ブロンコス@カージナルス 45-10
開幕2連勝後4連敗中のブロンコスと1勝5敗のカージナルスとのサーズデイナイトゲーム。
1Qだけで2本のインターセプトリターンTDと1本のTDパスを決めたブロンコスが、2Qにも
2本のTDを追加して大差をつけ、そのまま圧勝した。
カージナルスの新人QBローゼンは、TDを1本返すのが精一杯。3INTが響いてレーティングは
44点と散々だった。カージナルスは、苦労と我慢のシーズンになっている。
ブロンコスの守備は、スーパーボウル制覇の時よりは衰えたと言え、サックやインターセプト
などのビッグプレイぶりは超一流。ゲームを支配していたのはブロンコスの守備陣だ。
ブロンコスの新エースQBキーナムは、14/21で成功率66%、1TD、1INTでレーティング86点。
十分に活躍したとは言いがたい。
ブロンコスと同じ地区には、絶好調のチーフスとチャージャーズがいる。プレイオフ入りの
ためにはもっと攻撃力を上げないと難しいだろう。
タイタンズ@チャージャーズ 19-20
そのチャージャーズは、ロンドンでタイタンズと対戦。20点前後のロースコアゲームを
制したのはチャージャーズ、キッカーの差で明暗が分かれた。
チャージャーズのキッカーは、新人バグリー。Week5まで使われたKスタージスに替えて
Week6でデビュー、FG1本、PATを5本全て決めている。この試合でも2本のFGと、2本の
PATを全て決めた。ちなみにスタージスは、昨季はWeek1までイーグルスにおり、これまた
新人Kエリオットに交代させられている不運のキッカーだ。
一方、タイタンズのKサコップは、FG3本中1本を外してしまっている。タイタンズが
最後のTDを上げた後、同点PATを狙わず、2ポイントを仕掛けたのはキッカーが信用
できなかったからかも知れない。
結局この2ポイントを失敗してゲームオーバー。チャージャーズが辛くも逃げ切った
試合だった。この2ポイントコンバージョンも、守備陣の反則で1y地点からのリプレイ
となったが、プレイはごく普通のパス攻撃。勝利を決めるための最後のプレイに、
もっと工夫が欲しかったところだ。
これでタイタンズは、Week4でイーグルスに勝った後調子を落として3連敗・・・
3勝4敗の負け越しとなった。エースQBマリオタの調子の悪さが、そのまま
チームの調子の悪さになっている。
チャージャーズは5勝2敗で、同地区のチーフスを1ゲーム差で追う形だ。
1試合あたり403yで27.9得点は、ほぼ100yあたり7得点に相当する。
これまでの効率悪い攻撃が改善されてきた印象だ。エースQBリバースも
今季7試合トータルで、17TD、3INT、レーティング118点と絶好調。
Week1のチーフスとの直接対決で敗れているだけに、Week15の再戦に賭ける
士気は高いはず。注目の一戦だ。
ベンガルズ@チーフス 10-45
そのチーフスは、ここまで4勝2敗と調子の良いベンガルズを圧倒して勝利。
6勝1敗として、AFC1位シードをキープしている。
チーフスの圧倒的な攻撃力は、ほんと観戦してて楽しい。矢のように速いパス、
最速のWR/PR、赤い巨人、小さくてとても素早いRB。これを止めるのは至難の業だ。
1試合あたり36.2得点は、2位のセインツ33.4得点を大きく引き離して1位だし、
425y/Gは、バッカニアーズ・ラムズに次ぐ3位に順位が下がるが、その分効率が
良い証拠。バッカニアーズは468y/Gなのに1試合あたり28.7得点しか取れてない。
エースWRタイリーク・ヒルは、陸上の短距離でオリンピックに出たことがあると
いう俊足の持ち主。ドラフト前のテストで、40y走を4.24秒という最速タイ記録も
あるらしい。なので、時々リバースプレイなどのランプレイでも使われるぞ。
新人王RBハントと共に注目選手だ。
チーフスにはこのまま勝ち進んで、スーパーボウルに出場して欲しい。
一方のベンガルズは、連敗で4勝3敗。同地区のスティーラーズが3勝2敗1分け
で地区首位、レイブンズも4勝3敗でベンガルズと並ぶ。ここの地区優勝争いも
面白くなってきた。
ペイトリオッツ@ベアーズ 38-31
波乱万丈の好ゲーム。両軍合わせて5回のターンオーバーで、めまぐるしくモメンタムが
入れ替わり、その上どちらもガッチリ固める守備ではなく、400y前後の獲得ヤードを
記録するくらいだから、大技の打ち合い+返し技の応酬という印象の試合だった。
ベアーズの2年目QBトルビスキーは、ややパスの精度が悪く、たびたびオーバーする
シーンが多かった。結果成功率は5割ちょっと、333y、2TD、2INTでレーティングは70点。
しかし代わりにスクランブルして足で稼いだのが6回81y。エースRBハワードの12回39yの
倍以上だ。
一方ペイトリオッツは、3人のRBを使い分けての地上戦は計26回98y稼ぎ、QBブレイディは
25/36で成功率7割近く、277y、3TD、1INTでレーティング108点といつも通りの活躍だ。
ただそのRB陣が2回ファンブルロストしてしまったのが、ベアーズに食いつかれた要因。
もしベアーズの攻撃陣がもう少し精度良いものであったら、逆転負けを食らっていたかも
知れない。
その穴を埋めたのが、スペシャルチームの奮闘。2Qに7-17と点差を広げられた直後の
キックオフで、KRパターソンが95yのリターンTDを決め、前半の逆転劇に結びつけた。
また3Qでは、ベアーズのパントをハイタワーがブロックし、バンノイが拾ってリターンTD。
24-24に追いついた直後だっただけに、大きな追加点だった。
ベアーズ守備陣期待のカリル・マックは大きく目立つことはなかった。ペイトリオッツ
に何か対策があったのかも知れない。ベアーズの奪サック数は1回のみだった。
ベアーズはこれで3勝3敗。同地区のパッカーズ、バイキングスも勝ち星が伸びずに
混戦となっている。
【その他気になる試合結果】
セインツ@レイブンズ 24-23
まさか、あのスーパーキッカー、ジャスティン・タッカーが7年目にして
初のPAT失敗。
試合終了直前、同点に追いつくはずのPATが失敗し、チームは敗戦となってしまった。
タッカーでもプレッシャーを感じていたのだろうか。トラウマになってなければ良いのだが。
【追記】
パンサーズ@イーグルス 21-17
3Q終了時点で0-17で楽勝と思いきや・・・4Qに21点取られて逆転負けorz...
Week6で同地区のレッドスキンズが、同じ17点差を守りきって勝っていただけに残念。
今季は外にも、Week2の@バッカニアーズ戦、Week4の@タイタンズ戦など、
敗れた相手がその後3連敗して調子を落としたりして、ちょっと損した気分だ。