
到着翌日。本日の目的地は「深圳」です。前回は迷ってマカオに行ったわけですが、前回諦めた方の深圳に向かいます。今回の最大の目的は「陸路の国境越え」なんですよね。日本では経験のしようがない事ですから楽しみです。
行く方法は鉄道にバス、高速鉄道など多彩ですが、定番は地下鉄で、高速鉄道が最近追加されたようですが、定番は後回し。高速鉄道は乗車時間が短いけれど、イミグレーション大混雑で速達効果が帳消しと聞いているのでパス。往路は深圳と香港各地を結ぶ、越境バスを利用しました。九龍地区や香港島の各地から運行されていますが、その中から湾仔(ワンチャイ)発を選択。理由は…一番簡単に乗れそうだったから(笑)
湾仔にあるバス乗場は、大きなバスターミナルから離れた場所にありました。乗ったバス(=タイトル画像)は日本車には出来そうにない、奔放なデザインですね

車内の様子です
乗車券売場で乗車券を買うわけではなく、バスの運転席横のカードリーダーに八逹通(香港の交通系ICカード)をかざし、運賃が引き落とされて完了。ね、簡単でしょ(笑) 今回乗ったのは水色の観光系車両を用いたバスで、MANのシャーシに中華系の車体(車体メーカー不明)を架装した車両でした。ビニールレザー貼りと思われる座席は座り心地が良く、意外と滑らなくていい感じです。かつて日本を走っていたネオプラン・メガライナーのような座席でしたよ。ただエアコン吹き出し口は壊れ、窓は汚れが目立ちます。車両の年式はわかりませんが、整備が行き届いていない気もします。面白いのは、日本の深夜バスみたいに車両の真ん中に階段があり、非常口を兼ねた出口がある事です。
バスは11時前に発車しました。バスは数ヵ所で乗客を拾い、7割から8割の乗車率、といったところでしょうか。バスは海底トンネルで九龍半島に入り、半島の西側を走って目的地に向かいます。

車窓から見た、香港のコンテナターミナルには圧倒されます。世界でも有数の規模だけあって、敷地の広さや無数にあるコンテナ、クレーンの数は東京のコンテナターミナルも真っ青です

香港の高層アパートで、まるで日本のタワーマンションみたいですが、日本と真逆で一般庶民向け、室内はとんでもなく狭いそうです。香港の郊外にはこんな高層アパートだらけです
バスは、だいたい80km/h台で走行していました。空港方面への高速道路が分かれた後はトンネルが多くなるのですが、高速道路のトンネル前後には必ず乗用車と大型車向けのレッカー車が配備されています。法律で決まっているのでしょうか?

ルートを確認したかったので、ハイドラを起動していました。海外でも一応バッジは獲得できていました
灣仔からだいたい1時間程度だったでしょうか、いよいよ国境です。落馬州にあるパスポートコントロール手前で一旦バスを下車して、香港の出国審査を受けなければなりません。初めて体験する陸路の国境越え、ドキドキしますねえ。

右側面の出口から下車しました。日本ではありえない仕様です。以前、淡路島のバス会社がこんな扉を(当然、左側に)高速バス車両に設置していたことがありましたが、ここでは珍しくない仕様らしいです

この先が出国審査です。「香港居民」「VISITORS」等のレーンがありました

出国審査の左側は車両用の審査レーンらしいです。香港と深圳の両方のナンバープレートを車両に付けておけば(「ダブルナンバー」と言います)、香港から車両の乗り入れが認められています
出国審査では審査官にパスポートを提出して…ではなく、昨日のうちに登録を済ませておいた「e道(e-channel)」を利用します。これは各国で導入が進む自動出入境ゲートの香港版で、パスポートをスキャナーに読み込ませてから顔認証を行い、本人確認が出来れば出国審査完了、というシステムです。利用できる外国人は限られていますが、私はギリギリ?資格があったので、前日の空港で登録事務所が閉まる寸前に登録成功。香港のイミグレーションでスムーズに出入国ができるようになった、というわけです。
初めて利用するシステムに若干戸惑いつつも、ゲートが無事開いて出国審査完了。ここから先は、香港と中国を隔てる国境のある川を渡り、バスで対岸の中国へ渡ります。事前に調べた情報では、外国人専用のバスがあって別料金で中国の入境審査手前まで行くとのことだったのですが、そんなことはなく、さっき乗ってきたバスが移動してきて再び乗り込み、数分で川(=国境)を渡って下車、というスタイルでした。次は皇崗口岸にある中国の入境審査です。

この奥に、中国の入国審査があります
事前情報で、マシンのスキャナーでパスポートを読み取らせて画面に従い(日本語でできました)入力→表示されたQRコードをスマートフォンで撮影・保管という操作を行いました。行いましたが…

こんなQRコードも保管したのですが。画像は大幅に加工、というか破壊しています(笑)
係員の案内で一般のレーンになってしまった(笑) 審査官の中国語に四苦八苦…呆れた表情をされつつも入国スタンプを押してくれて、晴れて中国に入国…今回の目的を果たしました。うろ覚えな面がありますが、QRコードを保管した意味が未だにわかりません。
何はともあれ、陸路で国境を越えて中国にやって来ました。
初めての中国・深圳入国しましたが、深圳そのものに目的があるわけではありません。隣のMTR(香港の地下鉄)に接続する福田口岸目指して歩いて行こうかな…と軽く考えていました。入境審査の外に出ると、そこはこれまでとはまるで違う世界でした。何なのよこの監視カメラの数は? この時点でかなりのカルチャーショックを食らっていたのですが、一番凄かった(=怖かった)のは歩道を我が物顔で走る電動バイクです。

これ、みんな電動バイク。内燃車は、交通取り締まりの大型バイクしかいません
電動バイク、歩道を歩行者がいてもお構い無しでばんばん突撃するから怖いの何の!歩道なのに、歩行者は肩身が狭いです。前から突入してくる電動バイクを避けようとしたら、後ろから「どけどけ」とばかりにバイクが突っ込んできてぶつけられそうになった(怖) しかも頼りにしていたGoogleマップが動かない! 中国怖いよォ!! あとで他の方から教えて頂いたのですが、中国では電動バイクは自転車と同じ扱いなので、歩道を走れるのだそうです。ただでさえ勝手がわからない外国、安全最優先としてさっきまで来た道を戻って、イミグレーション近くの駅から地下鉄で隣のイミグレーションまで行くことにしました。あとで歩いた場所を調べたら、あさっての方向に歩いていました(苦笑) 安心して歩ける場所なんて、階段の途中だけですから!空調の効いた地下駅構内に入ったら、安心した…。
さて、初めて乗る深圳の地下鉄。乗ろうにも、元(中国の通貨)なんか持っていないから乗車券が買えません…が、今年から海外発行のタッチ決済カードが使える事を知っていたので、勇気を出して?改札口へ。その前に手荷物検査を受けなければならないのですが、検査機を通したら係員が何やら中国語で言っているではありませんか。今度は何?と身構えていたら、飲むジェスチャー。あぁそういうこと、とピンときて、手持ちの未開封のミネラルウォーターを見せたら納得して「謝謝」だって。生まれて初めて、生の中国語を理解できた気がしました(笑) 改札口ではドキドキしつつカードをかざしたら、若干時間がかかったものの通過できました。よかった!

深圳地下鉄です。運賃、安かった…皇崗口岸から福田口岸それぞれの最寄り駅を利用しましたが、帰国後に請求額を確認したら日本円で「48円」で、ズッコケました(笑)
地下鉄を乗り継いで福田口岸に接続する駅で降り、出国審査に向かいました。まずは中国の出国審査から。また中国語で色々言われるの嫌だな…でもここを通過しない限り、帰りようがありません。私の番になり、意を決して?パスポートを渡したら、昨日の香港入国と同様に何も聞かれること無くパスポートにスタンプを押され、通過できました。アメリカ出国みたいに「去るもの追わず」なのでしょうか? それにしても、このイミグレーションの天井に設置された監視カメラの多さよ。家電量販店の天井の照明なみに多く、なにもそんなに設置しなくても…と思うのですが。川を渡る橋の途中には黄色いラインが引かれていて、これこそが国境でした。

中国と香港を隔てる川です

歩いて国境を渡ります。テンション、上がりますネ~

これが、国境のラインです。国境を歩いて渡るなんて初めてです
ここには板門店みたいに、ラインの前後に中国と香港の係官がいます。関門トンネルの県境みたいに国境を跨がり記念撮影したいところですが、何をされるかわからないので、国境の写真を撮影するに留めておきました。それから香港の入国審査をechannelで通過し、地下鉄に乗って宿泊場所に戻ったのでした。
この香港~深圳の国境越えですが、私なりの結論。バスは地下鉄と比べて若干高いし時間がかかりますが、リクライニングシートに座って快適に過ごせます。定番の鉄道は早くて若干安いけど座れる保証ゼロ、座れたとしてもクッションの無い固い座席です。追加料金が必要なファーストクラスでさえ着席の保証は無いそうです。なので個人的には、バス利用がお薦めでしょうか。
Posted at 2026/10/04 14:14:18 | |
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