今日はＢＭＷの日　新型Ｘ１試乗のあと、さらに…

書き終わってみたら、すんごい長くなってしまいました(^^ゞ


最近『今日はＢＭＷの日』の方が『今日はシトロエンの日』より多くなってしまっています。
まだ新型Ｃ４の試乗も行ってないもんなぁ…


そんなこんなで、ニューX1デビューフェアに新型Ｘ１を見に行ってきました。



第一印象は、『塊感の強さ』ですね。



逆にいうと初代Ｘ１のほうが明らかにスマートなんですけど、
重厚感という言葉を使うと新型Ｘ１の方が強いです。
全高が高くなった分、Ｘ３のような感じすらします。
あくまで、外観を見た感じですよ。



最近のフルモデルチェンジでは珍しいと思うんですが、実際には２代目になって全長が短くなっていますし、それより驚くのがホイールベースが９センチも短くなっています。


図面を重ねたものがあるのですが、こんな感じです。

※私がお世話になっているサンモトーレンさんのブログから借りました。

これを見ても、ボンネット部分の厚みが大きくなっているのが分かります。



グリルもかなり大きくデザインされています。



ちなみにこの展示車の色は新色のチェスナット・ブロンズ。
ウチのマラケシュブラウンとは似ているけど違う色で、マラケシュブラウンは廃色のようです。
自分のクルマが廃色になるのはある意味“めでたい”ことです（笑）



エンジンは当然の横置き。
これは２リッター４気筒のモデルですが、エンジン本体はずいぶん小さく見えます。
エンジンルーム自体も、ギュッと濃縮された感じです。


で、試乗したのはこちら。



ウチのと同じグレード、“４駆の並”です。

前のブログにも書いたのですが、同じグレード名でもパワー、トルクともに若干アップしています。
旧型（ウチの）：135kW(184ps) 270Nm(27.5kgm)　⇒　新型： 141kW（192ps）280Nm（28.6kgm）　


走り出してみると、街乗りではこの数値の違いは『分からない』程度でした。
街乗り速度域では馬力よりトルクだと思いますが、どちらもフラットトルクタイプなので、似た感じで走ります。
高速道路で踏み続けたら違いがあるのかもしれませんが…

例によってＦＦベースのネガはありません。
その上、やはりＥ系とＦ系の違いでしょうが新型の方が乗り味がジェントルな感じがします。

また、２シリーズは多くの国産ＦＦ車と同じようにボンネットが下がっていて見えないです。
２シリーズグランツアラーの試乗では
『ＦＦ化したことの一番大きなデメリットは、クルマの挙動ではなくこの部分』
と書き
『次のＸ１はＦＦベースだからという理由ではなく、この点が嫌で買わないかも。』
とまで書いたんですが、Ｘ１ではちゃんとボンネットが見えて、見切りがＯＫなんです。
（写真は撮らなかったです）
ＢＭＷに共通する運転しやすさの大きな部分は、ボンネットの見切りとフロントガラスの下端がドライバーに近いことだと思っています。
そういう意味で、新しいＸ１は２シリーズより運転しやすいクルマだと感じました。



室内の質感は新型の方が明らかに上。
これは初代のデビューから６年しかたっていないことを考えると、ちょっと悔しいほど。


ちなみにこのシフトレバー周りは、ｉ８と共通のデザインなんだとか。
私はｉ８は止まっている展示車すら見たことが無いので、何とも…

ただね…
２シリーズのアクティブツアラー、グランツアラーと共通のインテリアということは、共通の弱点がＸ１にもそのまま搭載されていました。


それは…

シートがちょっと小さいんじゃネ？

ということ。
※この写真は上記の同じブログから借りました。

以前、２１８ｉの試乗記でも
『本来あるべき座面の長さより、ちょっとだけ、そう、ほんのちょっとだけシートを小さくして広い空間を演出しているように思えてなりません。』
とディスったのですが…
（この文章は直接的には後席のことを書いています。前席は前後長だけでなくサイドもケチっているように感じました）


事実、データ的にも座面サイズは小さいんですが、２シリーズの場合にはスペース効率重視のファミリーカーということで必ずしもネガ評価ではなかったんです。
ただ、ＳＡＶ（いわゆるＳＵＶ）カテゴリに属する車では、そこは換えてもよかったんじゃないか（つまり座面をもう少し大きく）と思わずにはいられません。
特に私は、身長１８０cm体重８０kgという体型なので、『ドイツ人もこれで満足してるの？』と疑問に思わざるを得ませんでした。



トータルで考えて、今乗っているＸ１から次に買い換えるときこのＸ１に行くかというと、有るとも無いとも言えない微妙な感じ。

なんか、今のＸ１のほうが『適度なワイルドさ』があって楽しい感じがするんですよね。
自分の家のクルマに対する親バカなのかもしれないですけど。



さて。
試乗が終わって、色々な話をしているときに、前回Ｘ３のディーゼルを試乗した時に、３セダンと同じエンジンなので３セダンの時ほどの軽快さを感じなかった。

Ｘ５のディーゼルはトルクウェイトレシオが３セダンディーゼルよりさらに上なので、さぞや軽快なんでしょうねぇ…

なんて話をしていたら…

『あんまりしないんですけど、最近珍しくＸ５の試乗車をおろしたんです。
　乗ってみてください』

なんて展開になって

えぇぇぇ！！！
ラッキー！！！



車両本体は９００万円台ながら、乗り出し１０００万円超のX5 xDrive35d M Sportを運転させていただきました。



まだオドオメーターが２２キロの新車？
でも５桁しかないから、トリップ？
よく分かりませんが、おろしたての新車なのは間違いないです。




細かい感想は書きません。

一言。


上の世界を知ってしまうと
その下がしょぼく感じるのは
仕方がない

理屈抜きに、良いですわ、Ｘ５の３５ｄ。
Ｘ３で迷うのがばかばかしく感じるほど（苦笑）

ハイドロシトロエンが理屈抜きに良いのとは、また別の世界があります。



ちなみに、全幅１９４０mmで２メートルに届こうかというトラックサイズですが、
ボンネットの見切りが良いのと、スポーツセダンみたいに軽々と走るのとが相まって、運転楽々。

正直言って、驚きました。
（写真が曇ってるのは、携帯のレンズに指紋が付いてたんでしょうね）



試乗記念品のＢＭＷオリジナルステンレスボトル、頂きました。



カタログも勉強します。