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2015年05月31日

不定期連載 月刊レフトを振り返る 第九回

不定期連載 月刊レフトを振り返る 第九回 《前口上》
20世紀の終わりごろ、名古屋の出版社から月刊Leftという輸入車雑誌が発行されていました。
今でも一定年齢以上のクルマ好きの間でこの雑誌が話題に上ることが時々あります。
その大きな理由の一つは、毎年1回シトロエンの大特集を組んでいたからというのも大きいのですが、ローカル誌とは思えない志の高い紙面作りが今なお評価されているのだと思います。
ウチの本棚に何冊か残っているので、時々紹介していこうと思います。





月刊レフトをすべて残してあるわけではなく、これからはシトロエン関連の特集があるものばかりになります。
1993年2月号(通巻37号)です。

この号のシトロエン特集も大きいです。
今となっては、Tipoでもカーマガジンでもここまでやらないだろうなという…

特集のトップはXMブレークとCXファミリアールの比較特集。






今の観点だけではなく、当時にしてもこの2台の比較記事を“実用情報”として役立てた人がどれだけいたのでしょうか?
でも、そんなことを言うのはナンセンス。
自動車雑誌には『夢を見る(見せる)』というのも大事な仕事なのだと思います。
シトロエン好きが『どっちがいいのかなぁ…』と妄想する2台としては、今も当時も十分成立する企画です。

続いてこんな記事が。

まだ日本導入前。
Xantiaという名前は発表されていたけれど、西武/ユーノスから日本語読みが発表されていないという段階だったのですね。

「伝統のハイドラクティヴサスペンション」っていうのはおかしいです。
XMでデビューしたばかりのシステムですから。
当時から、ハイドロニューマチックとハイドラクティブの違いが分からずに混同する記事があったという意味で、日本シトロエン史上貴重な記事かもしれません。(苦笑)


続いては新車シトロエンのバイヤーズガイド。



既に後期型になっていますが、それでもやっぱりAX萌え。

さらに、2CVミーティングのリポートです。


多分、レフトが企画して集まってもらったというパターンだと思います。
ここに出てくる人たちはほとんどの方と当時お付き合いがありまして、懐かしい名前が並んでいるのですが、本名で紹介されているためその部分は加工しました。
(そもそも読めないくらいの解像度だと思いますが)




続いてはなぜかフランスの路上にいるシトロエン。
休暇か仕事かはしりませんが、たまたま関係者がフランスに行ってきたからご紹介…って感じのノリで作ったページのようです。


実はこの中にある1枚の写真。

これを見て、一時期「洗車なんてもってのほか。フロントガラスはワイパーが拭かない部分が白くなってるのが粋」だと本気で思ってました。(笑)
輸入車乗りの会社の先輩にそう言ったら、『そんなバカなこと思ってるのお前だけだよ』と一笑に付されました。


さらに続いては、発行当時すでに新車では買えなくなっていたシトロエンの紹介。


VISAのミルピステの所有者は、上のヨーロッパの路上写真を撮った人と同一人物です。
今はどうなっているのか分かりませんが、貴重なクルマなのでどうなっているのか気になりますね。


そして、シトロエンの歴史。


ネットもない時代、こういうまとまった資料も少なく貴重だったと思います。

前年秋のフレンチブルーからシトロエンだけを紹介。


この年は私も行ってたのですが、載ってません。残念。


さらに

シトロエンに関する文献の完全リストアップ って、すごいタイトルですが。



この当時にはTipoみたいにエンスー漫画が連載されていましたが、この号では2CVがテーマです。


東海地区のミニカーコレクターを紹介するコーナーも始まっていましたが、このコーナーもシトロエン。

実はこの方、この当時から知り合いです。
当時は自動車業界の人ではなかったのですが、今ではWHの管理職になられています。


これでやっとシトロエン特集が終わり。
疲れました(笑)

他には

この記事、写真が切れちゃってますがタイトルに現地試乗を謳っています。
ローカル誌としては画期的ですが、当時フォルクスワーゲンを手放したヤナセがオペルを扱うにあたってのパブリシティ記事のようです。
ローカル誌のドイツ取材をアレンジするほどのキャンペーン予算をかけていたのでしょうね。
ヤナセが本気を出すとすごいです。


これも懐かしい名古屋輸入車ショー。
毎年1月の恒例でした。
バブルの流れがあったからできたのですね。
今はすっかりなくなりました。


この特集もかなり大きいのですが、もう紹介する体力はありません(笑)


あとは広告です。


オートザム=マツダがランチアを扱ったのは、
日本輸入車業界史上の汚点というか、黒歴史だと思います。
バブルだからってとんでもないことをしでかしたものだと。

個人的にはユーノスも黒歴史その2だと思っていますが、こちらは最終的にはシトロエンを投げ出して市場を混乱させたものの、シトロエンの絶対数を増加させることには貢献しました。
オートザムの方はそういう貢献もなく、イイこと無しでした。


こんな車が並ぶ中古車屋さんが三河方面にあったのです。
当時も覗きに行きたいなと思っていたお店ですが、結局一度も行くことはありませんでした。

恒例のどみにこさんのオリジナル広告はこちら。

ちょっと詳しい人は、「あぁ、パリダカのZXラリーね」と思うかもしれません。
そういう半可通の鼻っ柱を折るような、パリ~北京ラリーの写真です。
私も今ならこの写真だけでパリダカとの違いは分かりませんよ(笑)

定例の広告はこちらですが、この号では見開きの拡大版。



相変わらず要面接の車両がいます。
っていうか、2台に増えてるし(笑)

この広告の中で注目すべきはこちらかと。

XM、ZX、エグザンティアあたりのシトロエンって、白が少なかったですよね。
xmやエグザンティアも後期になると白いのも時々見かけますけど前期型はほとんど無い。
中でも白が少ないのはZXだと思います。



さて、この号全部を通して私が一番萌えた中古車がこれ。


このタイプのウーノ、好きなんです。
パンダよりウーノが好き♪
中でも、一番安いこのモデル。
こういうのにサラッと乗りたいです。





続く




※月刊Leftを発行していた出版社Aは廃業
  ⇒印刷業界のB社が継承
  ⇒その後、B社は親会社C社が吸収
  ⇒C社は民事再生手続き申請後、再生手続きの廃止により倒産
  という流れをたどり、
  月刊Leftの権利継承者が存在しなくなったと思われるため写真を掲載しました。
  問題がある場合にはご連絡ください。
ブログ一覧 | 月刊Left | 日記
Posted at 2015/05/31 19:10:42

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この記事へのコメント

2015年5月31日 19:22
こ、こ、濃い。
コメントへの返答
2015年5月31日 22:29
こういう記事を作る土壌と受け入れる土壌が東海地区にはあるということなのでしょうね。

地味ですが、文献リストがスゴイと思います。
2015年5月31日 19:39
私はいまでもワイパーの拭き残しがあったほうがいいと思います(笑)

そう言えば、輸入された白のZXは極端に少ないですね。初代C3もそうですが、フランス本国ではかなり多かったようです。
考えてみると、白のプジョーやルノーは少ないですが、白のシトロエンは結構ありますね。
コメントへの返答
2015年5月31日 22:32
拭き残しは、CX、BX、ZXみたいな一本ワイパーだとより粋だと思います。

白いZXって日本ではかなり珍しいと思うんですけど、そもそも「白いZXは珍しい」というコンセンサスをもってお話できる人がどれくらいいるのか?ってのも不明です。
citroさんはそういう話が通じる数少ない(?)同好の士なのだと思います♪
2015年5月31日 19:42
>「洗車なんてもってのほか。フロントガラスはワイパーが拭かない部分が白くなってるのが粋」だと本気で思ってました。(笑)
ワタシは今でも無意識にそう思っているようです。
洗車は年1~2回,しかも機械洗車です。
(^_^;)
コメントへの返答
2015年5月31日 22:33
そうそう洗車をしなくても、やれてくる魅力っていうのもありますよね。
ただ、やれてくるのはいいんですが朽ちてくると困ってしまうので、高温多湿、北国では雪も多いという日本の環境は自動車にとっては厳しいのだと思います。
2015年5月31日 23:13
この号は凄いですね。

もはやシトロエンの専門誌レベルです。
コメントへの返答
2015年6月1日 12:04
ハイドラクティブの一件は残念ですが、シトロエンだけでこれだけ大量の記事を作るのはすごいことだと思います。
2015年6月1日 9:32
こんにちは

>洗車なんてもってのほか。フロントガラスはワイパーが拭かない部分が白くなってるのが粋

こういう粋っていいですね(笑)

私は、汚れとか錆が味として似合うくらいのデザインが「いい車のデザイン」と思っています(笑)
(汚れたままがいいとか錆びているのがいいとは思いませんが。)
そういう意味では、最近のボディパネルがやたらうねうねしているデザインの車は「最悪のデザイン」ということになります・・・。

フィアットウーノいいですねえ(最高)

コメントへの返答
2015年6月1日 12:07
おっしゃる通り、汚れや錆がクルマに害を与えてしまうと上に書いた「朽ちる」につながってしまうので、ちょうどいい塩梅が難しそうです。

これまたおっしゃるとおり、最近のクルマは使いっぱなしの汚れが魅力に見えるというのが難しいと思います。
局面デザインもさることながら、鏡みたいなホイールとかも「汚れてたらだいなし」って思えてしまいます。

ウーノはこの初代の一番安いのがサイコーです。
2015年6月3日 23:14
 こんにちは。

 いつも本題と全く違うところに絡んですいません。

 名古屋輸入車ショー、大学4年の時で、多分行っていると思います。原付で。
 このころの金城ふ頭って、な~んにも無かったような…。(今は、様変わりしていると聞きました。)

 大学1年の頃('89年)、名古屋モーターショーがあった時は、原付も持っていなかったので、市バスに揺られていっていたと思います。(ほぼ、締まる直前までいたら、大量のコンパニオンさんも一緒に満員の市バスに乗っていた記憶が残っています。バブルでしたね。)

 そういえば、大学1年の時の輸入車ショーの時に、かわいさとみトークショーか握手会みたいなのが行われていたような。ああ「僕の太陽」(すいません。ご理解いただけるネタか分かりませんが。)
コメントへの返答
2015年6月3日 23:40
さきにこっちを…

かわいさとみ、僕の太陽 全部分かります(笑)
かなり好きでした。
でもトークショーは覚えが無いです。
まぁ、それを目指すほど好きだったわけでもないってことでしょうか。
時代ということでは小森愛も好きでした。
おばさんになった小森愛は見たくなかったです。(苦笑)
どうでもいい話ですが、この2人と私の妻は同じ年の生まれです(爆)

原付で行っていたならば覚えが無いかもしれませんが、この年だったと思うんですが金城埠頭に着くまでに渋滞があったんですよね。
まさにバブルでした。

プロフィール

「@susp2 お怪我は大丈夫ですか?ケガが無ければ切り替えて新車のことだけ考えましょう(笑)」
何シテル?   02/15 17:47
愛知県北部在住です。 “部品取り”も入れると過去に13台のシトロエンを買った熱狂的シトロエニストですが、なぜか今はBMWがメインカーです。 ****...

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