
ちょっと時間があったので、レクサスに行ってきました。
スプラッシュ、アルトワークス、デミオMBとはまた別で、
あれはあれ、これはこれ。
代替がらみの話ってことで…
さて、まだ具体的に代替は考えていないですけど
・BMW X3/X5
・ポルシェ マカン
・ボルボ XC60
と試乗して、だいたいの感覚をつかんできました。
↑実際に乗った個体たちです
ここはひとつ、レクサスの車種別で一番売れているというNXも試乗に逝っとくべきかな、と。
レクサスのディーラーに行くことその物が、日本でのスタート10年にして初めての経験です。
10年前に大騒ぎになったほど“ものすごいおもてなし”という感じは受けませんでしたが、
営業マンもアシスタントのお姉さんも、何かにつけて丁寧な感じはしました。
オーナーになると、もう一段奥の間(?)でおもてなしがあるようです。
なんだかんだと、下取り査定やら見積もりやらを出す流れになり
さすがにこの辺りは、トヨタディーラーマンの底力って感じです(苦笑)
白黒銀は買いませんと宣言したところ、きれいな赤と、青は2種類もあるということで、プッシュされてしまいました(笑)
ハイブリッドには全く興味が無いので、2リットルターボ4WDの売れ筋グレード(4グレードあるうち下から2番目)のIパッケージで見積もり。
多少のオプションを付けて、3月登録で総額520万円くらい。
やっぱり日ごろ輸入車を中心に見ていると、装備を考えると若干安く感じます。
X1でも、同等の装備を付けたらこの値段じゃ乗れないと思います。
だって、車両の値段だけでなく2年半分のオイル交換などを含めたメンテナンスプログラムや、運転しながら24時間コールセンターにつながるやつ(名前忘れました)も付いての値段です。
このあたりもレクサスの商売の上手いところでしょう。
もちろん絶対値としては決して安くないんですけど。
試乗車は、FFのF SPORT。
ボディカラーは綺麗です。

相変わらずガラケーのカメラは、FUCK!と叫びたいほどの写りの悪さです。
太陽光の反射に負けてピントの計測が出来なくなってるのでしょうか?
一通り、街乗りしました。
えっとすみません。
あんまり書くことないです。
いや。
とてもいいクルマなんですけど。
トヨタをあまり積極的に評価しないというプラシーボによるものでは絶対にありません。
『ちょっと踏み込んでみてください』
はい、踏み込みました
ぐおーんと加速します
ターボラグは感じませんし、絶対的な加速も決して悪くありません。
FFですが、XC60のような微小なトルクステアを感じることもありません。
すごく良く出来ています。
ただ、ちょっと思っていたのと違いました。
レクサスってこういうクルマなんだろうな… っていう予想を悪い意味で裏切られたというか…
普通に、2リッター4気筒の感じなんですよね。
なんというか、今のX1と大差ないというか。
静かとかスムーズとか、そういうベクトルでクルマを作ってないのかも…
とすら感じてしまいました。
レクサスでもセダン系とSUV系は違うんだよ。
あんたが、その意味を分かってないんだよ。
ということなのかもしれませんけど。
いわゆる乗り心地も、(スタッドレスを履いた)X1のほうが良いと思いました。
試乗したマカンは3リッターV6なので直接比較はできないですけど、
マカンは
ディーラー周りの公道を走っただけで、“ワクワクした”んですよね。
SUVにもこんな世界があるのか!と、まさに目からウロコ。
絶対値は重いはずなのにまるで2輪車に乗っているような軽快感。
そんなクルマでした。
BMWもボルボも、ポルシェとはちょっと違うんですけど
運転するという行為そのものが、楽しいというか、思わずニヤニヤしてしまうというか
そういうのがあるんです。
でも、
NXは残念ながら全然ワクワクしませんでしたし、自然にニヤニヤしてしまうこともありませんでした。
ただ、さすがトヨタ。
走る・曲がる・止まるに関係ない装備はスゴイ。
だって、シートのお股のあたりから冷風が出てきたりするんですよ。
そんなクルマ初めてです。
夏は気持ちいいでしょうね。
試乗中、何かに似てると思いながら運転していました。
父が、3代目ソアラの4リッターに乗ってたんです。
初期のセルシオと同じエンジンだったと思います。

動力性能だけでなく、スムーズさとか、ステアリングにちゃんとインフォメーションがあるとか、当時としては日本車離れした車でした。
家族所有のクルマですから、試乗とはけた違いに、自分の自由に乗り回しましたが…
特には、感動しない・・・
それにすごく似た感じなんです。
この時には、既にシトロエンBX16TRSに乗ってたんですが、
4リッターV8のスペシャリティカーよりも、
1.6リッターのキャブレターエンジンの大衆車の方が楽しい (こともある・笑)
って気付いちゃってたんです。
レクサスNXについても、
どこが気に入らないの?
って聞かれたら、
別に気に入らない部分は無いです。
いいクルマなのは分かります。
でも、ワクワクしない。
自然に顔がニヤつかない。
これに尽きます。
試乗が終わって、営業マンに
『100点満点で点数を付けたら、何点ですか?』
って聞かれたので
『75点』
と答えてしまいました。
かなり凹んだ感じだったので
『マカンが良すぎたので。
マカンと比べたら今乗ってるX1も75点です』
ってフォローしときましたけどね(笑)
※マカンやXC60も並行して検討していることは伝えました。
繰り返しますが、トヨタが嫌だからのプラシーボとかじゃないと思います。
輸入車マンセーの人間だから、日本車は自然にネガティブに見てしまう…
そんなことも絶対にありません。
そんな人間だったら、アルトワークスの試乗で『すげー楽しかった』って感想になるわけないですから。
ただ、肌に合わない とは言えるでしょうね。
残念でした(>_<)
追記
運転していて思わずニヤニヤする…というのは“定量化”できません。
消費者側も、「そんなもの求めていない」という人も多いのでしょう。
(求めていないというよりも、考えたことも無い人が多いでしょう)
なので、トヨタ(レクサス)の開発の人たちは、「運転していて思わずニヤニヤする」ということを開発目標に掲げていないのかもしれません。
じゃぁ、ポルシェやシトロエンが開発目標に掲げているのかと言えば、知りませんけど(爆)
ただ、結果として、
私にとっては運転すると思わずニヤニヤしてしまうクルマと、全くニヤニヤしないクルマがあるという事実は、厳然と存在します。