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宝塚過激団のブログ一覧

2023年03月26日 イイね!

大型車のはなし -このバスの生産現場はヤバいです-

些か強引に「大型車のはなし」としましたけどね。突如、YouTubeのお薦めに登場したこの動画ですが。



これはパキスタンで生産される日野のバスらしいですけどね。どうみてもヤバいです。

●本当に日野?
冒頭にベアシャーシ(フレーム+足回りとエンジン、運転席回りを組み合わせただけの状態)が登場しますが、実際に組み立てているのはフレームだけの状態から。エンジンやデフも新品とは到底思えない代物ですし、本当に日野自動車で作られたベアシャーシかどうかも怪しいところ。それにリーフサスの枚数が普通じゃない! 現地の道路事情の過酷さが窺い知れます。フロントエンジンでタイヤが妙に「内股」なのも、いかにも発展途上国のバスらしいです。

●安全皆無
私は日野自動車の観光バスを生産する工場を17年程前に見学した事がありますが、そことはばっちり180°違う生産現場ですね。工場は(と言えるかさえ怪しいレベル)屋外の露天で、雑然としていてコンクリート固めさえされていない床。作業を見ると、素手で組み立てて素手どころか保護マスクさえしない溶接、しかもサンダル履きの人までいる。労働災害が日常茶飯事で発生しそうな、危険そのものの現場。日本ではあり得ません。

●耐久性最優先
シャーシ関連以外は殆ど手作業で作られたとしか思えない部品各種には驚きます。ボデー等のフレームは「これ、錆びているの?」と思わせる色ですし、座席まで現場で作ってしまう「現場力」にびっくり。木の板や詰め物を当てがってシートで覆うとあら不思議、そこそこちゃんとした座席に見えます…けど、座り心地は悪そうだし、万一火が付いたらよく燃えそう(苦笑) 完成した姿は案外立派ですが、よく見ると屋根には囲いが…これ、明らかに荷物の積載用ですね。やたらと枚数が多いリーフサスと併せてみると、何ともタフな造り。乗客を詰め込むだけ詰め、手荷物(あるいは貨物?)を屋根に鈴なりに載せ、穴ぼこだらけの未舗装路を大爆走! そんな使い方が想像できます。快適さなんかゼロでしょうね。

色々な意味で度肝を抜かれた動画でした。
Posted at 2023/03/26 06:12:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 大型車の話 | 日記
2023年03月05日 イイね!

HC85系に乗ってみた

HC85系に乗ってみた先日(と言っても昨年ですが)、JR東海がデビューさせた最新鋭のディーゼル特急「HC85系」に乗りました。

主に名古屋発着の特急「南紀」「ひだ」で使用される車両で、1989年にデビューして以来使用されていたキハ85系の更新用として投入されたものです。そんな満を持して投入された最新鋭とあっては、乗らないわけにはいきません。ハイドラ活動も兼ねて、富山発着の列車にも使用されるようになってから乗りました。

乗ったのは、富山発13時04分の「ひだ14号」です。名古屋発の列車「ひだ3号」の折り返しで、12時30分過ぎに列車が入線しました。折り返しの列車なのですぐに乗れるわけではなく、車内清掃が終わってからの乗車でした。


富山駅にて撮影した、HC85系です。運転台付き車両のみで構成された4両編成でした。先頭車は全て貫通型です


私が乗った車両ですが、非電化区間を走る車両なのに「クモハ」ですって。その下には東芝製の装置が。これは制御関係の装置でしょうか


最新車両、しかも改築間もない富山駅なのに、こんなに段差があります。車内はバリアフリーの設備が充実しているにもかかわらず、こんな段差はどうかと思いますが

この新型車両はディーゼルエンジンで発電した電気を使って駆動用モーターを回すところに、蓄電池に貯めた電気でアシストする「シリーズハイブリッド」というハイブリッド車だそうです。推進軸とトルクコンバーター等を省略できるメリットがあっても、従来はエンジンとモーターがあると重過ぎて採用できなかったそうですが、各種機器類が軽量コンパクトになったことでこんな車両ができるようになったらしいです。

列車は、3~4割程度の乗客を乗せて富山を発車しました。高山~富山は搭乗間もないだけあって、各駅や沿線では撮影をする人が多かったです。景色が長閑なうちに、車内を観察しました。今回は普通車です…というより、グリーン車は高山までありませんが。


内装は、先代と比較すると簡素になった印象です。嵩上げ床やカーペットは省略され、側面の窓も標準的なサイズになりました。まあ安っぽくはありませんが


先頭車両は、前面の展望は一切ありません。その辺が残念ではあります



車内のバリアフリー設備は極めて充実しています。もちろんそれはいいのですが、その割には↑の段差が大きいのが気になります


肘掛先端にはコンセントが完備されていて、もちろんWi-Fiもあり。今ドキの乗客のニーズはきちんと押さえています。でもこの、プラスチック剥き出しの肘掛は少々安っぽい気もしますが

座席周りの印象です。広さは丁度いい位ですが、座り心地は少々固め。富山~名古屋みたいな長時間の乗車は少々辛いかも。あと装備の面では、先代みたいな嵩上げ床やカーペット等のバブリーな装備は流石にありませんが、ドリンクホルダーは欲しかったです。

笹津から先は山がせまる急峻な地形になり、エンジンの唸りも高まりました。周囲が白くなるほどの白煙を吐き出した場面もあった程です。ところでこの車両に搭載されたディーゼルエンジンは、JR東海定番のカミンズNシリーズだとか。エンジンが1基になって最新式の制御システムになった一方で、エンジンは旧式のままなのが不思議です。


笹津からは山岳地帯。山側には落石センサーが設置される急峻な地形です

この車両の走りですが、エンジン音はうるさいと感じる程ではなく、むしろ車体の軋む音の方が目立つ位です。この車両はハイブリッド車両ですが、蓄電池からのパワーのアシストはあるもののEV走行は無い様子。そこまで大容量の蓄電池は搭載できないようです。そして停車中は、アイドリングストップ。こんなにエンジンをON-OFFする鉄道車両、初めてです。


まるでトヨタ車のハイブリッドみたいに、走行の状態が表示されていました

列車は高山に到着しました。ここでグリーン車を含む基本編成が連結され、8両編成になります。


連結の場面では、たくさんのギャラリーがいました。私は行かなかったけど

8両編成になった列車は高山を発車しました。ここから先にも飛水峡とか見どころがあった筈ですが…寝過ごしました(笑) 美濃太田では意外と乗車があり、そこから先の名鉄と並行する区間ではこれまでにない速度で走り始めました、計ってみると110km/hで、高山本線内で出せる最高速度のようです。岐阜から先は進行方向が変わるので、座席の向きを変えようかと思いましたが、名古屋まで短いのでそのままにしました。東海道本線では、この車両の最高速度の120km/hに達します。先代も同じ最高速度ですが、これがデビューした時は凄かった。岐阜~名古屋間を、電車特急「しらさぎ」(当時は485系)よりも時刻表上で1分早く走ってしまうのですから。当時はディーゼルカーといえば、排気ガスをガバガバ吐き出す割にはのっそり走るドン臭いイメージしかなかったのですが、これには衝撃を受けたものです。

列車は終点の名古屋に到着しました。最新鋭の車両とは言え、単線の高山本線を走ることから行き違いによる遅れを心配しましたが(この後数分で発車する新幹線で帰京するため)、幸い定刻通りの運行でした。今回の車両更新では、ワイドな車窓や国鉄時代から続いたヘッドマークなど、失われる装備も少なくありませんが、それでも昨今求められている装備(コンセント等)もきちんと装備されているので、これならいいでしょうと思いました。

HC85系の、今後の活躍に期待します。
Posted at 2023/03/05 08:52:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 乗ってみた | 日記

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