話にならない池袋行きのバス

今回は、上田・佐久等の東信～池袋を結ぶバスについて。相変わらず、周囲や世間の空気を読まないネタばかりですみません(笑)

タイトル画像は、同路線に使われている三菱ふそうのBKG-MS96JPで、帯の赤色が褪色しかかっています。

この池袋線は、地元の千曲バスと西武観光バス（旧西武高原バス）が運行していますが、滅多な事では利用する気になれないのが実情です。その理由を箇条書きにします。

●車両が古くて設備が貧弱　…まず、千曲。大半は導入から10年位経過した、排ガス規制「BKG-」「PKG-」クラスの古い車両ばかり。つい最近まで、更に古い「KL-」まで使われていた程です。対して西武は、スーパーハイデッカー＋固定窓34人乗りという豪華車両もありますが、これらは東京で使い古した中古車です。


西武観光バスのPKG-RA274RBNです。2008年式で、西武バスで空港連絡車として使用されていた車両です

最近になって千曲に「やっとわかってくれたか」な新車（2TG-MS06GPなど）も入りましたが、まだ少数派。そんな古い車両ゆえ、装備は座席とトイレしかない素寒貧ぶり。それでも今年の5月からWi-Fiサービスが始まりましたが、せめてコンセントがないとね…。貸切車は新しい車両が多いのに、稼ぎ頭の筈の高速車が古いとはいかがなものか、と疑問を感じます。

●群馬県内で道草を食う　…この路線では、下仁田と富岡にバス停があります。高速道路にバス停があるならば何も言いませんが、一旦高速道路を出るんですよね。特に前者は、「道の駅しもにた」まで行くので、時間がかかります。20分くらい時間を費やす印象で、東信からの利用者としては少々憮然とします。

●高い　…上田駅～池袋の定価は3,600円ですが、事前購入割引で3,100円。これ、高いです。以前はもっと安く乗れる回数券がありましたが、廃止されました。この定価に600円程度上乗せすれば、ほぼ同じ区間の新幹線に乗れるんですよ！　えきねっとの事前購入割引の金額で、諸条件は割愛しますが、これではバスを利用する気になれません。

そんなわけで、バスで上京する時にはこの路線を使いません。いつも、小諸駅～バスタ新宿のJRバスを利用します。詳細はこちらに書きましたが、現在の最安値は2,370円。これならば、小諸までの燃料代と駐車場代（タイムズの400円）を加算したとしてもまだ安いのでは？　それに大半はUSBポートとWi-Fi付きの最新車両で、池袋線とは比べ物にならない満足感ですね。長野～新宿・池袋の路線も、ここ数年の新しくて装備の良い車両ばかりなので、東信～池袋線の陳腐化が際立ちます。

最近は新規参入の路線もあるのに、この老舗路線の行く末が少々心配です。