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2016年03月21日 イイね!

ABARTH: 当家初の鍛造キャリパーなのに...

ABARTH: 当家初の鍛造キャリパーなのに...アバルト595にスコルピオというニューモデルがラインナップされた。
普通ならどうでもいい話ではあるんだが、余計なことにダイレクトメールがディーラーから届く。これが実に豪華な造りのダイレクトメールでとても見ずには捨てれない。

今回、当家の奥様の着眼点はスコルピオに標準装備となったブレンボである。以前の彼女の愛車R53 MINIはサーキットレベルでのブレーキはかなりプアだったこともあり、JCWの4ポットキャリパーを装備して快適なブレーキング生活が送れるようになっていた。そういう経緯もあり、かねてより595純正の片押しのキャリパーに不満を持っていて、また695が標準装備している、つまりこの世界にパーツが存在するという事実を知っているが故、折に触れ「ブレンボ!」と吐いていた。念のため言っておくが、彼女は"ブレンボ"と"キャリパー"という言葉の違いの定義をあまり深くは理解していない。
しかしながら、アバルト595のブレーキは車体の軽さもあり、それほど悪いものではない。現在、パッドをプロミューに交換しているが、サーキットレベルにおいても特に問題はないんじゃないのって感じなのである。もちろん、このクルマは僕が踏むワケではないので、知ったことではないし、いつか止まればそれでいいんじゃない的なところも...ある。

しかし、必要以上に装飾が施されたダイレクトメールの破壊力は、奥様のブレンボ熱を加速させるのに必要にして充分な効果をもたらした。僕の職種は技術屋でもあるが、マーケッターでもあるが故、この手法を参考にさせてもらおうと思う。
かくして僕は、年度末のクソ忙しい最中、アバルトのブレーキ強化は何がベストかの調査を開始することになった。

まず、純正ブレンボ。「Brembo キット for 595」というタイトルでプライスタグは、270,000円が打たれている。4POTブレーキキャリパー、パッド、大径フローティングローター、専用ブレーキホースがセットになっていてフロントだけだ。ん~、悪くはないが割高感がある。第一、僕はブレンボがあまり好きではない。大手だけあってその量産品質と供給力は脱帽するが、個体でみれば、そんな素晴らしい代物ではない。すぐに開くし...
"鍛造"で検索すると、オレカ テクニックイデアルというアフターパーツメーカーのキットを見つけた。「6ポッド鍛造スポーツブレーキシステム」というそれは、2ピースのローター径は330mm、6ポッドの鍛造キャリパー、パッド、ステンレスメッシュホースがセットになっていて、プライスは 288,000円。純正ブレンボとほぼ同じ。但し、スペックだけで比較すれば圧倒的な差がある。オレカ テクニックイデアルのプロダクツの信頼性を色々調べてみると、評判、耐久性はかなり良い。丁度、友人にオレカのユーザーがいたため聞いてみるとやはり絶賛していた。まぁ、彼は自分が使用しているものはほぼ全てにイイ!というタイプだったりするんだけど...それでも、ブレンボの10倍は良さそうだ。

そんな折、港北のIKEAに行くようがあったので、そのついでに色々聞いてみるべくオレカ テクニックイデアルに出向いたワケだが、そこに在庫が1セットだけあった。無論、奥様は超前のめりになっていて、道中、「ブレンボじゃなくても大丈夫かなぁ。」という謎の心配なんてものはすっかり忘れている。しかし、鍛造キャリパーなんて、僕でも使ったことがないのに...なんで奥様号に...。

かくして、当家初の鍛造キャリパーは奥様がオーナーを務めるアバルト595に奢られたワケだが、街中150kmくらいで当たりがつき、先日、圏央道で軽く焼き入れをやったんだけど、これが止まるのなんのって...。僕の車歴の中で一番止まる。止まるまでの安定感とか、止まる感覚の気持ちよさとか、そういうのを入れるとポルシェが一番だけど、単純な制動力で言えば、このアバルトで間違いない。もの凄い止まる。普段、ナントカRってのを僕は乗っているんだけど、そのクルマが馬鹿みたい。このアバルトに比べれば、ナントカRのブレーキシステムなんてサイドブレーキだね。いやいや、ほんと凄い。箱車でこれだけ止まるのを僕は所有は愚か乗ったことがない。公道においてこのブレーキは間違いなく要らない。流石の6ポットでタッチ感もいいのでコントロールし易いが、未だ慣れず、コーナーで減速し過ぎてしまう。従来の僕の感覚にない制動距離なのでなかなかある意味難しい。これに慣れてしまうと、多分、ナントカRで僕、どっかに突っ込んでしまうのではないだろうか。

リヤは純正のシステムなので、バランスを気にしていたんだけど、全くの杞憂だった。ホイールベースが短いこともあるのかなぁ。足のセットを多少変更して、この新しいブレーキシステムに合わせ込みはしたものの、元より全然つんのめる感じはなく、車体全体でしっかり沈んでいく。
このクルマ、益々楽しい。ほんと、油断するとすぐに免許なくなるぞ!って気を引き締める(?)必用があるくらい。
スコルピオをご検討中の皆様、全く余計な助言ではありますが、スコルピオ買うなら595にコレ付けたほうがイイですよ!
Posted at 2016/03/21 12:12:09 | コメント(2) | トラックバック(0) | ABARTH | クルマ
2016年03月21日 イイね!

R35: トランスミッション・アッパープログラム

R35: トランスミッション・アッパープログラム東名の下り 大井松田を抜けて少し走ると300R~600Rの超高速コーナーが連続している道がある。ここは昔っからサスペンションのセットアップの際にとても重宝していて、NEXCOさんのお陰でまたイイ足が作れましたって感謝の念が止まなかったワケだけど、それがどういうことか、今は全面にゼブラが敷かれてしまい、延々と微振動が続くだけの道になってしまった。高速道で耐振をやれってことなのか? NEXCOさんとの意思疎通が悔やまれる。
そのかつては貴重だった道を抜け御殿場IC付近の分岐合流の際のこと。突然とトランスミッションから"ガーッ"って音がした。明らかな異音で5秒間くらいだったと思う。クラッチ板を鳴かしたときのようなそんな音。モードは全部 Rモードでマニュアル操作中だった。
未だに発生源はトランスミッションだったっていう断言はできないワケなんだけど、後ろからそんな異音が出せるとしたら他にない。そのときはビビって、後続車のオバさんから睨まれるほどの超スローペースで走り高速を降りたんだけど、そのあと数か月、色々試しても再現することがなく、僕としては「そういうときもあるクルマ」として能天気な納得で治めた。

そんな折、トランスミッション・アッパープログラムというR35専用に用意されたメニューの存在を知った。旧式故にトランスミッションに脆弱性を抱えるGT-Rを最新レベルまで課題対策をしましょう、というものだ。このメニューが実に興味深いのは、複数のショップがノウハウやリソースを持ち合って共有しセンター管理されているという点である。GT-Rのようなクルマにアフターマーケットがサービスを提供するうえで品質的にもコスト的にも極めて有効な方式だと思え、とても感心した。今後、企業規模という観点でみて、ひとつのショップだけではとても全てを抱えきれない、GT-Rのようなクルマが益々増えてくると思うんだよね。だから、メーカー、ないしはそれに公式に準じる者でしかサポートできない...もしそうなるならば、そんな未来はクルマを愛する一個人の僕としては全くつまらない。
レース屋やチューニング屋、そしてプライベーターがメーカーに逆らえないようになったら、クルマはつまらないでしょ。「好きなときに好きな場所に行く。」という自由の下にクルマはあるワケで、やっぱりクルマの全ては自由であってもらいたい。それに、極めて稚拙な本音を言わせてもらえば、やっぱりどっかで法外が面白いワケだし(笑)。
そんなことを思っていた矢先の話で、アフターマーケットがハイエンド車を扱う際のひとつのメーカー対抗馬的な方式で、僕としては明るい未来を感じたりした。
いいねー、コレ。何ていう団体?...イイ!ぐっどあいでぃあ!...頑張れ、この団体!
きっと、危機意識から成り立ったものなんだろうけど、素晴らしい取り組みだ。

と、いうことで僕としては賛同責任を果たすべく、このプログラムを施すことにした。その団体に加盟している数多くのショップで施工ができるということなので、近隣のショップを片っ端から電話してみたんだけど、積載車で引き取りを無料で行ってくれるというサービスがある静岡県富士宮の佐藤商会さんにお願いすることにした。

アッパープログラム(400,000円)の内容は以下の通り。
•Cリング破損対策
•オイルポンプ分解・洗浄・油圧アップ
•クラッチ分解・クリアランス・シム調整
•ソレノイド洗浄・対策キャップ
•DCTオイル
•トランスミッション脱着
•クラッチ調整

これに加えて、2015年モデルのトランスミッションプログラムを入れてもらった。2015年はソフトだけではだめで基盤ごと交換になるらしくちょっと割高(95,000円)なんだけど、ま、この際...。

約3週間して僕のGT-Rはガレージに戻ってきた。
特にトランスミッションに傷んだ形跡などはなかったそうで、施工は滞りなく完了したそうだ。これで"御殿場ガーッ事件"の恐怖からも解放され、また気兼ねなくGT-Rに乗れる。そして、このアッパープログラムの効能なんだけど...何だか凄い。凄いッス。別のクルマみたいになってる。新型のGT-Rは別物!って記事をよく見るけど、トランスミッションのプログラムが違うだけなんじゃない?って思えるほど。ギヤの繋がりがスムーズと書くとありきたりになってしまうのだが、他に表現がない。でもそのスムーズさだけで、これだけ乗り感が違うというのは驚きだ。
バン!ってアクセルを踏み込んだ際、以前ならガンッ!ってなって一瞬間が開いてからの加速だったんだけど、この版は、踏み込んだ次の瞬間からズバァァァーって前に出る。実にスムーズでガンッ!ってのがほぼない。変速時に車体全体に及ぼす振動レベルが全く違うので、だからスムーズという表現にいってしまう。かといって迫力が失われたかというとそうでもないんだよね。ちゃんとしっかり繋げているので、人が不快に感じる部分だけを改善している感じ。30年前のトリプルプレート車と純正クラッチを扱っている場合の差に酷似していて、とにかく全面で半クラが上手い。オートマモードの中速域からの踏み直し時にギヤ選びで馬鹿な動きをするときがあるのも治っている。
...多分、コレ、タイムも出る...
車庫入れなんかも超やりやすいし、僕のように旧式に乗っている方に絶対にオススメ。合わせて約500,000円というとちょっと手を出しにくい感があるけど、これはチューニングではなく、破損を回避するための改善であり、かつ乗り易くなるという大きな特典が付くんだよね。悪くない買い物...です...
Posted at 2016/03/21 10:27:40 | コメント(2) | トラックバック(0) | GT-R | クルマ

プロフィール

「R35: この道40年の職人が繰り出す知らなかった世界 http://cvw.jp/b/261822/48009304/
何シテル?   10/05 18:25
神奈川県の懲りないクルマ馬鹿です。
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