
地区を越えて出かけちゃいかんということで近場で人の居ないところへ.安倍さん,小池さん,鈴木さん,皆さん言っていることが喰い違っていて良くわかりません...
旭川を代表する観光地というと市内だと旭山動物園,ラーメン博物館,雪の博物館,旭川市郊外で言えば美瑛とか大雪山,層雲峡と言ったところでしょうか...
が...マニアックな観光であればここが一番面白い.
アイヌ語でカムイコタン,日本語での直訳では神の居所という意味らしいです.漢字では神居古潭.当て字ですが雰囲気出てますよね.上手い当て字だ.
ここの面白さは景観もですが地質的なやつ,地理的な奴と鉄的な奴に別れています.
まず地質的な奴.北海道(島)って左右がぶつかってできていて,真ん中に褶曲山地が多数南北に走っています.その皺の間の盆地にできたのが旭川市.旭川の東側の皺,大雪山から流れ出た石狩川他数百の川が上川盆地で行き場を失って,西側の皺,夕張山脈-名寄山地のたまたま?柔らかかった神居古潭変成帯を突き破ったのがこちら神居古潭.石狩川って旭川市内だと悠々と流れるいわゆる大河的な雰囲気を持っているんですが...
神居古潭変成帯はそんなに大きくないので石狩川は一気に細くなってこんな感じ.ただの急流に見えますがなんと水深70m!なんと最深部は海面下です!
山脈を突き破る川って稀にあるんですがここまで急流なのは珍しい.

旭川市内だとゆったりしていたのが下流ではこの濁流です.昨晩大雨が降ったので水が増えすぎていて怖いけど渓谷美が残念な感じではありますが.
で,地理的な話.夕張山脈を越えるということは道北から道央へはここしか通る道がないということ.道北から見た道央が異世界感が半端ないのはきっとこの神居古潭を超えていかないと行けないからでしょうが...10kmほどこの石狩川が造った渓谷の脇を走るしかないのです.今でこそ函館本線,道央道,R12,複数の道がありますが,往時はこの石狩川の水上交通しか道がなかったらしい.そりゃそうだよなぁ...この渓谷の脇に道を通すなんてとんでもない大工事です.ちなみに,道央道,R12,函館本線とも長大トンネルと川の脇に流れに沿ってかけられた橋で越えていきます.いわゆる1番,10番台国道でここまで険しいのは碓氷とか鈴鹿とかあんまりない感じです.
で,なぜここが神居古潭と呼ばれるかというとこの水上を船で超えていたので神というか悪魔が住むと思われていたらしい.個人的にはこの濁流,今どきの動力船でも超えたくないですが....
で,今や長大トンネル化された函館本線ですができた昔は石狩川沿いの崖に作られていたそうで.とんでもない急所です.事故も多かったそうで結局トンネル化されて神居古潭駅は廃駅になってしまい,残されたのがこれ.
9600+C57+D51三重連になってますが,三重連があったのかは不明ですが,流石にこの組み合わせはないでしょうねぇ...まぁ,でもこのレベルの機関車が必要なのは間違えないです.今でもDF200はフルパワーな感じですからね.
駅名標.少し錆びてますがS46年廃止ですからよー残ってますよね.
ここには対岸に一軒しか家がないので当時でも駅に利用者が居たのかは不明です.

駅舎.綺麗に保存されてますねぇ.コロナで閉鎖されてました.

そして帰ってきてからは散歩に出ました.おぉ!桜が7部咲き.素晴らしい~

まぁ,そんな感じで相変わらず誰にも会えずな感じですがボチボチ暇を潰してます.
Posted at 2020/05/05 20:20:34 | |
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