここではお兄さんとお姉さんが登場。各場所でアテンド係の方が何人も待機してくれており、説明をしてくれます。けっこう準備大変だったろうな・・・どうもありがとうございます!見学者はいつもは男性が圧倒的多数だから女性がたくさん見学に来るとそわそわしちゃって、何だか緊張してたりして微笑ましかったです^^ガイドのおじさんも「工場の子たちが『こんにちは』って言うと思うから、返してあげてください、そうしたらみんなまた頑張れますから(笑)」って。
前回の走るオンナ倶楽部の工場見学の際には、男の子達が浮き足立っちゃってラインが乱れたそうです(笑)組み立て工場に入った瞬間、何だかいい香りが??・・お兄さんが「シュッ」ってスプレーしてます(驚)。これもサービスのようで、「ベリーマッチという名前のマツダをイメージした香り」とのこと(笑)
ラインには、たくさんのCX-5が流れています。いろんな色のがあるし、仕様もちょっとずつ違う。オーダー順になってるからグレードとかオプションとかで違うんですよね。もし自分が注文したクルマを作ってるとこを見れたら、それは感動するだろうなあと思います。
(もしRX-VISIONが市販化されたら、是非そんなサービスもして欲しいなあ。コレこそ究極の「絆」が生まれるんじゃないかな〜by黒ノ助)
ここからは工場見学らしく、いわゆるカイゼンの話とか、ライン上の工夫などの説明を受けます。車体が流れてくるので、作業者は一日で2~3万歩も歩くから少しでも楽に作業ができるようにということで、作業する床もラインと同じように動く部分があったり、車体の高さを何段階にも調節していたり、下周りの作業がしやすいように床にLEDを埋め込んであったり・・・。
面白いなと思ったのは、工場内で「からくりコンテスト」なるものが行われていたことです。電力を使わずに作業の効率を上げる仕掛けを造るのですが、大賞を受賞したという「カメレオン君」の実演をしてくれました^^。私はうまく説明はできませんが、工具がラインと一緒に動いて、一台終わるとまた元の位置に戻るという仕掛けでした。その他にも、タイヤのナットを5つ同時に締められる工具を自分たちで開発した話や、規定通りの強さでボルトを締められる工夫などの説明もしてもらいました。
見学が進むにつれて、周りではいろいろな部品が取り付けられ、だんだん車らしくなってきています。とそこに、工場のど真ん中に一台の赤い車が!!・・なんと、NDロードスターです!ボンネットには走るオンナ倶楽部のロゴが光っていて、この見学のためにわざわざ用意してくれたよう。そこで集合写真を撮ってもらったり、乗り込んで幌の開け閉めをしてみたりなどさせてもらいました。いやー、こんなことまでしてくれるなんて、ホント力が入っています。
そうこうしているうちに時間が押してきたようです。だっておもしろいからラインもじっくり見ちゃうし、全然進まない(笑)。出口付近で壁の上を見上げると、一枚の大きな絵画が掲げられていました。縦横3~4mもありそうな大きな絵です。そこには草原に立っている7頭の馬たちが描かれていました。。きっと人馬一体から来ているのですよね。何だかマツダさんの気持ちを見たような気がしました。
出来上がったクルマは、ヨーロッパの石畳をイメージした凸凹道を通り、水漏れチェックを受け、船積みされていっていました。出口を出ると、たくさんのメンバー達がお見送りをしてくれました。ガイドさんがまた「やる気が出るから」って言うから、みんなで手を振ってお別れしました(笑)
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一方、サンビーチでまったりした私はそろそろ妻のお迎えに行かねばなりません。来た道を帰るだけでは面白くないですし、もうちょっと走りたかったので、行きとは別の江田島のフェリーに乗って帰る事にしました。

島の西岸を走る県道ですが、所々狭くなっていて、それほど快走路とは言えないですね。

能美島の北から海岸線をトレースして走ります。筏がいっぱい。こちらは快走路。

江田島の市街を抜けて、フェリーの時間に間に合う様にノンストップで走りますが…余裕だった…

切串の港に到着。集落に入ったところで、中学生ぐらいの子供達が道ばたで遊んでいたのですが、ベリーちゃんを見るなり「あ、ロードスターじゃ!」と皆反応したのが印象的でした。さすがマツダの地元。都会では有り得ない現象です。

フェリー乗り場に到着。一番乗りでした。お昼ご飯を食べていなかったので、売店でパンを購入。パクパク食べながら船を待ちます。
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4.エンジン工場
最後はエンジン工場の見学です。ここにはバスで入口まで入っていけます。この工場では、工場長さんが説明をしてくれました。入り口付近には、ロードスターの1.5リッターエンジンの部品と、ガラスケースの中に一つのエンジンが飾られていました。それはスカイアクティブエンジンの記念すべき初号機で、セリエAの長友選手のサイン入りでした。赤い鉄板の上に置かれていたのですが、工場長さん曰く「キレイな色だから職人さんに頼んで塗ってもらった(照)」というソウルレッドでした^^
で、工場全体の説明。元はV6(3.7リッター)エンジンの専用工場だったけど、今ではスカイアクティブのガソリンもディーゼルも作っています。他の自動車メーカーでは一種類のエンジンには専用ラインを作るのが当たり前だが、100億も200億もかかるライン建設はできないから、何年も工夫を重ねて、様々なエンジンを同じラインで作れるようにした、そんな工場は他にはない、というお話でした。
どのエンジンも同じラインを流れていき、効率化のために同じ場所では同じ作業をしています。大きなエンジンやディーゼルエンジンは工程が多いため、その分はメインラインからバイパスラインへ流して作業をしており、また元のラインへ戻すという工程になっていました。なるほど、よく考えられています。
そしていよいよラインの詳しい説明を・・と思ったら、なぜかラインが停止しました。あれ?トラブル?・・ではなく、午後の休憩とのこと。10時半と15時に10分ずつ休憩があるそうで(というかそれ以外はずっと動いてるってすごいと思う)、ちょうど15時の休憩にかかってしまいました。工場長さん焦る(笑)。
ラインが動いていないと説明しにくいなー、と言いつつ、一生懸命説明をしてくださいました。どのエンジンにもボルトが横に4つ並んで締める部分があって、それぞれ締めていると時間がかかるから、工場の作業員たちが工具を自分たちで考えて作ったんです、とか部下への愛が伝わってくるご説明でした。
愛と言えば、壁には「挑戦大賞」なるパネルが掲げられていて、チャレンジした人たちの写真が貼ってありました。私がすごいなと思ったのは、その隣に「失敗大賞」という同じようなパネルもあって、挑戦し続けるような風土を作っているということでした。
他にも品質管理について、「以前は規格幅に入れば良いと思っていたけど、今は違う。規格の中にもお客さんが心地よいと思うポイントがあるわけで、そこをピンポイントで狙います。」という話を聞いて、私も業種は違えどメーカーに勤める人間として、非常に驚き、品質管理の考え方に感銘を受けました!
話しを戻します。ラインにはホントに違う種類のエンジンが次々に流れている様子でしたが、どうやって一定の品質のものを作るかというと、このボルトはこの工具を使ってこういう力で締めるというのが全てコンピューター管理になっていて、データが蓄積されているそうです。一つ間違うとラインがストップし、正しい力で締め直さないとラインが再度動かないようになっているそうです。なるほど。
出来上がったエンジンは、コールドテストといって強制的に風を送り込んでエンジンを回し、チェックしているとのことでした。昔は職人さんが音を聞いて不具合がないか判断していたけど、今はマイクで音を拾ってここもコンピューター管理になっているそうでした。
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その頃、宇品行きのフェリーが到着。

先頭でフェリーに乗り込みますよ。

程なく切串港を出発!

今回はちょっと疲れたので、客室にてパン休憩。

でも、じっとしていられる訳も無く…

マツダの宇品工場を海から眺めてみたり。今頃工場見学してるのかな〜自動車運搬船が見えますね。

さ、そろそろ宇品港に近づいてきました。

この角度からロードスターを眺める事ってあまり無いです。

島に向かう船と行き違います。

30分の短い船旅は終わり、宇品に到着しました。
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5.座談会
長かった工場見学もようやく終わり。はー疲れた。クロージングは「つながりカフェ」でお茶しようね~と言ってカフェに到着、と思ったら、近くの駐車場に見慣れないオープンカーがあるではないか。実は今日は、工場に入れるから何か変わったクルマはないかとずっと探していたのですが、最後に見つけちゃいました!オープンカーだけど、目が丸くてロードスターよりちょっと長い様な…あれは今度出るという、NDをベースにしているフィアット124スパイダーだ!!(後で黒ノ助くんに教えてもらった^^)
黒い幌で車体は赤だけどソウルレッドとも違うように見えるし、多分アルファレッドですね。
フィアット124スパイダーを発見したので一人ニヤニヤしながらカフェに入ります。ここはカフェというか新しい社員食堂なので、イベント時以外は社員しか入れないそう。今回は、チョコレートケーキに、かわいいクルマ型クッキー(特注だそうです)がのっているスイーツをいただきました^^
ここで社員さんから聞けた話が興味深かったです。コンセプトを作るときには各クルマで明確なターゲット像があって、例えばアクセラはアメリカに住む30代の夫婦だそう。30代と言えば仕事でもプライベートでも充実しながらも壁にぶつかることもある、でもそんなときにアクセラに乗ればまた頑張ろうと思える、そんなクルマにしたい、ということでした。うんうん、良く分かる。私も通勤でアクセラに乗っているけど、仕事に行く時も、帰る時も、駐車場でまってるアクセラに会うと元気になるし、運転していると気分が晴れて毎日頑張ろうって気になるもん。ちゃんとコンセプト通りに出来てる!
他にも、デザイン部の人たちはプロで、商品企画部が上記のようなコンセプトを作ると、じゃあこういうデザインにしよう!とインスパイアされてちゃんとデザインに反映される、とかも教えてもらいました。いいこと聞いた^^
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宇品港に到着し、待ち合わせ時間前に到着しなきゃ、ということで、市電の駅のCPを集めながら(笑)マツダ本社を目指します。

市内で渋滞に巻き込まれながらも…屋根を開けて走る。陽が傾いてきたのでちょっと寒くなってきたな。

そして、再び本社前にて妻を待つ。
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まだまだいろいろとお聞きしたいのですが、終了予定時間も過ぎてしまい、黒ノ助くんも待たせているので、おみやげにカタログをいただいて帰ります。一日、ほんとに楽しかった。広島まで来た甲斐があったというもの。またこういうイベントがあれば参加したいなと思いました♪
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と、妻がニコニコルンルンで本社から出てきました。
「どうだった?楽しかった?』
「うん、とっても楽しかった!!」
ということで、帰りの車中で興奮気味の妻の話を事細かに聴きながら

空いている山陽道をのんびりと帰りました。さすがに幌なので、トンネルの中では言葉が聞き取りにくい(笑)

お、宝塚でやっぱ渋滞か。
二人ともお腹が減ってしょうがないので、

吉備SAのレストランにてちょっとリッチな夕食。プラザホテルのレストランが入ってるんですね。ちょっとお高いけど静かな雰囲気で、とても美味しかったですよ。

姫路バイパスの渋滞が解消傾向だったので、高速代節約のためバイパス経由で

阪神高速を通って、無事帰宅しました。

全行程19410−18623=
787km!という偶然にしては出来過ぎた距離^^
燃費は15.8km/L。まあまあの数字ですね。
長距離弾丸ドライブなので、アクセラで行こうと思っていましたが、我が家で最もロングツーリング性能が低いと思われるベリーちゃんで行っても、あまり疲れを感じませんでした。足は硬めなんだけど、角が丸いし安定しているので、6シーズン目のスタッドレスを履いているアクセラと同等のロングツーリング性能があるんじゃないでしょうかね。
という訳で、妻の工場見学&広島ドライブ記でした♪
おしまい