太いマフラーがなぜよくないのか？？

すげー悩むわけです．

よくある仮説に対して，なんか違和感ありまして．

1. 抜けが良すぎる．．．
おかしいですよね．排気抵抗はそのままポンピングロスに跳ね返っていくわけで抜ければ絶対にパワーロスは少ない．

2. 混合気の吹き抜けがある．．．
自己EGRがゼロになればあとは吹き抜けても，実空燃比を出力空燃比に合わせることさえできれば燃費が悪くなるだけで出力には効かないはず．EX側からの押し戻し反射波による過給効果はあるとは思いますが流石にマフラーから反射するとはちと思えない．．．それまでにエキマニの集合，触媒etcで圧力波は減衰するでしょうしね．

というわけで悩んでいると．．．ポンプの世界でオーバーフィード現象ってのがあるんですね．

慣性力∝(管径 )^-2 x (脈動回数)² x 質量流量 x 管長

だそうでして．脈動してると入り口圧が無くなっても慣性で流れ続けようとするというわけです．当然この力は運動エネルギーに比例するので流速の2乗に比例する，なので管径の-2乗に比例する．．．ポンプの場合，基本，正流は出口側からの吸出しがあれば流れ続けるので，ポンプの能力に加えて慣性力分余分に吐き出しちゃうというものです．

基本，エンジンも自律して回ってるとはいえただのポンプ機構なのでこれで流量が増えているのでは？？？と思ったわけです．

当然流れが増えた高回転域ではいわゆる定常流れ仮定の抵抗の方が支配的になるので太いマフラーの方が有利，低回転域では慣性力が効くので細いマフラーが有利．．．

どうでしょう？？

ちなみに，これが正しいのだとするとチューニングパーツでよくあるマフラーの途中だけ絞るものはあんまり意味がなさそうですね．そしてインテーク側でも全く同じことだと思うのでインテークホースを太くしたのは失敗か？？