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やんぢのブログ一覧

2015年02月03日 イイね!

あまり知らない評論家の文章に興味を持つ

また超長文の与太話を書いてしまいました…(笑)

私はしょせん一介のクルマ好きに過ぎないわけで、自動車業界とは業務上の接点などは全くありません。
そうすると、どうなるかというと、いわゆる自動車ジャーナリズムというやつを通して自動車に関する情報を得るわけです。
紙媒体でもネット記事でもそうですが、そのほとんどは『一般向け』の記事なんですね。

で、記事を目にする評論家も当然のことながら一般向け雑誌でよく名前を見る人が中心になるわけです。



はい、例によって前置きが長いです。

鶴原吉郎 という人がいます。
この前置きから入るのですから自動車に関する記事を書く人なのですが、私は今までまったく意識したことが無かった人です。



経歴はこんな感じ

日経マグロウヒル社(現在の日経BP社)に入社後、新素材技術誌、機械技術誌を経て、2004年に、日本で初めての自動車エンジニア向け専門誌「日経Automotive Technology」の創刊に携わる。2004年6月の同誌創刊と同時に編集長に就任。2013年12月まで9年9カ月にわたって編集長を務める。
オートインサイト株式会社サイトより



日経は幅広い分野の雑誌を出していますが

日本で初めての自動車エンジニア向け専門誌「日経Automotive Technology」

なんて本があることは知らなかったです。
本屋で見たこともないどころか、鶴原さんという名前すら知らなかったです。
(高原書店とかには置いてあるのかな?でも見たことないよなぁ)


今回この人の存在を知ったのは

170万円もする軽乗用車2台の価値は?

という「ダイハツ ムーヴ カスタム RS “ハイパーSA”」と「ホンダ N-BOX SLASH X」についての記事を目にしたから。

実際に自動車メーカーで開発に携わった経験はないようですが、
その経歴の通りかなり技術論に振った文章を披露しているんですね。

ちょっと長いけど、ムーヴに関する部分を引用します

プラットフォームの上に載せるアッパーボディでは、サイドパネルを全面的に高張力鋼板(ハイテン)にしているのが特徴だ。
(中略)
なぜ従来高張力鋼板を使わなかったかというと、2つの理由がある。1つは、高張力鋼板には成形が難しいという難点があることだ。サイドパネルは外観の意匠の一部であるため、デザイン性が重視される。このため、加工に制約のある高張力鋼板は採用しにくかったのである。

 もう1つの理由は、外板に高張力鋼板を採用しても、あまり軽量化につながらないとされてきたことだ。高張力鋼板は、通常の軟鋼板に対して、強度は向上するが剛性は変わらない。強度と剛性は何が違うのかと感じる読者もおられるだろうが、強度というのは通常、引っ張り破断強度を指す。つまり、鉄の板を両側に引っ張って、ちぎれさせる(破断させる)のにどれくらいの力がいるか、というのが引っ張り破断強度だ。

 これに対して、剛性というのは変形しにくさを測る指標である。鉄の板を両側で支えて平置きにし、中央に上から荷重を加えた場合に、どのくらい力をかけたらどれくらい板が反るか、によって評価する。同じ力を加えた場合に、反る量が少ないほど、剛性が高い、ということになる。
(中略)
ダイハツは今回、従来は車体の強度・剛性部材として活用していなかったサイドパネルを、強度・剛性部材として活用するという発想転換をした。サイドパネルそのものは、高張力鋼板に代えても板厚は減らせないが、高張力鋼板にすることで強度が上がるので、これを車体の強度・剛性部材として使うことで、従来骨格の補強に使っていた部材を減らすことができて、結果的に軽量化につながったという。この、サイドパネルへの高張力鋼板の採用などで車体を約20kg軽量化したが、この軽量化分をプラットフォームの補強などに使うことで、商品性の向上につなげた。


(引用ここまで)

いくら軽自動車ネタだと言っても、この文章をそのまま「ベストカー」やら「CARトップ」やら「月刊自家用車」やらで書いても読者はついてこれないでしょうし、「カーグラ」に載ることもないでしょうし、本屋に並んでいる車雑誌で載る可能性があるのは「自動車工学」くらいですか?(笑)


実は私は、これがこけおどし記事なのかスゴイ記事なのかも判別できません。

しかし、とりあえず業界誌の編集長を10年近くやった人がこういう視点で記事を書いているという事実があり、そして、

ドイツ車みたいなムーヴ、アメ車みたいなスラッシュ

という結論(というか見出しですけど)を出していることに興味を持ったんですね。



私の感覚だと、例えば国沢光宏やらいのうえこーいちやら加藤哲也やらが同じ見出しで記事を書いても歯牙にもかけないと思うのですが、こういう経歴の人が書いているとなんか「おいおい、ホントかよ」と思って読んじゃったというわけです。



ムーヴは

『大げさにいうと、ドイツの小型車の剛性感の高さを感じさせる仕上がりだ。1.3Lクラスの小型車と比べても遜色のない乗り心地といって差し支えない性能を実現していると感じた。』

で、スラッシュは

『これも大げさにいえば、ドイツ車風のムーヴに対して、こちらはアメ車風というところか。実際には、最近の米国車はイメージに相違して、引き締まった乗り心地のものが多いので、あくまでもイメージ上のアメ車ということではあるのだが。明るい色の内装色や、低音の響くオーディオもそういう気分を盛り上げる。確かにこのクルマで海岸線の道路を流していたら楽しいだろう。』

なんだそうです。
(そこに至る理論構築は記事を読んでください)



そこまで言う?
って思うと同時に、
ちょっと試乗してみたいかも…
と思ってしまいました。

たぶん、ドイツ車みたいなのはムーヴの中でも「カスタム RS “ハイパーSA”」という最上級グレード限定なのだと思います。
なので、その試乗車がどこにあるのかを調べてまでわざわざ試乗に行くことはしないと思いますが、とりあえず気になりますよね。







それはそうとして、
『フランス車みたいだ!』
というのを褒め言葉にする価値観と、それにふさわしい日本車は無いものでしょうかねぇ?
Posted at 2015/02/03 16:02:36 | コメント(4) | トラックバック(0) | 軽自動車 | 日記

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何シテル?   05/31 19:38
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