前回掲載させてもらったDCT-WR100Dと第3世代のFire TV Stickの組み合わせは果たして使い物になるか、ドライブはより快適になるかを検証するべくGT-Rでロングランしてみた。
途中休憩も入れて片道約3時間。これでも僕にとってはロングランになるんだけど、テストとはいえ勿論ドライブを楽しむことが主である。せっかくだからこれぞ信州な世界に行ってきた。ある程度の渋滞なんかも期待してみたいところだったんだけど、夏休みをお盆の週からずらした関係で道は空いていて結論から言えば渋滞は皆無だった。
今回は初回テストというのもあり、DCT-WR100DとFire TV Stickを設置したセンターコンソールの蓋を開けっ放しにして全行程で走行することにした。密閉は現時点ではちょっと怖い。DCT-WR100Dは起動(ACC-ON)後だいたい30秒くらいでネットワークが確立される。青色LEDが点灯するとその状態なんだけど、ナビの画面には見慣れたAndroid TVのホームが表示されていて、Amazon music HDで音楽を流しながら圏央道を北上する。リモコンの反応やLoadingのレスポンスは爆速ではないが違和感はない。
リモコンのマイクボタンを長押しして「びりーあいりっしゅ。」と言えばどの状態からでもBillie Eilishをランダム再生してくれる。操作感などはTVやAlexaなど家にあるデバイス群と変わらない。これは使い易い。むしろクルマでこそ音声コマンドはその威力を発揮してくれる。家のTVが次々とAndroid化していき最近出番がめっきりなくなったFire TV cubeがあるがこれの実装を考えてしまいそうだ。無論、Fire TV cubeのほうはシャットダウンシーケンスがしっかりとあるので頻回使用にはとても耐えれそうにはないけど。ちなみにFire TV Stickの頻回使用に対する耐久性は不明ではあるものの、Amazonの公式文言では、待機電源が気になる人はUSBケーブルを抜いてくれと言っているので、あんまり問題ないんじゃないってポジティブに考えている。短命になるとは思うが改良版がどんどん出てくる安価なデバイスだからね。全く気にしていない。
八王子JCTから中央道に入り談合坂を抜ける頃、奥様はPrime Videoで呪術廻戦の続きを観始めだした。どうせならもう少し通信転送量の多そうなものにしてもらいたいが、まぁ、いいや。それよりも家で観ていた続きからを何の準備を強いられることなく普通に観れるってのはやっぱり便利だ。Amazonなどのクラウドサービスをクルマにも持ち込む価値はやはり大きい。そうそう、ここら辺までの通信品質は全く問題がない。通信性かFire TV Stickのバッファリング能力なのかは解らないが特に映像や音声が乱れたという認識はない。
八ヶ岳PAで少しだけ休憩してさらに中央道で下る。Fire TV Stickに...というよりFire系全てにレジューム機能がないのでクルマに乗り込むたびに毎回Primeを選択して"続きをみる"を指示しないといけないのは面倒臭い。musicの場合も同様である。ここはちょっと課題だ。
それともうひとつ。DCT-WR100Dを触ってみたがかなり熱い。触れないレベルだ。GT-Rのセンターコンソールは相当の熱をもつがそこに直接置いているというのも問題なのかも知れない。蓋を開けっ放しにしているにも関わらずこの状態なので、通信レベルに影響は感じられないものの、いずれにしろDCT-WR100Dの設置場所は見直す必要がありそうだ。蓋を閉めたいからね。第3世代のFire TV Stickのほうはヒートシンクの影響もあってか全く熱を感じず問題なしである。
塩尻I.C.で降りてR19を南下する。最近の僕のドライブは出来るだけ飲食店に入るのを避けるべく、ちょっと味気ないがクルマの中で移動しながら軽食をとるようにしていたりするワケだけど、奥様は呪術廻戦に見入っていてサンドウィッチを持つ手が完全に止まっている。つまり、サービスのクオリティがちゃんと担保されているがゆえの没入性でありDCT-WR100D+第3世代のFire TV Stickは当初の目的を充分達成している証だ。
目的地である奈良井宿は案の定ガラガラで...というより僕らぐらいしかいない。お陰でこんな写真が撮れた。
この場所に来るにはR19から脇道に入り段差の激しい踏切をエアリフターを使って渡る必要があったが、写真の出来栄えは大満足だ。カメラを片手に2年ぶりの超閑散...というか誰もいない奈良井宿をマスクをすることもなく散歩し、もうひとつの目的である蕎麦屋 "相模屋"に入った。ここは、蕎麦を頼むとおまけっぽく付いてくる何の変哲もない麦とろ御飯が衝撃的に旨い。もちろん蕎麦も絶品なんだけど麦とろ御飯が凄い。本当に旨い。奈良井宿に足を運んだ際には通りのちょうど真ん中あたりにある相模屋で"そば定食"を頼んでみてもらいたい。日本の食文化を誇りに思うはずである。
食事の後、帰路に就いたわけだけど、その道中もDCT-WR100Dと第3世代のFire TV Stickの組み合わせは全くトラブルなく快適な車内エンタメを引き続き提供してくれた。今回のようなロングドライブではもちろん、日常ユースでも活躍が期待できるので他車への移植性をよくしたい。これについては、想定以上に発熱するセンターコンソールに置かれたDCT-WR100Dの新たなる設置位置と合わせて一考してみようと思う。
Posted at 2021/09/06 16:27:20 | |
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