本日は 大荒れの天気だったので
az号で 六甲山を越えて 有馬温泉に浸かってきました。
帰宅しようと車に寄ると・・・・ となりにS660が♪
(小雨 降ってたけど オープンにしたままだった すごいな~)
ということで ネタもないので S660をネタにします
スマロー(smart roadster)オーナーでS660を気にして無い人は恐らく居ないのでは?
実際”
ホンダ S660登場の裏でスマート ロードスターが絶滅間近に?”という記事まである。
まあ でも・・・
走りを強烈に意識したS660に対して
スマローはあくまでシティコミューターの位置づけで生まれた車だからスタンスが全然ちがうのです。
実際 スマローオーナーでそんなに”走り”を意識している人は居ないはず。
というのも 後述するさまざまなウイークポイントが”走り”気分をスポイルするからです。
僕みたいな変態は極めて稀です。
で 実際どうなのよ? となりますが
トラックバックさせていただいた
ブログに数字比較とか
面白い画像があるんで見てください。
1.まずはスペック
smart roadster HONDA S660
EGレイアウト RR MR
サイズ: 3430*1615*1205 3395*1475*1180
ホイールベース 2360 2285
オーバーハング前/後 625/445 620/490
最低地上高 140 125
車両重量 830kg 830kg
排気量 698cc 658cc
最高出力 82ps/5250rpm(105ps) 64ps/6000rpm(80PS)
最大トルク 11.2kg・m/2250-4500rpm 10.6kg・m/2600rpm
燃費 18.4km/L 21.2km/L
トランク容量 F/59L、R45L/86L ユーティリテイボックス(フロント)
*( )内はROM書き換えで得られるMAX馬力
似たようなサイズなんですが
違うのは 車幅とホイールベース
スマローのホイールベースはマツダのロードスターよりも長いんです。
さらに ステアリングはロックtoロックが3.5回転とこの主の車にしては超スローです。
パワーに関しては スマローが圧勝と思います。
なんせ 同じ重量で 20%の差があります。
105PS仕様のスマローでも六甲山のヒルクライムは若干辛いので
ノーマルのS660では上らないでしょう。
「アルトワークスは大丈夫だけどS660は上らない・・・」って天界の常連さんたちの試乗インプレでした。
2.ワインディングは?
実際に試したこと無いので 周り方の試乗インプレと
ワインディングで後ろを走ってみての印象に基づく予想ですが・・・
足はすごく良いんだと思います。スマローと偉い違い(^^;
MRらしくコーナーの入りがするどい。しかもコーナーが安定している。
「アジャイルハンドリングアシスト」:
ブレーキを高精度に制御し、旋回に入る際の応答性や旋回中のライントレース性をより高める
タイヤがネオバ、ボディ剛性がS2000並み さらにサスは4独だし
軽でそこまでやるんですね(^^;
立ち上がりはかったるそうです。
強烈な勾配のダウンヒルだと凄く速いのかも?
羨ましいのはMTがあること。実に楽しそうです。
スマローのミッションは悪名高いシーケンシャル6速(3速×副変速の乾式シングルクラッチ)で変速に時間がかかるし癖が有るので慣れてないとワインディングをそれなりのペースで走るのはほぼ不可能です。
3.実際の使い勝手
①オープンへの変身
S660の場合 手動で屋根をクルクル巻いて フロントのユーティリティーボックスへ収納
スマローの場合 電動幌をスイッチでワンタッチオープンできる。
しかし下の写真のようにフルオープンするにはサイドレールを
フロントトランクに収納する必要がある
②荷物積載能力
S660は フロントのユーティリティーボックスのみで オープンにすると全く無くなる。
スマローの場合 下の写真の荷物をフロント、リヤに振り分けて積載可能
この荷物でも電動オープンは可能
電動オープンをあきらめればさらに大き目のバックを載せることが可能
S660とスマローの一番の差はこの荷物積載能力にあると思います。
特に写真のフロントトランクはお買い物に重宝します。
リヤのトランクは深さが無いので限定されますが以外に使えます。
③安全性
S660は最新の日本製だけあって 左右&サイドエアバック
全体の60%以上にハイテン材を使用したフレーム
VSA=Vehicle Stability Assist (車両挙動安定化制御システム)ABSとトラコン制御
スマローは2003年にこの世に生まれ すでに13年が経とうとしてますが
さすが メルセデス製 簡素なパッケージにも関わらず
左右エアバック、ABS、ESPが着き
トリディオンセーフティーセル構造と強固なアルミドアフレームに守られてます。
BRABUSに居たってはサイドエアバックも着いてます。
脱線しますけど スマローの外装パネルはすべてポリカーボネートのプラ板です。
ガラス繊維強化で無いので フェンダーとかドアパネルとか簡単に割れます。
でも 写真のようにパネル入れ替えも比較的簡単に出来るんです。
4.収納とパワー以外にほぼ隙の無いS660に対してのスマローのウイークポイント
・変速が遅いし癖がある。:
ノーマルだと「壊れてるの??」と言うくらいひどいです。
ROM弄ってもらっても慣れないと それなりのペースで走るのは無理だし
右折交差点とかではマジに危ないです。
・フェードしやすいブレーキ:
フロントがソリッドローター、リヤがドラムです。
おまけに純正パッドとローターがヒドイ(ToT)/~~~
峠走る人が普通に踏むとすぐに曲がります。
・リヤサスがヒドイ:
所謂ド・ディオン式サスペンションで ストロークも短いので 外乱に恐ろしく弱い。
フロントもストロークが短いし フロントトランクがあるため開口部が大きく剛性が足りない。
路面の良いところではそれなりに走れるけど、荒れてるところではロデオ並みに面白い
(^^;
・雨漏りしない固体は稀:
新車時から悩まされていた人も多い
10年以上経ち 幌の接着もいい加減なので 常にメンテして無いと雨漏りする。
しかも盛大に・・・
・電気系トラブルが多い:↑雨漏りに連動してるかも?
普通に走行不能になります。
高速道路でのびっくりマーク症候群(突然エンジンストール)
強制セーフモード、エンジンかからない症候群。etc 忍耐の無い人は所有できません。
・リクライニングしないナビシート
1mmもリクライニングしないし硬いので尻でアスファルトの路面のツブツブの粗さもわかります。
・ホイールが3穴:
不安だし選択肢もありません。
・部品代が高く、在庫も無い
さすがメルセデス さすが日本国内600台しか売れなかった車です。
壊れるとすぐに「本国発注」「本国にも見当たらない」という返事が返ってきます。
まとめ:
車の完成度的には 圧倒的にS660がまともな車だと思うのですが、
スマローに比べて欲しいか?と気かれれば 答えはNOです。
街中ではピーキーで乗りにくいエンジンもワインディングでは面白いし
出来の悪いリヤサスでも車重が軽いのでコントロールできるし
手軽にオープンに出来て 旅行にも使える。
街中に出れば、老人、子供に人気のデザイン
僕にとってスマローはすごく魅力的な車なんだよね。