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2015年04月18日 イイね!

不定期連載 月刊レフトを振り返る 第二回

不定期連載 月刊レフトを振り返る 第二回《前口上》
20世紀の終わりごろ、名古屋の出版社から月刊Leftという輸入車雑誌が発行されていました。
今でも一定年齢以上のクルマ好きの間でこの雑誌が話題に上ることが時々あります。
その大きな理由の一つは、毎年1回シトロエンの大特集を組んでいたからというのも大きいのですが、ローカル誌とは思えない志の高い紙面作りが今なお評価されているのだと思います。
ウチの本棚に何冊か残っているので、時々紹介していこうと思います。





不定期連載としていますが、早く第3号に行きたいので、とっとと進めます。
第二回は、1990年2月号。
創刊第2号です。

表紙はサーブ。
創刊号がBMWだったのは、まだバブル期の日本で手堅い選択だったと思いますが、第2号ではメルセデスやVWに行かず(注:当時のアウディは、今と違ってイメージ的にはドイツ車のなかでは№4というか“憧れの輸入車”みたいな視点では圏外の存在でした)ドイツ車を外したかったのでしょうか。
でもフランスでもイタリアでもなく、スウェーデンのサーブ。
若い方には分からないかもしれませんが、当時のサーブはインテリっぽいイメージで今の1000倍人気がありました。
多分、ブランドイメージとしてはBMWと双肩の存在だったと思います。


表紙と巻頭特集が同じというスタイルですので、特集もサーブです。


例によって扉絵だけの紹介です。
当時のサーブ9000はまだ出たばかりの最新型。
「アルファロメオ 164」「フィアット クロマ」「ランチア テーマ」と兄弟車のティーポ4プロジェクトの一つでした。

ちょっと話がそれますが、当時は164ばかりではなく、クロマもテーマも正規輸入されていました。
今だったら…
ちょっと考えにくいですよね。

やっぱり、“いい時代”だったんだなぁとしみじみと感じます。




旧車企画は、カルマンギア。

これまた扉絵だけの紹介で失礼します。

創刊号でバンプラという“外しワザ”でした。
第2号では、表紙&巻頭で王道を外した代わりに、こちらの旧車企画は王道を持ってきた、という感じでしょうか。
当時すでに、旧車としてのコアなファンをつかんでいるクルマでした。




ドライブ企画は、ウーノセレクタ。

私はこの時代のフィアットが一番好きです。
エンブレムが小さくなった2代目ウーノより、ずっと魅力的なデザインだと思います。

実はこの写真と全く同じ、左ハンドル、青メタのウーノセレクタを友人が買いました。
以前どこかに書きましたが、ウインドウウォッシャー液がタンクではなくビニール袋(もちろん強化されたものですが)でエンジンルーム内に吊り下げられるというようなデザインでした。

走行中にそれが外れたか破れたかして、エンジンルームから前が見えない程の水蒸気が上がってかなり危なかったらしいです。
でも、「イタ車だから…」の一言で許される。

やっぱり、“いい時代”だったんだなぁとしみじみと感じます。


さて、広告コーナーです。
渡辺自動車さんはサーブの広告を出していたので、割愛。

どみにこさんです。


実は第一回に
>この先Leftに載るどみにこの広告からは目が離せなくなります。
と書いたのは、当時としては画期的なことで、“宣材写真を使わずに自社の在庫車を使った広告をわざわざ作っていた”からです。

中古車の広告にあるように、自店の前で写真を撮るのではなく、わざわざカメラマンを手配して広告用写真を撮りに行って、一回限りの広告に使うという贅沢さ。
当時だけではなく今でも画期的かもしれません。
この先しばらくの間、そういうオリジナルの広告が続きます。
お店の深いシトロエン愛を感じます。

ちなみに、このAXは創刊号で北陸にドライブに行った個体ですね。


それとはべつに、レギュラーの広告も出稿。


トップにあるXMの宣材写真もそれはそれは貴重なものでした。
なぜかというと、当時はインターネットなどない時代ですから、一般の人はなかなかシトロエンの公式宣材写真などを目にすることができませんでしたからね。

右肩にある西武自動車販売の「シトロエン販売20周年」のマークにも注目です♪


CXの販売が終わった直後ですから、イイ出物も多かった時代です。

やっぱり、“いい時代”だったんだなぁとしみじみと感じます。



こんな広告も…


今はもうない某輸入中古車専業店の広告。

当時も今も、手を出すのはちょっと怖い感じですね(笑)



そして、このシトロエンSM

こちらは今でも存在する輸入車ショップの広告です。

実は、去年シトロエン名古屋天白から三芳某所へ送られた個体そのものです。

この広告の時点から、一度も売れることなくどみにこ(現シトロエン名古屋天白)に移ったと聞いています。
この先24年間にわたり長期在庫になってしまうなどと、この時誰が想像したことでしょう(笑)





このお店(というか会社)は、創刊号には広告を出していませんでしたが、第2号で初めて広告を出しました。
一番下にご注目。
今や、名古屋地区最大の輸入車ディーラーとなったホワイトハウスのかつての姿です。
こうしてみると、時の流れというのは面白いですね。



さて、冒頭に「早く第3号に行きたい」と書きました。
第3号では、いよいよシトロエン特集がやってきます。
お楽しみに♪








※月刊Leftを発行していた出版社Aは廃業
  ⇒印刷業界のB社が継承
  ⇒その後、B社は親会社C社が吸収
  ⇒C社は民事再生手続き申請後、再生手続きの廃止により倒産
  という流れをたどり、
  月刊Leftの権利継承者が存在しなくなったと思われるため写真を掲載しました。
  問題がある場合にはご連絡ください。
Posted at 2015/04/18 13:09:48 | コメント(5) | トラックバック(0) | 月刊Left | 日記

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「@susp2 お怪我は大丈夫ですか?ケガが無ければ切り替えて新車のことだけ考えましょう(笑)」
何シテル?   02/15 17:47
愛知県北部在住です。 “部品取り”も入れると過去に13台のシトロエンを買った熱狂的シトロエニストですが、なぜか今はBMWがメインカーです。 ****...

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