”駆けぬけるおっさん”が 旬な試乗記をお届けする Fisher's Blog
本日の試乗記は・・・・・・・・
ゴクリ・・・・すごいんです
最高に心沸き立つ試乗の朝は快晴♪
第三京浜からは遠めに夜明けの赤富士を見ながら集合場所へ向かいます。
本日の試乗車は IDINGPOWER”E36-M3/S3 V2 LIMITED ”
匠と称される伝説の名チューナーが
NAのスロットルワイヤにこだわったE36M3ベースのチューンドコンプリートマシン
現在味わえる中の究極のNA直6エンジン♪
Z4Mを所有する僕でなくても よだれの出る試乗会なのであります。
素人ながら(素人だけに)感じた興奮をお伝えします。
ある意味 これは貴重なレポです!
なぜなら・・・・
僕みたいなへっぽこ素人が IDINGのコンプリートマシンを語るなどと言うことは
非常に稀だからです! キリリッ!
集合場所について
IDINGの巨匠に電話をする。
・・・ そう な、なんと 今日の試乗は巨匠自らの案内によるものなのです。
(これだけでも相当の価値があります)
(ですが・・・ 巨匠の横で運転すると言う緊張に耐えられるか?
しかも 左ハンドルなのでペダルレイアウトがぜんぜん違うし・・・)
「お世話になります・・・」の挨拶もそこそこに
「じゃ 行きますか!」と 早速の試乗♪
写真の影の長さでもわかるとおり
朝一番 交通量の少ない状態の試乗です。
まずは 巨匠の運転で解説を聞きながらドライブ
助手席でも エンジンの切れ味と回転フィールの気持ち良さがびんびん伝わってきます。
ハイパフォーマンス しかも 運転にある程度以上の技術を要する車になると
自分で運転するよりも ポテンシャルを引き出せる方の助手席に座ったほうが
その車のよさを味わえることは多くあると思います。
その意味でも 助手席で聞くレクチャーはすごく価値がありました。
今回の試乗車 ”E36-M3/S3 V2 LIMITED ”は10台限定のコンプリートカーで
車にはシリアル№が付いています。
本日の車両は シリアル№005
リヤシートレスの車両です。
そして 待ちに待った 交代!!!
最初から遠慮無しにガンガン踏ませていただきました。
しかも 晴天の完全ドライだったのでコーナーもそこそこがんばりました。
まずは エンジンを語らせていただきます。
エンジンは S50/B32(ダブルVANOS付き)をベースに
新設計のピストン「&コンロッドを組み込んでチューン。
その結果 Z4MのS54エンジンをもしのぐ 363PS/7860rpmを達成しています。
Z4Mのエンジンに比べ 20PSの上乗せです。
トルクは同じくらい
ボア&ストロークも同じで排気量も同じ
決定的に違うのは Z4Mは電気スロットル ”E36-M3/S3 V2 LIMITED ”はケーブルスロットルです。
アクセルを踏んだ瞬間のレスポンスは懐かしいバイクの味
瞬間的にガンッ と車体が出て行きます。
Z4Mもスポーツボタンを押すとすばらしいレスポンスになりますが、
感覚が違います。
ボキャブらが貧弱なので 上手く表現できませんが、
”E36-M3/S3 V2 LIMITED ”のレスポンスのほうが気持ち良くて
足とアクセルがつながっている気持ちよさがあります。
加速感は Z4Mと同じような感じです。
Z4Mで全開にするときは1人しか乗ってないけど
今回の”E36-M3/S3 V2 LIMITED ”は2人乗り
加えて もともとの車重が60kgくらい重いので その影響もあるかも?
また 後述しますが 足が非常にしなやかで設置感抜群なので
暴れながら加速する感じのZ4Mは擬似的に加速感が高いと感じるかもしれません。
4000以下の低回転領域ではZ4Mのほうがトルク感が高く感じますが
”E36-M3/S3 V2 LIMITED ”のエンジンは
5000以上の回転フィールがむちゃくちゃに気持ち良いです。
Z4Mのエンジンも「回せ回せ!」と感じるエンジンですが
IDINGのチューンしたエンジンは回転フィールがより滑らかで吹けが軽く感じるし
トップエンド近くでも苦しげな感じが無い吹けきり感が気持ち良いです。
この回転感覚が IDINGマジックなんでしょうか?
”E36-M3/S3 V2 LIMITED ”はエンジンだけでなく
サスペンション、ブレーキ、車体剛性アップ、
そして空力までもチューンしたトータルバランスに優れたチューンドコンプリーチカーです。
空力以外は 僕でも良さがわかります。
特に 足の良さには感動しました。
グイーンと回りこむコーナーで数度 加重をかけて回ってみましたが
回頭性が良く 後輪の接地感も抜群で この仕様ならDSC無しでも怖くなさそうです。
ハンドル切はじめの感覚も切れが良いのに過度でも無い絶妙な加減で
無意味に車線変更したくなるくらいです。
車体剛性の良さは強いブレーキング時の安心感で体感しました。
乗り心地はたっぷりしたストロークで以外にもソフトです。
それでいて ステアリングの切れ味は最高!!
これもIDINGマジック?
この大きなウイングは 180以上で効果が出るようです。
「270でもタバコすいながら運転できるよ!」 ですって
個人的には バックミラーが見やすいのに好感を持ちました。
正直に言うと
試乗する前は 「なんでいまさらE36?」なんて なめた考えを持ってたんですが・・・
試乗後は そんな考え吹っ飛びました。
チューニングカーと言うと 乗りにくいのではないか?
扱いにくいのではないか? という印象がありますが
”E36-M3/S3 V2 LIMITED ”は 非常にトータルバランスに優れてます。
しかも 単なる優等生ではなくて
「俺を回してみろ 楽しいぞ~」と語りかけてくる切れ味抜群のエンジンと
「俺を信じて 突っ込んでいきなよ♪」と太鼓判押してくれそうな絶妙の足回り、車体剛性&ブレーキ
ワインディングに持ち込んだら相当楽しそうな車です。
大興奮の試乗は実質20分くらいでしたけど 大いに充実した試乗でした。
IDING様 貴重な試乗機会を与えてくださりありがとうございました。