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プライベートでは海外旅行なんて一度もしたことないんだけど、仕事ではワリと頻繁にアメリカ、ヨーロッパ、中国...と飛び回っていたりする。
で、そういう国から帰国した際に毎回つくづく思うのが、日本の深夜における過剰なまでに整った販売体制。昼も夜も手に入れられるモノはさして変わらない。コンビニはそれこそいたる所にあるし、ちょっと車を走らせればドンキもある。食事だって牛丼屋とか色々選べる。これらのインフラはほぼ24時間で整備されていて、僕ら日本に住む者は"欲しい"を時間に関係なくいつだって満たすことができて、我慢をする必要もないし計画的な行動をとる必要もない。欲しいときに欲しい分量だけを手に入れるのが当たり前な日常だったりする。

これって便利...というよりも過剰便利なのかも知れないな...と。
購買の計画をする習慣が無さ過ぎて、海外に滞在中、冷蔵庫の缶ビールが切れて困り果てることがしょっちゅうだ。(ルームサービスなんて頼んだら幾ら取られるか怖い。）ちょっと遅くまで仕事をするとレストランは片っ端から閉まっていて、もちろん、すき家もコンビニもない。K-MartやSafewayはコンビニの網羅性に遠く及ばない。

そんな中、最近になって労働環境改善の観点から深夜体制の見直し傾向が強まってきている感があるが、実は僕はこれに賛同派である。
前述の通り、きっと僕は困る。それでも賛同する。過剰便利はやっぱり悪だと思うし経済合理性から見れば深夜営業は成立していない傾向が強い。「いつだってモノを提供できる」という安心のブランディングは解る。素晴らしい戦略だが、昼間の収益を食い、結果、全体労働生産性は落ちてしまっているのではないだろうか。人が減り労働効率を追求するべくこの時代に果たして今までのをそのままでいいのかなって。先進国で日本の生産性が著しく低く見えるのはこういった要素が広範囲で内在されているからだと僕は思っている。ほとんどのサービスが役務の提供(人間の労力)によって成り立たせざるおえない今日現時点の科学レベルでは、これらは一度見直すべきだと思う。誰か、もしくは何かを犠牲にしているような気がするし。

そんなマインドもある最中、僕も人並みに新年を迎え、元旦は道が空いているからと毎年恒例の昼間の都内を走り回り横浜を抜けて家路についたのだが...どっこもやってなくて...まぁ、不便...だ。我慢、我慢。