”駆けぬけるおっさん”が 旬な試乗記をお届けする Fisher's Blog
本日の試乗記は メルセデスベンツの”SLK200スポーツ”です。
近くのDラに飾ってある新型SLK
車のデザインには厳しい妻が「あれ カッコイイよね~」とめずらしく褒める♪
メルセデスのHPを見ると”デモカー試乗キャンペーン”なるものをやっておる
ということで 歩いてすぐのDラまで試乗に行ってきました。
今回は SLKクラスの最廉価バージョンの200スポーツにレザーパッケージを装着したモデル
対抗馬は Z4となるんでしょうが
最新の4気筒のZ4には乗ったことが無いので
昨年 借りて乗り回したZ4 sDrive23iとの比較を素人目線で書きなぐります。
■主要スペック比較
Z4 sDrive23i(以下Z4と呼ぶ) SLK200スポーツ(以下SLKと呼ぶ)
サイズ 4250×1790×1290mm 4145×1845×1295mm
重量 1500Kg 1440kg
ホイールベース 2495mm 2430mm
パワー 204PS/6300rpm 184ps/5250rpm
トルク 25.5kgm/2750~300rpm 27.5kgm/1800~4600rpm
エンジン 直列6気筒NA 2496cc 直列4気筒ターボ 1795cc
ミッション パドルシフト付6AT パドルシフト付7AT
0-100km加速 7.3sec
オープン機構 電動メタルトップ 電動メタルトップ
■エクステリア
新型SLKは旧型よりももロングノーズ感が増しています。
ノーズのスラントが緩やかになっているかもしれませんが、
このノーズの長さを意識させることによって伸びやかな雰囲気が強調されています。
パッケ-ジングが似ているので 似たような形になるのは必然かもしれませんが・・・・
Z4とフロントマスクが違うだけでは? という感じ
特に後ろのラインは似通ってます。
少し気になったのは 後輪部分だけ後付けフェンダーみたいなのが付いてて
これはカッコワルイ。
写真で見ると気にならないけど、実物は目立ちます。
それと 今回のSLKは直線を意識してるのか?ゴツイ印象があります。
フロントマスクなんかはガンダムチックな雰囲気です。
曲線を駆使したZ4のラインのほうが深みを感じさせて魅力的るかなあ・・・・
まあ でも全体的に見ると カッコイイ2シーターオープンであることは間違いないです。
■内装
Z4のそれよりは 明らかに高級感が上です。
シートの座り心地もハンドルの握り心地も実にしっくりきます。
嬉しい装備としては座席の首のとこから温風が出てくるエアスカーフ
左右独立で3段階に切り替え可能。
オープンカー乗りには実に有益な装備です。
■走行インプレ
・7ATシフト:
シフトはトルコン式7ATでパドルシフト付きです。
シフトパターンは一般的なパターンで右でアップ 左でダウンです
エコモードで乗って自動変速に任せると恐ろしい速さで低回転から高いギヤにシフトしていきます。
スポーツモードでパドルシフトを駆使すると・・・・
変速速度は早いのですがパドルシフトのレスポンスが悪いような・・・・
事前に読んだ評論家の先生たちの評価はよかったけど
僕には違和感がある。
パドルシフトでの変速はZ4の6ATのほうが素直でしっくりきます。
オートモードの変速はSLKのほうがよく出来ていると感じました
・4気筒ターボエンジンのフィール:
1.8Lの直列4気筒エンジンは パワー感もイマイチですが
なにしろ回転の雑味が気になります。
レブが低すぎて回した気にもならないし吹けあがり自体も重い。
未だ新車であたりが着いてないとしても 気持ち良さの無い残念エンジンでした。
エンジンに関しては やっぱ6気筒が気持ち良いです。
低回転のトルク感は十分なので エンジンの回転フィールを気にしない人だったら良いのかな?
・ハンドリング
ちょっと軽すぎるのと BMWに比べると希薄なステアフィール
この点に関してもZ4のほうが印象は良いです。
・走った全体の印象
SLKは街中だけなのでよくわかりませんでしたが・・・
Z4のほうが60kg重いのにもかかわらず軽快感はZ4のほうが上です。
ゆっくり走らせても面白いタイプでは無いと思います。
全体的に重々しい感じがまとわりつく感じでした。
■総合インプレ
SLKは見た目はすごくカッコイイしスポーティな印象ですが
少し走らせた感じでは なんか重ったるいし エンジンに魅力が無い・・・・
期待が大きかっただけに ちょっと残念な試乗でした。
メルセデスとBMWでは 似たようなパッケージでも ここまで走行感覚が違うのか?
と驚きました。
メルセデスの乗り味が好きな人から見ると 逆な印象になるのかもしれませんね。
SLK350に乗れば また印象は違ってくるかもしれませんが
なかなか試乗出来る機会は少ないでしょうね。