【「経済性」を盾に原発再開をもくろむ人たちのウソ】
2012年03月30日22時44分
提供:日刊SPA!
◆マネーな人々 今週の銭格言
【選者】現役金融マン ぐっちーさん
(略)
「なおも原発を推進する日本の自然エネルギー技術は、原子力政策の犠牲になって海外に出ていき、海外の特許に。一方、原発を停止したドイツは、今や自然エネルギーを輸出……震災から1年、いま一度原発問題と向き合うときが来た」
ドイツのメルケル政権が脱原発政策に転じたのは3.11以降。あいつら直前まで原発推進してたんだから。
つまり「原発を停止したドイツは、今や・・・」という論は、こじつけ。
(中略)
「まず、原発が動かないと電力が足りない、という指摘。これは前にも取り上げましたが、既にある既存の発電所をすべて稼働させれば電力は余ります。これから人口もどんどん減るのでさらに余ります。どの統計を見ても明らかです。」
ピタゴラス曰く、形あるものは壊れる、と前にも書いたが、機械の集合体である火力発電所は当然、長期間稼働し続ければ能力を維持できないばかりか突然故障して発電出来なくなるので、それを未然に防ぐために順番に数週間~数ヶ月間停止してオーバーホールを行う必要がある。従って「既存の発電所をすべて稼働」させることは不可能なのだ。
それに、電力の需要には時間帯毎の山谷があり、年間の電力需要ピークである8月、丁度、甲子園の決勝戦が行われる日のその時間帯には、従来、整備のため停止中のものを除く全ての火力発電所と原子力発電所をフル稼働させても少々足りず、ピーク需要用の水力発電所を立ち上げて対応しているのだがな。しかも、揚水式水力発電の場合は夜間電力で揚水(貯水)するから、夜間も止めない(止められない)原発の電力を水の位置エネルギーとして貯める「電池」という位置付けだけなんだわアレ。
昨年の夏は節電節電の大合唱で需要が下がって偶々足りただけ。節電し過ぎて昨年夏の熱中症救急搬送者数が過去最多になったことも忘れるな。企業に対しては今年も電力使用制限令が出るだろうが、毎年そんなことやっていたらこの国の経済は終わるぞ。
それからな、
人 口 減 少 を 是 認 す る な
こ の 大 馬 鹿 者 。
「次に安定的に供給ができなければハイテク工場が稼働できず、大量の電力を安定供給するには原発が必要で、環境にやさしい自然エネルギーでは代替できないという指摘。これも嘘です。その証拠に日本と並ぶ世界の工業先進国であるドイツはすべての原発を止めて、この5年間で自然エネルギーを倍増させましたが、ドイツ製の工業製品の品質が落ちたという話は聞きません。」
ビールとソーセージが大好きなあいつらは、隣国フランスから不足分の電力を買ってるんだけど。そしてそのフランスは8割以上原子力に依存してる。つまり、自国内でのリスクを嫌ってアウトソーシングしただけで、そこに崇高な理念など無い。それに、日本は島国だから隣国からの融通は不可能なので、ドイツと同じ政策は採れない。
それからな、自然エネルギー(正しくは「再生可能エネルギー」な!)が倍増しても、原発を止めた分のバーターにはなってないわ。おまけに、ドイツ製品の品質が落ちるもなにも、「工業製品」としてははじめから日本製より劣っているものが多いのを知らんのか。ロクに分析もせずイメージで語るな無能が。
「それどころか、日本の最先端工場は、安い労働力を求め、日本よりはるかに電力事情の悪い国に移動しています。」
「最」先端は海外へ出してないよな。枯れた技術と程度が低い労働力の組み合わせで作れるような「安物」を低コストで量産するのが目的なんだから。海外の工場は「最新」ではあっても「最先端」ではないということだ。技術音痴のお前さんには理解できないかもだがな。
お前さんが絶賛するドイツも、メルセデスのCクラスやBMWの3シリーズなんぞは本国ではなく東欧やら南アフリカやら中国やらの「ちょっと微妙」な国で生産してるぞ。ポルシェでさえ911シリーズ以外は東欧へ生産委託してるっていう。
「中国なぞ一日に何度も停電しますが、各工場で自前の発電所を設備しているので問題はないのです。」
環境意識が超低い中国では問題にならないだろうが、日本ではの自家発の普及には様々な問題がある。
「超」がつく大規模工場、例えば鉄鋼メーカーの製鉄所などは、電力会社の大規模火力と方式も規模も同等のことをやっているが、それ以外の事業所で普及しているような、電力会社の発電所よりも遥かに低出力なものばかりの自家発(方式の差はあれど基本的に全部「火力」)の場合、絶対的な排ガス量の少なさから排ガス規制が大規模火力のそれと比べてかなり甘い。つまり、大規模火力ではなく自家発が増えれば増えるほど大気中の有害物質は飛躍的に増加するということ。また、小さな自家発は既に病院等に広く普及しているが、あれの「煙突」を見たことがある者が一体どれほど居るだろうか。大規模火力の煙突は、近年では高さ200mというのがスタンダードだ(発電所の出力や地域の気象条件、航空法の制限等でそれより低いものもある)。排気の流速も速いので、排気は空高く上昇し、上空を吹く風により拡散・希釈され、地表へ降り注ぐときにはそれが排気なのか自然の大気なのか分からないレベルにまで汚染物質は薄まっている。ところが、自家発の場合は少量とはいえ結構汚い排気が軒の高さ程度の排気口から吐き出され、比較的狭い範囲に高濃度の汚染物質を撒き散らすことになる。大型トラックのマフラーが軒下からコンニチハしているイメージな。
そんなものが日常的に運転されるようになれば、この30年ほどで劇的に清浄になった日本の大気は再び汚染され、健康被害が増加することは明らかだ。
話は逸れるが。
自家発には排ガスが比較的清浄な都市ガス炊ガスタービンやガスエンジンも普及してきてはいるが、相変わらず昔ながらの重油炊ボイラータービンや取扱いの簡便なディーゼルが広く普及している。これを常時運転するということは、トラックを留置きのままエンジン全開するようなもので、大気汚染の観点から非常に好ましくない。同様に、トラックの場合も道路渋滞のためあまり移動せずに排気を出し続けると局地的な大気汚染の原因になるので、行政は渋滞多発路線のバイパス道や高速道路を建設したがる。トラックが止まらずに走行を続ければ、エンジンの効率が良く排ガスが比較的汚くない回転域を使って走り去ってくれることで汚染物質の総量を抑えつつ、走行風による拡散・希釈によって局地的な大気汚染の解消が期待出来るからだ。糞民主党が「コンクリートから人へ」とほざきつつ道路の伸線を中止して、その一方でこども手当(笑)などばら撒いていたが、さっさと道路建設しないと子供の喘息患者数が増え続けるような地域が沢山あることを忘れてはならない。糞こども手当に目が眩んで糞民主党へ投票した子育て世代の糞親共よ、
お 前 ら の こ と だ 。
※【後編】に続く⇒http://nikkan-spa.jp/174600
「原発はコストが安い」は欺瞞である
お前さんの頭が悪いのは十分分かったので、後編は見ませんww
【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウをブログに執筆し、いち早くサブプライムローン問題に警鐘を鳴らしていたアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)の主宰を務めている
自称「金融識者」ってのはどうしてこう技術論に弱いのか。
金融は産業の上に成り立つものではないのか?株式相場や為替相場が実体経済の好況・不況と乖離した動きをすることがあるのは、こういう無知な「識者(笑)」が寄って集って弄繰り回す結果なのかな、と( ´Д`)=3
ところで、「ウォール街で20年生きてきた」ってさ、あそこには物乞いもホームレスも生息してるよなwwwwしかもあいつら結構金融に詳しいらしいじゃんwwwwww
・・・という煽りはさておき、
20年生きてきたウォール街を離れたってことは、つまりそういう事情があるんでしょ?
ねぇねぇ(・∀・)ニヤニヤ
まぁ、論が浅いのも尤もだわな。
Posted at 2012/04/16 23:36:27 | |
トラックバック(0) |
世の中のこと | 日記