宝塚過激団のブログ一覧

やっとの思いで乗り込んだのは、羽田行きのJAL134便でした。機体はB777-300で、JAL機ならではのレカロ製シートを装備しています。ほぼ定刻通りに動き出したものの、着陸機のために離陸直前で足止めを食らい、気を揉みます。ここで10分程度のロスが発生！　それからやっと機体が離陸し、急角度で上昇していきました。上昇中は大阪都心のあまりにもきれいな夜景が見えたのですが、すぐに雲に突入して見えなくなってしまいました。あとは翼のストロボ・ライトの点滅しか見えません。一息ついて、貰ったコーヒーを飲みながら「新幹線にすれば良かったかな…」とは思いましたが、でもその頃、下界の新幹線は大雨による断続的な運転見合わせで大遅延…いわゆる列車ホテルまで用意されるほどの修羅場だったのです。その時は知る由もありませんでした。

伊丹～羽田の飛行時間なんて本当にあっという間で、すぐに降下が始まりました。そして20時40分頃に機体は羽田に着陸しましたが、大空港ゆえここから先が意外と時間がかかります。滑走路から搭乗口まで10分以上もかかりました。やっと搭乗口前に停止してドアが開いたものの、500人乗りの機体のほぼ最後部の座席に座っているから（だって窓側ここしかなかったんだもん♪）、降機が始まってもなかなか外に出られません。やっとの思いで外に出ると、時刻は21を回っていた…う～ん微妙な時間！　とにかく急いでモノレールのホームに走って行ったら、21時08分の区間快速に何とか間に合いました。

モノレールに乗った後は、新宿へ…ここに遅くとも、22時過ぎくらいまでには辿りつかなくてはなりません。新宿発22時10分のバスに乗らなくてはならないからです。間に合うかどうかは、浜松町の到着時刻で決まるのですが、着いたのは21時28分…30分以上あるから何とか間に合いそう！　少し安心して、山手線の外回りに乗り込みました。新宿発のバスとはいっても最寄駅が代々木なうえ、京浜東北線の快速運転も終了しているから、秋葉原経由または大崎で湘南新宿ラインに乗り換える意味もなさそう…そのまま山手線で代々木に向かいました。結局22時過ぎに代々木に着き、バスの発車時刻に間に合わせることができました。それ自体は良かったのですが…まだ続きがあるとは、その時には夢にも思いませんでした！

さて、何とか辿りついた、新宿駅JR高速バスターミナル。ここから22時10分発の小諸行き最終便に乗って、自宅へ帰ります。もう改札も始まっているだろうと思って乗り場を探しましたが、改札どころかバスがいない！　案内によると、関越道上りの大渋滞が原因で、折り返し小諸行きとなるバスがまだ新宿に到着せず、出発時刻の案内の目途すら立たないとのこと。はぁ…今日はこれが最後に乗る交通機関だからまだいいけど、こんなにハプニングが連続するのも珍しいですね。京阪神各地に向かう夜行路線バス＜ドリーム号＞各車を横目に案内を待ち続けたところ、上り便が新宿駅にやっと到着し、こちらに向かっていると案内がありました。22時50分頃に出発できる目途が立ったと案内があったので、乗り場に行ってみると…あれっ？このバス、さっきからずっとターミナルの隅にあった車両じゃないか！どういうことじゃと一瞬思いましたが、おそらくバスそのものではなく乗務員さんを待っていたのでしょうね。　結局、新宿を発車したのは22時50分を過ぎた頃でした…。

新宿を発車したバスは明治通り→目白通り→関越というルートで走って行った…筈です。前日は夜行バスの車中泊＆ハプニング連発だったから、一気に疲れが出て熟睡していました(笑)　結局、終点の小諸駅に着いたのは午前2時…！　とにかく疲れた…

ここから先は、際どい乗り継ぎの連発でした。気持ちに余裕が無く、写真は1枚もありません(苦笑)

尼崎を過ぎて東海道線（京都線）に入ると、下車駅の新大阪が近づいてきました。新大阪では乗り換え時間が10分ちょっとしかなく、しかも大きな駅なので非常にタイトです。幸い時刻表があるので、そこから駅構内の案内図を破ってポケットに入れました。つくづく、時刻表を持ってきてよかったと思います。18時28分、列車は定刻に新大阪に到着しました。ドアが開くと同時に走ってバス乗り場へ…もちろん改札口の外だから、それなりに距離があります。それでも発車5分前にバス停に着き、ひと安心…するのはまだ早かった！

乗車券を買ってから所要時間の案内を見ると…本来25分のところ、渋滞により35～40分程度かかるのですと！　そんなの困る！　バスの発車時刻は18時40分で、予約した飛行機の出発は19時30分…最悪の場合、空港で10分程度しか時間が無い！　駅と違ってバスを下りてから搭乗口まで非常に距離があるうえ、手荷物検査場にも並ばなければならないから、どう考えても時間が足りません。でも乗車券も買ってしまったし、今さら後に引けない…ここはもう運を天に任せるしか無いようで、そのまま乗り込みました。

バスは時刻通りに出発しましたが、いきなり駅出口の信号に引っかかり、駅を出るまでに10分の浪費！　とにかく大急ぎなのにイライラさせおる…！　その後は全て一般道で、信号だらけなものの比較的よく流れていて、結局空港に着いたのは出発20分前…何とか間に合いそう！　預ける手荷物も無いからそのまま手荷物検査場に走って行くと…何やら大行列が！　嘘だろ…と思わず声が出ましたが、直後に並べるゲートが追加されたお陰で、5分程度並んだだけで通過できました。セキュリティを通過して搭乗口はどこ？と確認すると、これまた幸いにすぐ近くの17番！　結局搭乗口に辿りついたのは出発10分前を切った、19時20分過ぎでした。何とか間に合いましたが、運が悪いと翌日の会社に間に合わないところでした…！！

…メールを見て呆然。理由は台風による機材のやりくりの都合と思いきや、機体整備のためだとか。この時期に機体整備のためとはどういうことぢゃい！？と訝るものの、欠航になった以上はそれなりの対策を考えなければなりません。あぁ…またしてもサーブにフラれた！　しかもこんな時に限って、伊丹発19時30分の東京行きに乗り継ぐ計画だもんねぇ！　それまでは単なるお荷物だったJR時刻表…それも大判のやつが、一転して最強の羅針盤へと変貌しました。やっぱり、いざという時には頼りになります！

何はともあれ大阪へ行かなくては！と調べると、15時40分発の列車に乗れば18時30分頃には新大阪に到着できることがわかりました。新大阪から伊丹空港まではわりと近いので、空港行きのバスでうまく接続できるか？と調べてみると、19時過ぎには空港に着ける…これに決めた！　他にも途中の宝塚駅から伊丹行きのバスがあって、それに乗ることも考えましたが、休日の時刻が掲載されていなかったので、こちらはパス。大急ぎで新大阪までの切符を買って駅前のショッピングセンターで食料を仕入れ、JALの予約センターに電話して大阪行きをキャンセル…慌ただしいひと時でした。

さて、急遽予定を変更して乗ることになった列車は、新大阪行きの特急＜こうのとり20号＞で、これまた初めて乗る287系という、昨年から運転を始めたばかりの新型車両です。私が乗ったのはクモハ287-13という車両（＝写真上）で、昨年6月に近畿車輛から納入された最新鋭でした。




内装は来るときに乗ったキハ189系とほぼ同じで、せいぜい座席の色が違う程度でした

この最新車両以外にも、それまで使っていた183系という車両（485系から改造されたやつ）もまだ多く使われていて、すれ違う特急の大半はその車両でした。おまけに381系まで使われていたのにはびっくりしましたが。予定が狂ったとはいえ、いちおう今後の見通しが立ったことで一安心。手持ちの音楽でも聴いて車窓を楽しみますか。思えば福知山から先は初めて通る区間だから、ちょっと楽しみ…にしていましたが、寝てしまった…↓の音楽を聴いていたら、気持ち良くなってしまいましてねぇ(笑)

江原に着いたのはちょうど昼頃でした。
空いた時間に食事でも…と思いましたが、残念ながら駅前には殆ど居酒屋みたいな店舗しかなく、入るのに躊躇…結局食事は諦めました。食堂どころかスーパー、コンビニすら無い！

さて、ここでの予定ですが…これから「植村直己冒険館」に行きます。そこまでは全但バスの神鍋高原行き路線バスに乗車しました。乗ったのはいすゞのU-LV324Kで、およそ20年前に製造された車両でした。車体を架装したのが「アイケイコーチ（現在のジェイバス宇都宮）」と書かれているのが時代を感じます。



木材の床のバスなんて、本当に久しぶり！

独特の緩さ（バス停の案内を3つまとめてやってしまう等）が漂うバスに乗って、冒険館最寄りのバス停で降りました。



数分歩くと、目的の植村直己冒険館がありました。



独特のデザインの入り口は、クレバスをイメージしたそうです

で、見学。撮影禁止なのが残念ですが、このテの資料館としては定番の、本人の生い立ちや冒険で実際に使われた道具類があれこれ並んでいます。ボロボロになった旗や汚れが染みついた防寒着が何ともリアル。そして驚いたのは、探検の時に装備を詰め込んだのと同じ重さにしたバックパック？を背負ったときのこと。あまりの重さに声が出ました。だいたい30～40ｋｇはあるかな？　肩に食い込むどころか割れると思った！

あれこれ見学しましたが、帰りのバスの時間以上に天候が気になっていたので、そこそこで切り上げてバス停に戻りました。それから来た時と同じバスで駅まで戻り、次の予定がある豊岡へ。本来は路線バスで行く予定でしたが、たまたまタイミング良くやって来た特急＜はまかぜ3号＞に衝動的に飛び乗って向かいました。

豊岡に着いた後は、但馬空港に行って17時30分発のJAC2324便に乗って大阪（伊丹）へ飛び、飛行機を乗り継いで東京（羽田）へ向かいます。但馬→大阪のフライトに使われるサーブの旅客機「SAAB340B」に、16年ぶりに乗ることも目的です。空港行きのバス停を見つけ、改めて発車時刻を確認したところで携帯にJALからのメールが…こんな内容でした。この1通のメールが、どらまちっくな展開の始まりでした…！！


本文とは関係ありませんが、豊岡駅で撮影した113系というワンマン車です。まるで下塗り塗装で止めちゃったみたいですね(笑)

梅田に着いてから会社関係の野暮用を済ませ、大阪駅に行きました。これから、9時33分発浜坂行きの特急列車＜はまかぜ1号＞に乗ります。約2年前にも同じ列車に乗りましたが、当時と違って新型車両に更新…それが↓の車両で、「キハ189系」というディーゼルカーです。




使い始めて2年も経っていない最新車両ですが、デザインに以前の車両の面影がもろに残っていますね。本来は3両編成ですが、本日はもうひと編成を増結して6両編成でした。


先頭車同士の連結部分です。何故か両方ともヘッドライトを点けっぱなし！

列車は定刻に大阪を発車しました。さすがは新型車両だけあって、電車にも勝るとも劣らない加速力とスピードで駆け抜けていきます。搭載しているエンジンは、やはり2年前に乗ったキハ187系と同じコマツ製のターボディーゼル（450PS×2基）の筈ですが、キハ187と比べるといささかマイルドな加速です。

大阪を発車した時点では、連休にもかかわらず乗客があまり乗っていなかったのですが、三ノ宮や明石でわりと乗車があり、そこそこの混雑となりました。姫路では6分間の停車時間があり、ここで方向転換して播但線に入線します。この姫路では座席の向きを変え、必要とあればホームでの買い物を済ませておかなければなりません。何故なら車内販売の営業が無いうえ、飲み物の自販機すら無いという素っ気ないサービスレベルなので、姫路での停車時間は唯一の買い物タイムなのです。せめて車内に自販機くらいは欲しいのですが…。そんな6分間もあっという間に過ぎ、列車はさっきとは逆方向に発車しました。

播但線は典型的なローカル線で、さっきとは打って変わって山間部を縫うルートに変化しました。そして天気が徐々に変化し始め、雨が降るように…台風が近づいているから雨が降り始めても何ら不思議はありませんが、この後の予定を思うと気になります。そして程なく、下車駅の江原に到着しました。