2016年12月24日
NFL:Week14の感想
レイダース@チーフス 13-21
1位2位を争う同地区ライバル対決。両チームともに新監督の就任で大幅にレベルアップを
果たしているという点では共通だが、4年目となるチーフスのアンディ・リード監督は
既に2回プレイオフ入りを果たしていて実績は上。2年目となるレイダースのジャック・
デルリオ監督の初プレイオフ入りに期待が高まる今季だ。
1Qは守備合戦。得点は、パントをファンブルリカバーして得た攻撃をFGに繋げたレイダース
の3点のみ。
先にドライブが進みだしたのはチーフス。1Qにファンブルロストした新人WRヒルのTD
レシーブとパントリターンTD、そしてRBウェストのTDランで、2Qに一気に21点を上げた。
一方のレイダースは前半終了間際にRBマレーが1yを押し込んでTD、10-21で試合を折り返す。
後半はさらに壮絶な守備合戦、レイダース守備陣が堅実なプレイがウリのチーフス攻撃陣
からファンブルテイクアウェイ1回、インターセプト1回を奪うも、チーフス守備陣が
大きなゲインを許さない守備で、追加点をFG3点のみに抑えてチーフスが逃げ切った。
この試合、QBスミスは17/26で65.4%、264y、1TD、1INTでレーティング96点。課題で
あったロングパスを何度か通す場面もあり、長距離砲が無いという弱点を克服しつつある。
一方のQBカーは、17/41で成功率4割ちょっと、117yでTDなし、レーティング49点は
今季ワースト。固い組織的なチーフス守備陣に苦しめられた。
そのほか、個人的に注目しているPキングは、99yのリターンTDを許す、ファンブルして
パント蹴れず、飛距離が伸びず、などのミスを連発。ムラの激しい選手なのかも知れない。
これで両チームとも10勝3敗ながら、直接対決で2勝したチーフスが地区首位となった。
どちらかが優勝を逃したとしてもワイルドカード入りはほぼ間違いないところ。プレイオフでの
再戦を楽しみにしておこう。
シーホークス@パッカーズ 10-38
地区優勝がほぼ間違いなしとなっているシーホークスと、プレイオフ入りのためには
もはや負けられないパッカーズ。気を抜いたわけではないだろうが、士気の差が出たか、
パッカーズの圧勝となった。
圧巻はQBロジャース、これまでの不振が嘘のように、シャーマンやチャンセラーらの
優秀な守備バック陣を抱えたシーホークス相手に18/23で成功率78%!、246y、3TDで
レーティング151点とほぼ満点に近い内容だ。
急ブレーキは、QBウィルソン。5インターセプトで試合を壊してしまった。
シーホークスは、これまでシーズン終盤で調子を上げていたが、今季の終盤は低調だ。
プレイオフまでに立て直すことができるだろうか。
カウボーイス@ジャイアンツ 7-10
Week2から11連勝中だったカウボーイズ、開幕戦で負けた同地区ライバルに再び敗戦、
連勝ストップとなった。
ロースコアゲームだったが、守備合戦と言うより、ミスによるターンオーバーの応酬で
両軍合わせて6回、荒れた印象のゲームだった。
これまで圧倒的な攻撃力を誇っていたカウボーイズ攻撃陣だったが、投走ともに沈黙、
それをカバーするビッグプレイもなかった。
勝ち続けてきたチームが1つの敗戦で大きく崩れることもNFではよくあることだ。
連敗しないことこそ強いチームの条件、次週以降のバッカニアース戦、ライオンズ戦は
新人QB&RBにとって真に価値が問われる試合となるだろう。
ジャイアンツは、ロースコアゲームを競り勝つ勝負強さがあり、そこが真骨頂でもある。
プレイオフではワイルドカード入りながら、上位を脅かす存在になりそうな予感がする。
レイブンズ@ペイトリオッツ 23-30
ペイトリオッツにとっては、プレイオフで散々苦杯を嘗めさせられた相手がレイブンズ。
それがわかっているQBブレイディも凄い気迫を見せて、チームメイトを鼓舞していた。
先制点はペイトリオッツ守備陣のセイフティによるもの。その前のパントで敵陣1y地点
に追い込んだファインプレイを、見事得点に結びつけた。しかしレシーバーとのミス
コミュニケーションもあり、その直後の攻撃は実らず。逆にレイブンズがFGで逆転を
狙う場面、スーパーKタッカーの出番となる。
ここでペイトリオッツのスペシャルチームが、レイブンズのLSを飛び越える奇策で
FGブロック。他の選手がLSの頭を抑えてアシストするという作戦は、他のチームでも
観たことがある。最近の流行だろうか。タッカーは今季初のFG失敗となった。
このプレイで流れを引き戻したペイトリオッツ、ブレイディはレシーバー陣と息も合う
ようになって、巨人TEグロンコがいなくてもレイブンズ守備陣相手に、25/38の66%、
406y、3TD、1INTでレーティング117点の成績で、毎QにTDを上げる活躍を見せた。
一方のレイブンズは、3QにTDを2つ上げ、4QにFGを2本追加する猛追を見せたが及ばず。
フラッコは成功率7割越え、レーティングは92点と十分合格圏だったが、後1本TDが
欲しかったところだ。
これでペイトリオッツは地区優勝に王手をかけ、ブレイディはQB歴代最多勝利数を
202に伸ばした(歴代2位はペイトン・マニングの200)。この記録がどこまで伸びるか、
楽しみに見守ることにしよう。
レイブンズは、地区優勝争いから一歩後退の7勝6敗。8勝5敗のスティーラーズとの
Week16の直接対決での勝利が必須となった。
ブロンコス@タイタンズ 10-13
8勝4敗ながら地区3位、ワイルドカード入りを狙うブロンコスと、6勝6敗ながら
地区優勝のチャンスもあるタイタンズの対戦。
タイタンズは、今季にイーグルスからスーパーRBデマルコ・マレーが加入。2014年
シーズンにリーディングランナーとなった選手で、モバイルQBマリオタとのコンビで
ラン攻撃が飛躍的に上昇、1試合平均100y以下だったチームのラン獲得ヤードが、
今季は130y以上のトップ3入りを果たしている。
対するブロンコスは、昨季の固い守備は健在(失点で1試合平均20点以下)と言いたいが、
今季はラン守備に難があり、ラン喪失ヤードが130y/Gでワースト5に入るほど。
ブロンコスにとっては相性の悪い相手だ。
ならば攻撃で主導権を握りたいところだが、この試合ではなかなかドライブが進まず
3rdダウンコンバージョンは3/11の3割以下、348yも稼いで10得点と効率の悪さもあって、
タイタンズがランで時間を潰して逃げ切った。
この試合プレイ数は両軍ともほぼ同じながら、ブロンコスはパス52回に対しラン9回、
タイタンズがパス21回に対しラン42回と正反対。チームの特徴がはっきり出た試合だった。
これでタイタンズは、地区首位のテキサンズとゲーム差なしの2位。最終週の直接対決
までに1つでも多く差をつけておきたいところだが、Week15の@チーフス戦が強敵だ。
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Posted at
2016/12/26 23:42:09
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