Youtubeで知ったのですが、どうやらダイソーの300円商品シリーズの
スピーカーがまぁまぁお値段以上のいい音がするらしいのです。
ということで、購入してきました、スピーカーです。
このままでもまぁまぁいい音が鳴るらしいのですが、
これを加工することで更にいい音になるというので、
ちょっと挑戦してみることにしました。
使うのは、ダイソーではなく、Seriaで売っているこちら。
同じような感じの板も探したのですが、残念ながら売ってませんでした。
なので、無難なこちらをチョイス。
この板は先程のケースの蓋になるようなので、ちゃんと二つ分のサイズが
切り出せるかチェックして買いました。
このケース、さすが100均クオリティ、隙間が空いてます。
まぁもともと隙間が空いているとまずい用途に使うものでもなし、
製品自体に問題はありませんが、私が今回使う材料としては
少々問題がありますので、そこは加工していきます。
まずは裏面にある吊り輪(?)を外します。
これは捨てずにちゃんと残しておきます。
今後なにかに使える可能性がありますので。
そして問題の隙間。
光にかざすとわかりますが、0.5mmぐらいは隙間がありそうです。
これではここから音が漏れそうなので木工用ボンドを流し込んで埋めます。
たっぷり塗り込んで割り箸で塗り拡げます。
どうせフタをして見えなくなるところなので気にせずガシガシ塗ります。
お次は内壁の加工。
上がスピーカー、下に空気を逃がす穴を開けるので、上と下を結ぶ空気の通り穴を
空けていきます。
動画ではホールソーで空けているのですが、そのためには一度ボックスの天板を
外してから穴あけをするのですが、ばらす自信がなかったので、
最初は細い穴を開けて、そのあとで20mmぐらいの穴を開けてみました。
意外といい感じに穴を開けることが出来ました。
あと、これは私の独自のDIYですが、ケースの内側の壁にレジェトレックスを
貼ってみました。
アクセラスポーツでやったデッドニングです。
そんな大きな音が出るスピーカーでもないのですが、制振材を貼れば
ちょっとは効果が出るかなと思ったのです。
ひさびさにブチルゴムをきる感触を味わいました。
貼ったあとのボックスはとてもずっしり重くなりました。
フタとなる板の切り出しも行いました。
こんな感じでフタになります。
ただ、やっぱりのこぎり作業は苦手で、若干サイズがずれました。
まぁ自分専用だし、これぐらいのズレはご愛嬌ってことにしておきます!
フタとなる板に、スピーカーを取り付ける50mmの穴と、空気を逃がす25mmの
穴を開けます。
ちょうど、製図の課題をやっていた息子にコンパスと定規を借り、開ける穴の位置を
鉛筆で書き込みました。
小さめのドリルで穴を開けたあとは、徐々に大きな穴に拡張。
20mmの穴は対応したドリルがあったので穴を開けることが出来たのですが、
50mmの穴は開けることが出来ません。
80番や100番のペーパーヤスリで削ってみたのですが、全然ダメです。
ざっと見てもまだ10mmぐらいは拡張しなければならないようです。
この作業のためだけに道具を買うのももったいないし、
そもそもどうせこの穴はスピーカーで塞がれる穴だし、
不格好でもばれないんじゃないか?と思ってしまい...
小さいドリルで穴を開けまくり、スピーカーが収まるような穴を確保。
見た目はめっちゃ汚いですが、まぁ見えない場所だし...
これで良しとします!
なんとかスピーカーも収まるようです。
ちょっとバリの関係で表面がめくれてしまった箇所がありますが、
それも味として納得することにします。
ここで大きな加工は一段落。
仕上げのために、ボックス全体にヤスリがけして表面を整えます。
濡れ雑巾で拭いて乾燥させ、余っていた水性塗料のメープルを塗ります。
水性塗料を乾かす間にスピーカー側の加工です。
ケーブルを一旦スピーカーから外します。
もともとのハンダの量が心もとなかったので、少し盛っておきました。
意味があるかわかりませんが、たまたま材料を目にしたので、アクセラスポーツの
ツイーターのバッフルとして使用したゴムシートでこちらもバッフルを作ってみます。
コンパスカッターでくるりと輪を描きつつ、ゴムシートを切り出します。
あとはスピーカーと現物合わせしつつ微調整。
はさみでもうちょっとだけ輪を広げました。
フィッティングの確認。
まぁまぁイメージ通りです。
スピーカー本体の鉄板と木の板の隙間をこれで埋められるかなと思います。
スピーカーは裏から見るとこんな感じ。
穴あけが超雑で見苦しいですが、裏なのでまぁいいかなと。
スピーカーを借り合わせし、上下の空間にシンサレートを入れておきました。
次はフタを木工用ボンドで固定するのですが、その前に音出しチェック。
ここで重大な問題に気づきました。
もともとの状態で音を聞いてませんでした...
どんな変化があったのかこれではわかりません。
しかし、よくあるチープなスピーカーの音とは違う音が出ています。
高温はきれいに聞こえますし、何より低音が結構聞こえます。
この手のチープなスピーカーって、プラスチッキーな音というか、
プラスチックの筐体に反響したような軽い音だと思いますが、
しっかりした音に聞こえています。
成果にかなり安心したので、自信を持って最後の仕上げの工程です。
スピーカーを木工用のネジで固定。
お出かけしていたついでにダイソーでネジを買ってきました。
しっかりスピーカーを固定できました。
ゴムシートのなんちゃってバッフルはネジを締めた関係で歪んでしまいましたが
木とスピーカーの間を埋める役割はできていそうなので良しとします。
次にフタを木工用ボンドで固定します。
しっかり上から抑え込みたいのですが、なかなか良い道具がありません。
しょうがないのでマスキングテープでしっかり抑え込んでみました。
ボリュームコントロールの基盤は上手に加工できそうにないので、
ホットボンドで背面に固定してしまいました。
まぁ背面だし、そんなにしょっちゅうボリューム調整もしないし、
まぁ良しとしましょう。
これで完成です!
肝心の用途ですが、私は枕元に移動できる小さな台を置いてます。
そこに自作15インチモニターをセット。
モニターの裏から伸びてる謎のアームは後ほど登場します。
HDMI端子にはChromeCastをセットしています。
このChromeCast、義父が使っていないとのことなのでもらってきました。
モニターの前にスピーカーを置くとモニターが見えなくなります。
なので、モニター下のスペースに設置。
色合いもあまり違和感がなくいい感じです。
ちなみにこの不格好な物体は数年前にIKEAで買ったLEDバー。
もともと、透明な板がついていたのですが、あまりにも爆光で眩しいので
シリコンチューブをかぶせてマスキングテープで固定しています。
そして、この台にはアームが二つあり、iPadとNintendo Switchをセットします。
部屋の電気を消すとこんな感じです。
フットライトの役割を担うLEDも柔らかい光になり気に入ってます。
流石にこのように3画面同時に使うことはありませんが、メインモニターで
Youtubeの動画を流しながらNintendo Switchで遊びつつ、
ゲームのわからないこととかをiPadで調べて表示させておく、
なんてことが出来る快適空間です。
アームはある程度自由に位置を移動できるのでもうちょっと3モニターの
間を詰めてもいいかもしれません。
台の上は各種リモコン置き場。
iPhoneのQii充電器もあります。
肝心の音ですが、正直、かなり感動しました。
試聴したときもいい音だなとは思っていたのですが、実際に設置してみると
更に良い音に聞こえます。
とても300円スピーカーとは思えない音です。
もともとの音を聞いていないのでなんともいえませんが、少なくともよくある
チープな音ではありません。
ある程度低音も出ていますし、高音もきれいに出ているように感じます。
そして、更に加工しようと決意したのがスピーカーの設置位置。
試しに横に持ってきてみたのですが、音の広がりが全然違いました。
台からはみ出る形にはなりますが、明らかにこっちのほうが音がいいし、
台の下が物置として使えるので近日中に加工します。
また100均でL字金具か何かを買ってきてスピーカーの裏と底面の
見えにくいところで台と固定してしまいます。
もうこの台も10年近く使っているし、穴開けたりしてもいいでしょう。
かなり手間がかかった工作でしたし、ちょっとスピーカーホールの穴あけとか
やっつけ作業でダメダメなとこも多かったですが、とても楽しいDIYでした。
家族からはまた100均で散財してるとか、なんかまた怪しそうなこと
始まったぞ〜とか思われてますが、へっちゃら、気にしませんw
趣味がなくてぼーっとしているよりかはよっぽどマシな時間の使い方だと
自負していますし、そのへんは子どもたちはとても共感してくれてます。
オヤジ、なんか楽しそうにやってるなと。
半分、呆れ顔ではありますけどw
また一つ、愛でるべき宝物が増えました!