旅の五日目。
周囲の車のエンジン音で目が覚めます。同じように道の駅おこっぺで車中泊している、年季の入ったテラノとかノアとかが目を覚ました様です。
眠い目をこすりながらタオルを首に巻いて、顔を洗い歯を磨きます。
やはり朝は寒いですね。朝もやに包まれてひんやりとします。
昨日はよく走ったなあと思いつつも、まだまだ先は長いです。
地図で自分の位置を確認し(おこっぺってどこだ?)ひとまず紋別港が大きい港なので、釣りをして、そう、サロマ湖に行ってみよう、と考えました。
サロマ湖っていうと・・・・学生の頃、サロマ湖直送の牡蠣を頂いて食べた事を思い出します。一斗缶にざっくり入っていて、瀬戸内海の牡蠣とは違って、臭みが全くなく、牡蠣がちょっと苦手な私でもパクパク食べれた思い出があります。
そんなこんなで、サロマ湖の入口まで行ってみようと思いました。
おこっぺから紋別まではすぐ。まだ朝早くに港に到着。利尻での釣りの再現を試みて長い防波堤を目指しますが、途中で立ち入り禁止。根元でちょっと釣りをしてみますが、全く釣れません。水も思ったよりも濁っていてオイリーな香りが漂う、工業港の佇まい。早々に切り上げて先を急ぎます。
まっすぐな道、左には樹木林、右には牧草地となだらかな山、快調に飛ばしますが、後方からすごい勢いでランクルプラドが追ってきて、ぶち抜いて行きます。こっちは本土の高速道路並のスピードを出しているのに、ぶち抜いていくのでおそらく150キロぐらい出てるんでは!?いやはやすごいところです。
湧別の手前でちょっと山に入ると、オホーツク海が一望できる展望台があるとのこと。行ってみることにします。

晴れているのに、もやで海があまり見えません。ガッカリ。

どこか海辺で撮影?
湧別の町を海側に分岐し、道道656に入り、サロマ湖の海側を走ります。別荘地のようなわりと明るい家が数軒。後は漁業を営んでいそうな家が。
右手にサロマ湖、左手にオホーツク海。海に囲まれた細長い土地です。

道の終点まで行きつくと、対岸が見えますが思ったより感動は無く、すぐにUターンしてオホーツクラインに戻ります。
どうも、昨日の暗闇爆走が悔しかったようで、海に飢えているようです。サロマ湖展望台の看板に従って、森の中の細い道をたどって山に登ります。

頂上では小さいながら眺めの良い展望台が待っていました。

足下のサロマ湖と、遠くオホーツク海が一望できて、一応満足。海が青いこと!
その後、お腹が減ってきたので網走に向かいます。昼時になると日差しがそれなりにきつく、10月だというのに結構暑いです。
R238沿い、能取湖近くに釣具屋を発見。ちょっと覗いてみます。
店のおじさんに今何が釣れてるか聞いてみると、「アキアジはもうそろそろおわりじゃなあ」とおっしゃります。
アキアジ・・・ですか。ルアーでも釣れるとのこと。後で調べてみると、サケのことだそうです。なるほどね。利尻で港を回遊していたのは鮭だったんですね。
さて、網走の街に到着。食事処を探します。しかしよくわからないので、適当に入ってみます。
すると、定食屋のような雰囲気。とにかくさかなが食べたかったので、カレイの煮付定食を頂きます。

煮つけの味付けは濃い目ですが、うまいのなんの。魚が豊富な地域では、煮付けは新鮮な魚でしかしないものだそうです。それに、付け合わせの筋子の旨いこと!ああ、今まで食ってたイクラって一体何だったの!?と思いました。
食にも満足して、ホントなら網走観光をしたいところですが、私には行かなければいけない場所があるのです。
脇目もふらず網走を後にし、十勝方面を目指します。せっかくなので、屈斜路湖を一目見て、阿寒湖経由で十勝入りしようと画策します。
女満別からR243美幌国道で屈斜路湖を目指します。国道を走ってもいいのですが、広域農道フリークとしては、脇の農道が気になってついつい脇道へ。
そうすると、前方に大型ダンプが走っています。よーく見ると何かがポロポロ落ちてきます。 丸くて薄茶色で・・・ジャガイモだ!!
大型ダンプの荷台にジャガイモ満載とは驚きました。まさに北海道はでっかいどう。
そこからは快調に高度を上げて、美幌峠に到着。

屈斜路湖を一望して満足。スケールがとにかくでかい!
更に先を急ぎます。パイロット国道で弟子屈に。湖岸に温泉街がありますが、ぐっと我慢。弟子屈からR241阿寒横断道路で阿寒湖方面に。
しかーし、ここが結構グネグネなうえ、交通量が多くペースダウン。結構疲れた区間でした。(ああ、今日のSSに間に合うかなぁぁぁぁぁぁ)
阿寒湖を通り過ぎ、足寄国道を十勝平野へGO!本日はLEG1なので、陸別付近の林道を廻るSSが設定されています。そこで、陸別の町を目指し、リエゾン区間で見物することに。
陸別の街に入ると、意外と車が少なく、それほどラリーぽくないです。唯一沿道にノボリが立っていることぐらい。
陸別市街中心部の駐車場に車を止めると、地元のお兄さんと子供達が沿道で旗を振っています。その横で見物することに。
すると、

ゼロゼロカー、
ゼロカー、そして続々とラリーカーが現れます。近所のおばちゃんの軽カーと混じって、ナンバー無しの派手な車が爆音を立てて公道を走る・・・なんて素晴らしいんでしょう!

そのうち、隣で観戦しているお兄さんと子供達と一言二言言葉を交わし、手旗を分けてもらい一緒に応援していました。
自動車評論家国沢さんですね。今となって気付きました。
(この頃はカメラの性能が悪くて、動体と夜間はホントに撮れなかったんですよね・・・)
なんだか盛り上がって、田舎町に一体感があります。
1時間ほど公道で応援したでしょうか。これは楽しい!ということで、帯広郊外のサービスパークに行ってみることに。お兄さん情報によると、チケットは残ってるんじゃないか、とのこと。
お兄さんと子供達にお礼を行って、車に乗って帯広へ向かうことに。丁度ラリーカーを追いかける形になります。
ラリーファンと思しき他府県ナンバーの車たちに混じって、日暮の帯広を目指します。道東道ではレプリカインプレッサに出会ったり、ラリー気分最高潮です。
日が暮れて、帯広市内に入りましたが、真っ暗で土地感もないので、道に迷ってしまい、スーパーSSの時間には間に合わず・・・仕方がないので北愛国のサービスパークに行ってみます。
河川敷に設けられたサービスパークは夜にも関わらず、熱気でムンムン。ラリーカーが続々と帰ってきてサービスを受けます。本当に手が触れそうな位置でラリーカーを見ることができるので、サーキットレースよりずっと親近感が湧きます。
ここにチケットセンターがあったので、チケットを買います。林道SSのチケットはソールドアウトが多かったですが、収容人員の多い陸別のオフロードコースや、札内のスーパーSSは残りがあったので、3枚ほどチケットを買いました。
(Leg2の朝のリクベツ。leg2の夜のサツナイスーパーSS、leg3の昼のサツナイスーパーSSでしたか。)
本日は帯広の入浴施設にて風呂に入って、陸別方面を目指そうかと思いましたが力尽き、士幌の道の駅で車中泊。
街灯の明かりがまぶしくてか、興奮のためかなかなか寝付けなかったことを覚えています。
いったい一日で、どんだけ移動しているんでしょうか。450kmほとんど走り続けています。5年後の自分は書いてて結構呆れているんですが。