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イイね!
2019年10月31日

自動車用LPG燃料タンク

自動車用LPG燃料タンク 高圧ガス取締法…以前に呼ばれていた液化石油ガスを規制する法律である。



昔は取締法なんて言い方されていたが、現在では柔らかく表現するように高圧ガス保安法と名称がわかっている法律である。

一般的に自動車燃料は、ガソリンや軽油が主流であるが、営業車となるタクシーなどは燃料単価が安い液化石油ガスいわゆる『LPG』である。

ちなみに高圧ガス製造責任者の資格保持者であるw



ガソリンスタンドでの給油とガススタンドでの給油に際して、同じ『危険物免許』が必要と思われるがちだが、実際は危険物は消防法、高圧ガスは高圧ガス保安法という法律となり、全く別物である。

高圧ガス保安法は、経済産業省の管轄である。

LPG燃料は、一般的に家庭で使われているガスと同様であり、流通過程において車載用LPGガスタンクに入れたものである。

この自動車用燃料として給油した質量に対して石油ガス税として1キロ当たり17.5円を燃料供給会社が支払うこととなる。

それら税金を上乗せした単価が一リッター当たり100円程度となっている。

昔で言えば、ガソリンの半分の単価であったが、現在は3割程度安い程度で大きなメリットは感じられない。

時代の流れでハイブリットカーによる高燃費によるメリットの方が大きくなりつつある。

だか、ハイブリットカーは車輌代が割高となるため費用対効果の判断は人それぞれである。

そんなLPG燃料。

普段、みんなが焼き肉焼いて食べてるボンベと同じ燃料であるw



北海道は寒冷地であるがため圧力が比較的高いプロパンガス100%が主流。

本州など割りと暖かい地域では、熱量が高いブタン割合が高いガスが主流である。

液化石油ガスLPGは、圧力をかけて圧縮やると液化することができる。



圧力をかけて液化したものを容器に詰めて、エンジンの付属装置であるベーパライザで気化したものをキャブから吸入、もしくはインジェクションで直接噴射させてエンジンの動力に変えるのである。

LPGガスタンクには容器検査というものがあり、有効期限が過ぎたものにはLPG充電出来ないと高圧ガス保安法に記されている。

よって、自動車用容器に関しては、タンク製造から5年で容器検査に出さなきゃ燃料が入れられなくなるのである。

つまり新車登録時とタンク製造日に違いがあり、車検とは関係なく扱われる。

関係ないと言うか、期限が切れて燃料がなくなれば走らないし、そう状態では車検には合格しないのである。

ただ新車から1回目の容器検査に際しては例外規定があり、容器充填期限を次の車検まで伸ばしていいことになっている。

ただガソリン車などと違って少なくとも5年に一回は燃料タンクを下ろして、容器検査に出さなければならない手間がかかるのである。

しかもどこでも容器検査しているわけではないため、居住地域から容器検査に出して合格して戻ってくるまで3週間程度かかるのである。

つまり代わりのガス容器がなければその間間違いなく車には乗れないことになるのである。



これがLPG車が普及しない一番の原因と考えられる。

LPG車が普及しないのでガス充填所も増えない、スタンドが増えないからLPG車も普及しない構図になっている。

今ではハイブリット車に代替えされる場合が多く、LPGスタンド維持には更に厳しい時代状態と言える。

容器検査では、耐圧試験を行うのだが、まずばガスを抜いて水を入れ置換する。

そのご、耐圧試験を行い漏れがなければ合格となる。

だが、この行程でゲージが狂ってしまうこともまれにあるのだ(T_T)



この場合、外付けのゲージがおかしい場合、と容器の中のフロートがおかしい場合がある。

中のフロートに問題がある場合は、確認するにはタンクをばらさなければならず、そうなればもう一度耐圧試験をしなければならなくなってします。

こうなったら諦めるしかない。

そのままずれた残量で使うか、それが嫌ならば有効期限が残っている違うタンクに交換するしかない。

今回は、外側のゲージが正常に動かないために残留がずれていることが判明。



正常な部品に取り替えて改善することができた。



故障しづらく原始的に出来ているんだろう。

タンクの内側のフロートとタンクの外側のゲージは磁石で回転し互いに動くのである。

これにより密閉状態で残留が計測できるようになっているのだ。

ちなみに高圧ガス保安法の容器則の規定からタンクには85%以上充填してはならないように規制されている。

液封を防ぐためだ。

液体は伸縮できず、圧力が無限大になる可能性があり、容器の破裂の危険性があるから気体部分を残すように規制されているのである。



ちなみに、このガスタンクの残量計の方式は、自動車用LPGタンクが出てきてから変わってないと思う。

かのメーターが抵抗となっており、車両のメーターパネルのゲージに接続されているのである。

ここ30年、少なくとも知ってるのはこのタイプの残量計である。

今発売されている新型車輌(トヨタのジャパンタクシー)のタンクはまだ見る機会がないのでわからないが、どうなってんのかな。

いずれにしても、燃料切れは車ごとの搬送を意味しているから燃料切れだけはただ事ではない。

だって法律により充填所でしか充填できないので、ガソリンのように携行缶で持ち運ぶことが出来ないのである。



一長一短だね。

平成12年車、まだまだがんばります!(^o^;)w




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Posted at 2019/10/31 11:56:24

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この記事へのコメント

2019年10月31日 12:39
昔、自家用車にタクシー払い下げのクラウンセダン貰って乗ろうとしましたが、おっしゃる通りガスタンクの点検の兼ね合いがありやめました。燃料代節約のはずが余計に高く付きそうな気がしまして・・・
コメントへの返答
2019年10月31日 21:38
都会で30年前なら容器検査があってもメリットはあったと思います。この当時は、ガス単価はガソリンの半値でしたから。

今では地方に行くと、ガス車が極端に少なくなったためガススタンド閉鎖もしくは営業時間短縮で1日に三時間しか営業してないとかいうスタンドもありますし…(T_T)
遠出するにはかなり厳しい状態と言えます(T_T)

街乗りではなんら問題はございません。
2019年11月1日 19:53
なるほど!勉強になります!!

私と違って「みんなのカーライフ」らしいブログですね♪それでは後ほど(凄謎爆)
コメントへの返答
2019年11月2日 6:29
乗りこなしましょう!
何を???www

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何シテル?   04/27 12:56
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