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イイね!
2013年11月28日

西武もの、ユーノスもの

昨日のブログに頂いたコメントに
>私は「西武自動車のシトロエン」を愛している
というものがありました。

なるほど、私もそうだなぁと思って、この問題を検証(←大げさ)してみます。

1989年の年末…
今は亡き、西武自動車販売府中営業所で、BX16TRSのATを買いました。
私が初めて買ったシトロエンでした。

この時すでにユーノスがシトロエンの販売を始めていました。

西武自販とユーノスが併売という形だったのですね。
私がBXを買った時のカタログがこれ。
(リンク先はPCJの資料ページ)



同時期のユーノスのカタログはこれ。



はっきり言って、西武のカタログはしょぼい。
フランスの写真を適当に持ってきてるから、写真の明瞭度がページによって違ったり、エンブレムが日本で売ってない仕様のものだったり。
紙も薄くてぺらぺら。
どうにも“やっつけ仕事”感満載のカタログ。

ユーノスの方は、紙に厚みがあって紙質も印刷も何倍も上等な感じ。
その上、ユーノスのカタログ用に新しく写真を撮り直したのが明らか。


それでも、ユーノスにはBXは19しかなかったので、16がある西武ものを買ったわけです。

西武とユーノスが併売していたシトロエンをおさらいしておくと
 BX
 AX
 XM
 ZX
 エグザンティア
 シャンソン

の6車種。

AXもXMもエグザンティアも例外なく西武のカタログの方がサイズが小さく、紙質が劣り、写真が汚く、イイとこなし。
ユーノスのカタログは洗練されていて、明らかにお金がかかっているのが分かります。
※XMのみサイズは同じ
 インポーターの側もこれじゃいかんと思ったのでしょう。
 確か新西武自動車になってから、両社のカタログは共通化されました。


でも、私は西武系が好きでした。

両社のカタログのあまりの出来の違い、
ユーノスのカタログの美しさに、逆に
『巧言令色鮮なし仁』
という微妙な感じを抱いていました。
『不器用な西武の方が信用できそうだぞ』みたいな…(笑)

西武自動車のテクニカルセンターは、DSでもSMでもドンと来い!のメカニカルアドバイスの専門スタッフや部品供給の専門スタッフなどがいて、かなりハイレベルでした。
メーカー直系のはずなのに、昔のシトロエン(自社の製品だろ!)がいじれないような低レベルな今のPCJからは想像もできませんが(爆)

地区代理店も、名古屋にはトラクシオンや6ボルト2CVの時代からシトロエンを扱っている渡辺自動車などがありました。(これは今もあるけど)

一方のユーノスは、異業種参入が多く、何店か行きましたが営業さんもよく分かってない感じの人がいたり、“オシャレ”でシトロエンを売ろうとしているような姿勢に胡散臭さを感じていました。
(もちろんユーノスにもシトロエンを愛している営業さんや高い技術を持つメカさんがいたことは知っています)


これは噂の域を出ない情報ですが、両社では日本上陸後のPDI(納車前整備)が違うということもまことしやかに言われていました。

同じフランスで作られたシトロエンなのに、日本に来たらセクト主義の犠牲になってしまった形です。

でも、私は西武ものが好きで正解でした。
だって、ユーノスは結果的にシトロエンから撤退してしまいましたから。


撤退前、ユーノスはシャンソンのたたき売りをしました。
そのせいで、今までシトロエンに乗っていなかったユーザーのすそ野を広げることが出来たという一面はあるかもしれません。
しかしその後、オシャレでシトロエンを買って、ちゃんとしたメンテナンスもされず、不具合に嫌気がさしたというユーノスものの個体が大量に中古車市場に出回りました。

BX、XM、エグザンティアのハイドロ3兄弟は、特に悲惨な状況だったと聞きます。
ハイドロって何?LHMって何?そして、スフェアという単語など一生見ることも聞くことも口に出すことも無いような人が、大量にシトロエンに乗ったのです。

別にハイドロシトロエンをマニアの特別なものとして祭り上げるつもりはありません。
フランスでは普通の家庭のファミリーカーですし、多くの人が自分でメンテまでするでしょう。
買ってから手放すまで一度も自分でボンネットを開けないような人は、逆にディーラーやショップできっちりと“お任せメンテ”をする必要があるんです。

それがされていない“乗りっぱなし“のシトロエンが中古車市場に出回って、ますますシトロエンは壊れるという評価に拍車がかかったと言われています。

ユーノスでは当時、
『今やシトロエンの信頼性は日本車と同じです』
的なセールストークがされたとも聞きます。
これって、金融商品の勧誘で『絶対に儲かります』っていうのと同じくらい犯罪的です。

以前話題にした私の妹が乗っているBXはユーノスものの中古車です。

しかし、経年によるボディのやれを除けば、機関もハイドロ系も絶好調。
きちんとメンテをしてやれば、ユーノスものだからと言って壊れやすいとかマイナスがあるというわけでは決してありません。
今でもユーノスもののシトロエンを大事乗っている人はたくさんいるでしょう。

また、ユーノス撤退で、“整備難民”に陥ってしまった人も多くいたようです。
(これは西武、新西武~シトロエンジャポンへの変更で代理店に出入りがあって、西武ものに乗ってた人の一部も難民化しましたが)

メンテをしないユーザーを増やし
メンテをしたい人を難民化させ
中古車市場でのシトロエンの評判を下げ…
これらのことから
ユーノスがシトロエンを投げ出したのは犯罪にも等しい
と思っています。






あれ?
結局ユーノス批判に終始しているような?

当時、
『巧言令色鮮なし仁』と感じたのは
間違っていなかった
ということが今日の結論です(苦笑)


長文で失礼しました。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2013/11/28 00:02:43

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この記事へのコメント

2013年11月28日 7:58
同感です。

ウチにやって来たZXはユーノス2台、西武2台。カタログ・取説を含め西武の方が信用できました。

加えて、今乗っている西武もののZXクーペは来た時の走行距離は一番長いですが、しっかりとメンテされていてとても良い状態でした。偶然とは思えません。放ったらかしだったのはユーノス扱いの2台。一台はウォーターポンプの焼き付きでエンジン載せ替え。クーラントすら交換されていませんでした。ユーザーは完全に国産車感覚で乗っていたようです。普通のユーザーはここで「シトロエンは壊れる」と思って投げ出したでしょう。
(私もそうしていれば・・・笑)
ユーノス参入で裾野を広げたのは確かですが、仰るとおりシトロエンは壊れるといったイメージをつくったかも知れません。

投げ出されたユーノスものを引っ張ってきて自分で復活させメンテしたところ、元はどちらも同じということがよく分かりました。

結局長くなりました。
コメントへの返答
2013年11月28日 10:07
取説もある時期から両社共通になりましたが、初期には別々でした。
西武の白い表紙の時代の取説は、多色使いで分かりやすく工夫された取説でした。
ユーノスの方は、わざとかもしれませんが日本車の取説のようなテイストでしたね。

ほったらかしのユーノスものを、そのまま安く現状で買ってきて直すというのもある種のクルマ道楽かもしれませんが、広く自動車業界全体の中で見てみるとやっぱりだめですよねぇ。

>元はどちらも同じ

よくよく考えてみれば(わざわざ考えないでも)当たり前の話なんですが、買う側の“意識の違い”が結果的にクルマのコンディションまで違うものにしてしまうという例ですね。

シトロエン車がかわいそうです。
2013年11月28日 8:53
我が家には「オートザムのランチア」もありましたので、マツダには文句たらたらです。
当時、「ランチアの部品供給はマツダ車と同等」という謳い文句でしたが、オイルエレメント入荷まで2週間、足回りのブッシュ入荷まで3か月とまるで話にならなかったです。

私が埼玉のあのお店に500キロ走って通う第一の理由は、あそこに行くと西武自動車を感じるからなのです。
コメントへの返答
2013年11月28日 10:11
シトロエンの場合は併売という形で西武があったからまだ良かったのですが、ランチアの場合はガレーヂ伊太利屋があったものの、事実上オートザム専売の車種もあって、状況はシトロエンより悲惨だったでしょうね。

ユーノスもオートザムも輸入車のことを知らない客に対して、『日本車同等』などと騙して商売していたと言われても仕方ないと思います。

>あそこに行くと西武自動車を感じる

よ~く分かります、その気持ち♪
2013年11月28日 10:20
ユーノスに限らず、アフターサービスを必要とする商品の販売権を販売者側の都合で投げ出すことは、商道徳に反すると思います。

今年の春、横浜の港北ニュータウンのマツダディーラーにシトロエンに乗ってアテンザの試乗に行きました。そこはかつてユーノス店で、20年くらい前にエグザンティアの試乗をさせてもらったことがあります。

マツダのセールスマンが、これはシトロエンですよね?と言うので、そうですよ。かつてはここでもシトロエンを売っていて試乗させてもらったことがあります。と答えたら、キョトンとしていたので、かつてはここがユーノス店でマツダ製のユーノス車と一緒にシトロエンの正規販売店だったですよね?と念を押したら、そうなんですか?知りませんでした、と答えられました。

販売権を安易に投げ出す企業グループは、セールスマンに自社の歴史も教育しないんだな、と思いました。
コメントへの返答
2013年11月28日 11:03
フランチャイジーの輸入車ディーラーの場合は、その上部組織であるインポーターの都合によって看板を取り上げられたりすることもありますね。

お客にとっては、自分が面倒を見てもらう店が無くなってしまうという意味ではインポーター本体が撤退してしまうのと一緒ですけど。


>そうなんですか?知りませんでした

残念な話ですね。
ただ、自社の歴史について不勉強だという以前に、そのセールス氏は最近増えているという『自動車に興味が無い自動車セールスマン』の一人じゃないですか。
自動車そのものに関心があれば、他社の自動車ですら能動的に情報収集をするはず。
自社の過去の取扱車なんか教わらなくても知ってしまうでしょう。

だって、自動車のセールスマンでもなんでもない私たちが、複数のディーラーの取り扱い車種の変遷を知ってるんですよ!(笑)


あと旧ユーノス店の場合、マツダディーラーとして存続している所より、店舗そのものが影も形もなくなってしまったところの方が多いのではないでしょうか。
先日東京の老母に会いに行ったときに、聖跡桜ヶ丘のショッピングビルの中にユーノス店があったことを思い出しました。
ミニカー買ったりしたんですけどね。
影も形もなかったです。
2013年11月28日 12:34
こんにちは!

やんぢさんはもちろんのこと、皆さんのコメントを拝見しても、シトロエン愛の濃さと深さに圧倒されます。

そして、それだけ愛されるシトロエンというメーカーも素晴らしい。

ボクはまったくエンスーではありませんし、経験も浅いですが、そんなメーカーの魅力の一端に触れることができて良かったなと、しみじみ思いました。
コメントへの返答
2013年11月28日 12:59
こんにちは。

西武時代からシトロエンに乗っている人は、多かれ少なかれ西武自動車に愛着があると思います。

私も含めて、昨今はPCJのやり方に対して腹を立てている話が時々出ますが、西武時代にはそういうことは無かったような気がします。

もちろんシトロエンというクルマの魅力は、西武ものでもユーノスものでも同じです♪
2013年11月28日 13:00
俺がいつもDにてお世話になっているセールスマンの方は、元々マツダにてRX-7などを売っていたと言っていました。
と言う事はユーノス時代からの方が、シトロエン正規ディーラーになった時にそのまま来たんでしょうかね?

こちらの方はとても誠実で、面倒見のいい方なので、そうは見えませんがね〜(´・ω・`)

もう俺が産まれた頃には体制が変わっていたので、昔の事がよく分かりませんが、シトロエン=壊れるのイメージはその頃に定着したと親からも聞きました。
迷惑な話ですね( ̄▽ ̄;)
コメントへの返答
2013年11月28日 15:43
どこのメーカーでも、いいセールスさんは必ずいます。
その方がいい方なんだと思います。

>シトロエン=壊れるのイメージはその頃に定着したと親からも聞きました。

ユーノスができる前から、ハイドロシトロエンは壊れると言われていたのですが、それはあくまでシトロエン乗りの中での話。
また、その頃のシトロエン乗りは、きちんとメンテすればそれほど恐れるものではないと分かっていました。

やはり乗りっぱなしのユーノスものが大量に中古車市場に出回ってから、評判が一気に下がったように思います。
2013年11月28日 23:51
こんばんは!

西武自動車府中営業所!
なつかしいですね。
今は洋服の青山になっているところですよね。
私もたしか2CVのカタログをもらった覚えがあります。

私がXantiaを買った店(新西武自動車世田谷営業所)もだいぶ前になくなり、幸いメカニックが練馬の個人店舗に移って面倒を見てもらっていたので多少遠くはなりましたがなんとかなっていました。
定期的に点検をしていたので重症に陥ることなく13年間元気でいてくれたのは車にとっても自分にとっても幸せなことでした。
近所にあったユーノスはとっくのとうに店ごとなくなり、今はガリバーになってます・・・
コメントへの返答
2013年11月29日 8:15
おはようございます。

当時、実家から一番近い西武系のシトロエン屋さんが府中営業所でした。

ユーノスだけでなく、西武もインポーターの変遷によって整備難民が生まれました。
地方にもそういう地域は会ったのですが、インポーターおひざ元の関東こそが大きな被害をこうむったように思います。
だからこそ、関東圏には正規代理店とは別にシトロエンの専門ショップがいくつも競っているという状況が生まれたのではないでしょうか。
2013年11月29日 1:07
こんばんは。

私がBXに乗っていた頃に、西武のXmが(モニターに応募して感想文を書くという条件付きながら)100万円引きで売ってました。最後期ですね。

当時お世話になっていた営業の方(その方は引退されましたが、今でもお世話になっている良心的なディーラーです)に相談したら、「お勧めしません。何年も置いている在庫車の調子がいいわけはありませんから」、と言われました。

でも、諦められず、初めてユーノスのディーラーを覗いてみました。
すると、女性のセールスの方から、わずか30分以内に150万円引きの話になり、その後店長さんが現れたと思ったら、ディーラーに入ってからわずか2時間以内に、何と250万円引きの話になりました。

もちろん、自分ですべてメンテナンスをする自信があれば買いだったのかもしれませんが、私は、あまりの激しい値引きに恐れをなし(これはどう考えても近いうちに店を閉めるつもりだな、と感じ)、購入を諦めました。

購入しなかったことを当時はちょっぴりだけ後悔しましたが、長い目で見れば、私のようなメカ音痴は買わなくて良かったと思っています。

フランス車を調子がいい状態で永く維持するには、ディーラーやサービスの人達との地道な信頼関係の構築が重要ですね。もっとも、私の場合は、単に運が良かっただけかもしれません。
コメントへの返答
2013年11月29日 8:19
おはようございます。

そんな事があったのですね。

私…
その250万円引きのユーノスに行ってたら、XM買っちゃってたかも(爆)

そうだったら、その後の私のシトロエン人生はどんなふうに変わってたのかなぁ…
色々妄想しちゃいます。

今頃シトロエンはやめてたかもしれません(再び爆)

>ディーラーやサービスの人達との地道な信頼関係の構築

結局これですよね。
良いお店、良い主治医が見つかればいつまでも乗り続けることができる。
そうでなければ…

やっぱりクルマを買うということは、機械本体だけを買うということではないというのを強く思います。

プロフィール

「最近、ブログを投稿してもみんカラのマイページのタイムラインが更新されないことがよくあるね。どういうバグなんだろ?」
何シテル?   05/31 19:38
愛知県北部在住です。 “部品取り”も入れると過去に13台のシトロエンを買った熱狂的シトロエニストですが、なぜか今はBMWがメインカーです。 ****...

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