
新潟で車内に積んであったバッテリーから発生した硫化水素による中毒で2名の方が亡くなったと痛ましい事故の報道がされていた。
心からお悔やみを申し上げます。
詳しい状況は不明だが、工事現場の交通誘導をし車内にバッテリーを配置し、ソーラー充電をしていた可能性があるようだ。
なぜバッテリーから硫化水素が発生するのだろう。
通常は水素ガスと酸素ガスが発生するものとの認識があったが、猛毒である硫化水素ガスの発生する可能性があるものとの認識はなかった。
ちょっと調べてみた。
硫化水素の特性は、
空気より重い、濃度が高まりやすい
無色であるため発生が気がつきにくい
発生条件が特殊なものではなく、比較的発生しやすい物質である
(ネットから抜粋)
硫化水素の毒作用は、
神経麻痺となり、高濃度では呼吸麻痺となり即死となる場合もある怖い気体である。
本来濃度が薄い場合、卵の腐った臭いで発生を感知出来るが、高度が高い場合にあっては神経麻痺によりその臭いそのものが感じられなくなってしまうらしい。
本来、バッテリーには希硫酸はあるが、硫黄成分はないはずである。
だから、硫化水素発生はないものと思っていた。
ただ、特殊な環境で発生があるという情報、また実体験でバッテリー液が無くなったバッテリーが卵の腐った臭いがしたとの情報も一部である。
私が不得意とする分野…化学である(^_^;)))
どうも硫化水素の主要な発生原因の一つに、『硫酸塩還元菌による嫌気性発酵』という現象があるらしい。
硫酸塩が存在し十分な酸素が供給されない環境下では、硫酸塩還元菌による有機物分解が促進され、硫酸塩が硫化物イオンへ還元され硫化水素が発生するらしい。
この硫酸塩還元菌は自然界に普通に存在し、硫酸塩があり、酸素が供給されない環境の条件が揃えば硫化水素の発生は珍しい現象ではないようだ。
良く長期解放していない貯蔵に発生した硫化水素での労災事故がこれにあるのだろう。
そう考えると、経験値として無くはない。
もともと水草水槽を20年ほどやっているが、その昔いろいろと浄化についてチャレンジしてきた。
その際、嫌気バクテリアによる硝酸塩除去をするとされるTOTOフィルターだ。
一時期使っていたが、長水路を作ることで硝酸塩を分解をするフィルターである。
これが、目詰まりするし、注水側からポンプで圧力をかけることから水漏れが発生したり、いざ掃除するとなると面倒だったんだわ。
そして掃除の時はめちゃ臭い。
通常のエーハイムの生物ろ過よりも圧倒的に臭く、今考えれば硫化水素の卵の腐ったっぽかったかも知れんな(^_^;)))
そんな理由から長くは使わなかったがね。
何れにしてもバクテリアによる硝化と還元の作用なのであろう。
ただ車内に置いてあるバッテリーから発生した硫化水素ガスによる中毒によって死亡事故となるだけの濃度になるのであろうか。
ここでいう死亡事故となり得る特殊な環境ってことなのだろう。
果たしてどんな環境となっているか知りたい。
何故ならば、車庫外に設置している自動車用バッテリーを充電コントローラーを介してソーラーパネルで充電をしているからである。
常時接続されていることから、水素ガスによる爆発を回避するべく車庫外に設置し、密閉しないように通気孔を開けてある。
念のためにバッテリーも液封であるメンテフリーバッテリーを使用。
中古バッテリーを活用し、設置から既に4年程度経過している。
電圧低下の時間から感覚的に放電量は少なくなってきているとは思うがまた車庫の照明程度は十分な活用できている。
そんなバッテリーから硫化水素でも発生でもしたら一大事だわ。
近々、このソーラーシステムのバッテリーも点検してみよう。
今回の事故の特殊な条件で硫化水素発生、その条件を知りたい。
もし、比重が重い硫化水素発生の可能性があるのであれば、ケース底に通気孔を開ける必要もあるわな。
外に設置しているので水素爆発や硫化水素中毒もないとは思うが…。
いりいろとまれに事故となるうるバッテリー。
まさかこの事故において、バッテリー近くに硫黄成分なるものを置いていたと言うわけでもなかろうに?!
ムトウハップとか車に積まないよねぇ~(^_^;)))w
エキゾチック~ジャパン!
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2020/05/27 11:48:54