北海道の長距離バスっていいね

北海道の長距離バス、いいですね。

北海道は他の都道府県と違って圧倒的に広く、道内の都市間の距離も他とは比較にならない程距離があります。従って、鉄道はともかく道路で移動しても、札幌を起点に釧路や網走、函館方面など主な都市間は５～６時間かかるのが相場ですが。

それが影響しているのか、道内の長距離バスは装備が充実しています。使用される車両は基本的に中二階またはスーパーハイデッカーとも呼ばれるグレードの高い車両を使うのが基本で、多くが夜行便と同様の独立３列シートが並んでいます（ただし、後部が４列の場合あり）。それだけでなく、分厚い毛布や灯油式ヒーターなど北海道向けの特別な装備だって珍しくありません。昨今の車両にはWi-Fiや座席にコンセント（またはUSBポート）を設置するのが半ば常識と化していますが、ベテラン車両や別事業者からの中古車と言えども後付けで設置している程で、感心するばかりです。タイトル画像は、稚内～札幌の長距離バス「わっかない号」で使用される三菱ふそうの車両ですが、実はこれ、排ガス規制がBKG-クラスの中古車。それでもWi-Fiはもちろん、USBを後付け設置していてサービスレベルの維持には抜かりありません。以下、ほんの一例です。


北海道どころか、日本のバス会社の中でも有数の規模を誇る北海道中央バスの車両です。札幌～網走の「ドリーミントオホーツク」で運行されていました。大型バスは構造上滑りやすい路面に比較的強いのですが、チェーン無しでこんな凍結路をよく走れると思います


札幌～函館の「高速はこだて号」の車両です。これは最近同路線に新規参入した函館バスの車両で、新顔のスーパーハイデッカーという気合の入った最新車両を投入しています

以前は九州の長距離バスが一番凄いと思っていましたが、最近はグレードダウンが著しくて興醒め気味。それと比較して、北海道の長距離バスは鉄道の不祥事もあって増便や新規参入（北海道バス）もあるなど、盛り上がっている印象です。

最近の北海道の長距離バス、素晴らしいです。