どうも(^^)v
今回はカタログのアップになります…
懐かしいですね…コレも目撃頻度こそ低めなものの、子供の頃は見かけてました♪
M10プレーリー前期
ボディカラー変更時です♪
幼稚園位の時なので記憶も曖昧…ではありますが、近所に真っ赤なプレーリーがいたのは覚えてます(*'▽')
当時としては珍しいカタチなのでインパクトは幼心に残る訳ですね~。
ただ…ディーラーで入庫してきたコトも無いですし、当然乗ったコトも無いです。
余談ながら、本来なら今回は日本初のスライドドアを採用したダットサンキャブライトのカタログをアップしようと思ったんですが、コレがスライドドアの触れ込みが全然無い…(苦笑)
ソコで、他の日産車でスライドドアでインパクトのあるクルマを模索すると、このっプレーリーに辿り着きました(爆)
そんなM10プレーリーは初代プレーリーとして1982年にデビューしています♪
開発主管はR31とR32スカイラインと同じ伊藤修令さんなのは結構知られてるかと(^^)v
当時、この手の8人乗りのクルマはキャラバン等のワンボックス、またはジープ系のクロカンだった所に、スタンザをベースとして8人乗りのミニバンに仕立てて出して来たのは非常に斬新だったコトには間違いありません!
なんせ当時のキャッチコピーからも伺えます…
びっくり BOXY SEDAN
まだミニバンなんてジャンルは無く、当の日産ですらこのクルマをセダンとして扱っています…(汗)
当時は車高の低いハードトップが主流の中で、やたらと背高ノッポのクルマが出てきた訳ですから、その異様さと言ったらかなりのモノかと…。
なので、このカタログの表紙をめくると、イラストでこのクルマで楽しめる要素を色々と提案してる訳です…コレがまたイイ絵なんだ(笑)♪
で…どうやら1年後にボディカラーが一部変更されているのが今回のモデル。
切替時期についてコレが一切分からないんです…(汗)
日産のプレスリリースを調べても出てこない。
当時の自動車ガイドブックのニューモデルニュースを見ても掲載されてない。
ネットで色々検索しても当然出て来ません…なんせマニア人口が少ない。
ソコで、ヤフオクで出品されてるカタログの発行日を信じるコトにして、色々捜索してますと、1983年10月と11月のカタログでボディカラーが変わっているのが分かったので、推測の域を出ませんが1983年11月でボディカラーが変更されたものと思われます…(^-^;
今回はそんな1983年11月のカタログの内容になります。
ちなみに以前もM10プレーリー前期のカタログはアップしてますが、ソチラは1983年1月のカタログなので、当然ながらボディカラーが違います。
さて…そんなM10プレーリーですが、ベルトラインより下を見ますとほぼ普通の乗用車という感じです。
グラスエリアから一気に伸びているデザインが個性的♪
しかし、全長は4090㎜と意外と短く、大型ウレタンバンパーを装備したRV-Sでさえも4180㎜…ハチロクトレノ前期と同じという…(汗)
ヘッドライトは異形となるグレードが大半ですが、廉価グレードや写真のエステートは規格型の角目2灯となります(*'▽')
で…このエステートは貨物仕様…つまり4ナンバーの商用車ですね(^^)v
エステートも90年代後半まで見てた記憶があります♪
リア回りはなんとなくオースターJX似ている感じもします。
ちなみに北米での名称はスタンザワゴン。
バックドアガラスが他のガラスに比べて天地に長いですね♪
そして、この時点でスライドドアを採用してきたのは先見の明がありますね(^^)v
翌年に登場したシャリオは通常のドアでしたし、シビックシャトルも通常のドア。
しかもセンターピラーレス!!
後年で言えばアイシスやタントを筆頭に乗降性にメリットを置いた左側だけのセンターピラーレスの車種が増えていますが、プレーリーはもう40年も前にコレを採用…(汗)
しかも両側ピラーレス…(汗)
但し時代が早過ぎ…CAD設計の初期の頃でしょうし、構造解析なんて今と全然違いますし、採用している鋼板も部位によって最適化なんてコトも無く…。
つまりはボディがペッラペラ。
しかも前期はバックドアがバンパーの下…フロアの下面までモロに開きます。
荷物の積み下ろしは良いんでしょうが、コレでボディは更にペラペラ。
素人目に見てもフロアとルーフを繋ぐ鉄板の面積がこんだけ少ないんです…そりゃヤバイですって…(苦笑)
案の定後期はリアバンパーのトコまでバックドアは開かなくなりました。
さて…斬新な外観の割にインパネは当時の日産らしいと言いますか…直線基調で前衛的。
当時のトヨタ車と比較してもオーディオはDIN規格じゃないですし、エアコンパネル周りも華やかさではやや物足りない印象…(^_^;)
運転していて一番目に入るトコだけにそう感じてしまいます…。
乗車定員は仕様によりけりで、まずは8人乗り。
前席のシートベルトはシートバック取付で、センターピラーレスだけあってショルダーアンカーは脱着式。
何気に回転対座も可能です(^^)/♪
しかしこの室内長では結構狭いでしょうねぇ…(苦笑)
そうだ…セダン扱いだから何気にセダン世界初なんて謳ってます(笑)
ペッコリ75度位でお姉ちゃんがシート回してます。
一方コチラは5人乗り…。
SS-Gという最上級5人乗り仕様はこんな感じで「リムジン」感覚…。
いや…十数年位前にブログで話題にした時は、こんなのねぇだろ(爆)
って…言ってたんですが、その後十数年の時を経て、今やジャパンタクシーがこんな感じじゃないですか…もう全然笑えなくなってしまった…(汗)
そんなM10プレーリー前期に搭載されるエンジンは全部で2機種…
・CA18S…直列4気筒1800㏄OHC、100馬力、15.2kg-m。
1気筒ツインプラグのCAエンジンですね(^^)/
アンダーパワーな気もしますが、実は8人乗りのオートマ仕様でも僅か1050㎏…。
・E15S…直列4気筒1500㏄OHC、85馬力、12.3kg-m。
8人乗り最廉価グレードとエステートに搭載。
いやいや…8人乗りでコレはさすがに結構ツライと思う…(苦笑)
コレらに組み合わされるミッションは3機種。
RVとRV-Sにフロア5速マニュアル、8人乗りとエステートはコラム4速マニュアル。
JW-L、JW-G、SS-Gに3速のコラムオートマが搭載されます(^^)/
足回りはフロントがストラットで、リアはフルトレーリングアームの4独♪
何気にこの写真を見て驚いたのは、デスビが思いっきり前の方にあります…(汗)
いやいや…この位置ってひょっとしたらフロントグリルの真裏にあるかもしれないから、洗車やら雨天やら…被水したら失火しないの??って…(苦笑)
ちなみにこのプレーリー…とにかくドンガラなボディな上に、全てのメカニカルコンポーネンツがフロントに集中するFF。
当時聞いた話では、コレが結構なフロントヘビーで、2柱リフト使用時にアシの掛け方が悪いとバランスを崩してリフトからクルマが落ちたなんてコトもあったそうな…(苦笑)
装備としましては、RV-SとJW-Gに電動サンルーフがオプションで選べます。
って…コトは更にボディは穴が空き剛性は低下するという…(汗)
スライドドアウインドウのレギュレーターハンドルは折り畳み式。
コレはC23セレナと同じヤツですね(^^)/
アナログ時計はルームミラーの左横に付いてるのが個性的ですよね(*'▽')
確かにコレなら3列目に座っても見えるでしょう(笑)
その他はディーラーオプションでルーフボックスなんてのもあるようですね。
にしても…イラストで載せてくる辺りが今のカタログでは考えらえません♪
こういうのは味があってイイですよね(*'▽')
で…グレードはこんな感じでまずは8人乗りから…。
・JW
8人乗り最廉価グレードで、角目2灯のヘッドライト、AMラジオ装備の1500㏄。
・JW-L
8人乗り中間グレードで、ルーフ時計、間欠ワイパー、リアデフォッガー、起毛ニードカーペット、サイドモール、マッドガードなんてのが追加されます。1800㏄。
・JW-G
8人乗り最上級グレードで、ステアリングがラグジュアリータイプに…。
シートリフター、AM/FMカセットデッキ、無段間欠ワイパー、防眩ミラー、電動リモコンミラー、マガジンラック、ベロアニードルカーペット、モケットドアトリム、ハロゲンヘッドランプ、大型サイドモールなんてのが追加…つまり一気に豪華に♪
オプションで電動サンルーフやパワステ、回転対座シートも選べます(*'▽')
お次は5人乗り仕様。
・RV
5人乗り最廉価グレード。タコメーターを装備した気持ちスポーティ仕様。
・RV-S
5人乗りスポーティ仕様。シリーズ唯一の大型ウレタンバンパーを装備♪
・SS-G
シリーズ中でも豪華なリムジン仕様。コラムオートマのみ。パワステ唯一標準♪
専用のボタン張りシート、シートリフター、後席センターアームレスト、リヤパーセルシェルフ等も装備してる辺りからもその豪華が感じ取れるかと(*'▽')
ラストは商用車仕様のエステート。
・NV(3人乗り)
・NV(6人乗り)
リアシートの有無以外の装備は全く同じ…オーディオレスで間欠ワイパー無し。
ボディカラーはグレードによってこんな感じです。
このボディカラーの改変で、従来のブルーがダークブルーに。
そしてソリッドのレッドがレッド/ブラックのツートンになってますね(*'▽')
JW-Gにホワイト/ワインのツートンの選択肢追加。
他にはシルバー/ダークブルーのツートンを追加。
カタログ上ではボディカラー以外の変更点は見受けられませんでしたね…(^_^;)
自分でしたら、RV-Sのレッド/ブラックを…。
オプションでパワステとサンルーフを入れて、剛性感希薄なヘロヘロボディを楽しんでみたいところです(爆)
オマケ
コチラは1983年の東京モーターショーで発表されたコンセプトカーのアウトドアというヤツですね(^^)v
特注シートにAVコンポ、クォーターガラスはパネルで覆われ、ルーフには専用ラックが載った豪華仕様…現在で言うグランピングの先駆け…なんでしょうか。
知らんけど(爆)
一方コチラは1985年の東京モーターショーで発表されたコンセプトカーの4WDウインタースペースワゴン。
後期で追加された4WD仕様をベースにウインタースポーツ用品を搭載したトレーラーを引っ張るコンセプトカーなんだそうですね(^^)v
RVの先駆け、ミニバンの先駆け…日産も恐らく色んなニーズを模索していたんだと思われる一面ですよね♪
さて…そんなM10プレーリーですが、元々がマニア物件からは遠い存在…言わば実用品で、尚且つハチマル車として目が付けられ始めたのもココ10年位かと…(汗)
稀に中古車市場でも出て来るものの、後期ばかりで前期はホントに見ませんね。
恐らく…ですが、この時期の日産車はB11サニーをはじめホントにサビに弱かった…(苦笑)
恐らくその大半がサビにやられた…もしくは当時の車検制度にあった、10年オチ以降は毎年車検の絡みで廃車になったんでしょうね…(汗)
なので後期が出て丁度10年位で毎年車検が撤廃されてますので後期が未だにごく少数ながらも生き残っているようにも思えますね…(^-^;
やっぱりボディ剛性フニャフニャなんでしょうねぇ…1度でイイからチョット乗ってみたいです(笑)