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今日のは完全に独り言。


こんなニュースがあったのですが…

東日本大震災　高台移住計画に漁業の町から反発の声
毎日新聞 5月22日(日)20時57分配信
　（中略）
東日本大震災で壊滅的被害を受けた宮城県女川町で２２日、町の復興計画策定に向けた住民公聴会が始まった。町は沿岸部の住宅を高台に集約して住宅団地にする構想を説明。しかし、漁港から離れて暮らすことに住民からは一斉に反発の声が上がり、復興の道のりの困難さをうかがわせた。
　（中略）
漁師ら住民側から「先祖代々の土地や家があるから漁へのパワーが出る」「育った土地を捨てるわけにはいかない」などの反対意見があがった。
　（後略）


中々難しい問題ですよね。

今移住したくないと主張している人も、ひょっとしたら人生のうちに再び津波に遭うかもしれない。
孫・ひ孫の代になれば、再び津波に遭うのはほぼ１００％でしょう。

それでも移住したくないと言う。
１００年後、２００年後に大津波が来た時、
『ご先祖様が、平成の大津波の後、高台に移住してくれたから助かった』
と言うかもしれないという視点は無く、自分のことしか考えていない。

でも、そうやって切り捨ててしまうのは簡単ですが、やはりその人ごとの想いやふるさとへの愛着というものがあるんでしょうね。

こういう傾向があるのは第一次産業の人に共通するように見えます。
あるいは、先祖代々の土地を持っている人は皆そうなのかもしれません。


私自身は、成人するまでに７か所住む家が変わり、
今住んでいるのはここまでの人生で１５ケ所目。
ぶっちゃけ、退職後・老後は日本にいないと思います。

そんな私から見ると、『住む場所にアイデンティティなんか感じることなんか全く無い』と断言できるんですが…

実は、ウチは父が長男ではないため先祖代々の土地というものには無縁でした。
そういう先祖から受け継いだ土地がある人を羨ましいと思うこともあったのですが、
こういう事例を見ると、要らぬものに縛られてあんまり幸せじゃないのかもしれません。

いや、これとて『故郷のある人のほうが幸せだ』という意見も当然あるでしょう。



移住を渋る人たちを批判する意図はないんです。
純粋に『人によって想いは違うんだなぁ』と感じたのを書いてみました。
（あと、これじゃ被災者よりも行政の人の方が大変だなぁとも思ったりして…）