今日はBMWX1をディーラーまでオイル交換に持っていきました。
そのディーラー工場から徒歩圏内に、アルトターボRSの試乗車があるスズキディーラーがあるので、オイル交換の待ち時間の間に試乗してきました。
ちょっと前に書いた、“試乗は歩いて行った方がいい”というのも実現しました(笑)
(地元の人には、その位置関係の条件からBMW屋さんもスズキディーラーも丸分かりですね・笑)
例によって電話予約をしていきました。
当日の朝でもすんなり予約ができて、一時期のアルトターボの試乗にお客さんが殺到して待ちが出る…という状況は一段落したようです。
ド派手な試乗車です♪
全くオプションの付いていない素の状態だということで、15インチアルミホイールも本革ステアリング(写真は無いです)もプッシュスタートも、全部付いているというわけです。
とりあえず、車内とかエンジンルームとかの写真は撮っていませんので、文字だけで進みます。
今回の試乗は、
ちょっと前のブログで取り上げたAGSという2ペダルMTを体験してみることが一番大きな目的です。
不思議な体験でした…(笑)
大きく二つの結論を書きます。
①評論家の言っていることは、どれも正しく、どれも不完全。
しかし、最終的な評価は…
②シトロンの2ペダルMTよりも100倍良く出来ている
では、①番から
実はコクピットドリルの段階でAGSのクセについてレクチャーをしてくれたんです。
その中で
「普通のATのようにずーっと踏みっぱなしにせずに、加速の途中でアクセルを戻すとシフトアップするという感覚で走ってみてください」と。
試乗前に免許証を提示しているので、私がAT限定免許ではないことはばれています。
AT限定のお客さんには何と言うのかは聞きませんでしたが、同じ説明なのかもしれません。
シフトレバーをDに入れ駐車場からそろりと走り出すと、微妙にクリープが作ってあります。
必ずしも滑らかではないかもしれませんが、ここまではATのつもりで乗っても違和感が無いと思います。
ほどなく、センターラインのある道路に出ます。
先に運転のコツを言われちゃうと、それに逆らってわざとヘタな運転をするのもナンなので、ちょっと踏み込んでアクセルを戻すと2速に、また踏み込んでアクセルを戻すと3速に、
ほぼ無意識に運転できます。
AGSを認める評論家の言っていることはある意味正しいです。
以下その詳細…
★MT免許で、なおかつ3ペダル運転のスキルがちゃんとある人なら、不満の無い運転ができます。
もっというと、
“ほぼ無意識のうちに、そういう運転になってしまう”というのが正しいかもしれません。
あえて意地悪をしようと思わなければ、舟をこがない運転が出来て当たり前というか…
★パドルは、シフトをマニュアルモードにしなくても、Dのままでパドルを操作すれば自動的にマニュアルモードに変わり、その後ダルな運転をしていると自動的にオートモードに戻るというのは、他社の(って知ってるのはシトロエンとポルシェだけですが)2ペダルMTと同じです。
ゼロ発進の最初からマニュアルモードで運転するのは、MT免許所有者で3ペダル運転のスキルがある人なら、
“全く問題ない” “あえて楽しいと言ってもいい”ものです。
しかし
AGSは不完全だという評論家の言うことや、リンクした前回の私のブログで言っていることも正しいのです。
助手席の営業さんに
『わざとアクセルを踏み続けて運転してみますね』
と言って、やってみました
・アクセルを抜くことを一切しないだけでなく
・街乗りとして、スポーツ走行的な加速をせず
おまわりさんにつかまらない範囲のハーフスロットルをし続けました。
1速⇒2速
事前に想像していた(てかシトロエンでの経験)よりショックは少なかったものの、明らかに頭だけでなく体全体が揺れます。
2速⇒3速
1⇒2よりはショックが小さいものの、明らかに変速ショックを感じます。
前回のブログで引用した評論家は
『1-2速のみクセはあるものの』
と書いていましたが、2⇒3速でもショックは出ます。
実は、スポーツ走行を意識した加速をした方が2⇒3のショックは少ないんです。
でも、それでは実用走行の評価にならないと思ったので、ハーフスロットルで踏み続けるというのをやってみたわけです。
すると意外な(?)ことに
3速⇒4速
さらにショックは小さいとはいうものの、明らかにショックがあります。
頭が舟をこぐことはありませんが、背中全体で変速を感じます。
なお、この踏み方では5速に入る速度まで上がらずに信号につかまりました。
最終的な評価は、前回のブログで指摘した
『AT限定免許のおばさんが
漫然とアクセルを踏み続けても
頭がガクガクしないシフト』
には達していない
というのが、結論です。
②番については、簡単に
“漫然と踏み続ける”運転をした時の1速⇒2速の頭の揺れは、
シトロエンのセンソやEGSやETGと比べたら
天国です。
シトロエンでは「クルマが壊れるんじゃないか?」っていうほど
“ガクガクする”を通り越して、“ガッッックン”となりますが、アルトではそんなことはありません。
ただしこれは、軽く小さいクルマだからなのかもしれません。
マニュアルモードで分かった人が分かった運転をする限りは、シトロエンもアルトもいい勝負です。
さて、アルトの試乗では他の方でも見かける、よくあるお約束の展開で、
『CVTも乗ってみますか?』
となりました。
LのCVTです。(CVT装備の最下位グレード)
実はX(最上級グレード)の試乗車もありました。
エンジン、ミッション、サスペンション等は全く同じだということだったので、
Xは15インチタイヤなのに対して、Lは13インチタイヤだったのでLに乗らせていただきました。
(この選択理由はちょっと変態ですかね)
ここで感じたのは、ターボRSの
“素性の良さ”でした。
ファジーな言い方で申し訳ないんですが、乗り味が全く違う。
ターボのほうが、最近よく記事で見る「軽自動車もここまで来たか」的な、しっとりしつつどっしりした乗り味。
Lは旧来の軽自動車と何ら変わりない、緩くシャキッとしない乗り味。
サスペンションが違うとか、スポット溶接点が多いとか、その他専用パーツを使ってるとかは、後からカタログを見て知りました。
(事前に知っていたのはターボにはストラットタワーバーが付いているということだけ)
でも、何も事前情報なしでも乗れば対ノーマル比での乗り味の良さは分かります。
また、シートの形は同じなのに、座り心地が全然違うんです。
短時間の試乗ですら、乗り続けたら疲れ方が全く違うだろうと感じました。
最近では決して珍しくない、軽自動車がファーストカーというクルマ選びなら、ターボを選ぶしかありません。
ちょっと違う話。
ターボとノンターボを比べることが今回の試乗の目的ではなかったのですが、終わってみるとターボの良さが際立ってしまいました。
例えば、以前自分が乗っていたスバルR2はSOHCノンターボでCVTのいわば下位グレードでしたが、4気筒の滑らかさと素人にも明らかに仕事をしていることが分かる4独サス、そして軽自動車としては異例に良く出来たシート(オプションの後突対応シートをオーダーしていたので、ノーマルとは何かが違うかのかもしれません)で、
『遅いことさえ許せれば、旅行に使ってもイイ』と思えるクルマでした。
今回の試乗の目的であるミッションの部分では、
大通りで踏み込んだ時には
“グオーンとエンジンが唸るのに加速がそれについてこない”
という、ノーマルエンジン+CVTにありがちな不満点はあるものの、CVTだからと言って選択から落とすということはありません。
しかしながら、申し訳ないですが、もしターボと比べずにこれ1台だけ試乗しても
『これで家族旅行はちょっと遠慮したい…』という評価になります。
もし自分がアルトを買うなら、ある意味でミッションの出来の悪さがあったとしてもターボ一択です。
さらにおまけ。
このスズキディーラー、中古車センターを併設しています。
スプラッシュの在庫が2台ありまして、見せてもらいました♪
手前が前期型、奥がマイチェン後の後期型です。
微妙に色が違うんですね。
試乗はしませんでしたが、シートに座らせてもらいました。
実は、スプラッシュ初体験でした。
なにこれ!
ただ座っただけでも
ムチャクチャいい感じじゃん!
なるほど、明らかにヨーロッパ車のシートです。
日本仕様だけに設定されたのがCVTで残念って声も聞きますが、
これは運転してみたい!!
なんだよ!
増車するなら新車の軽じゃなくて、
中古のスプラッシュだよ♪
変な結論でおしまい(笑)