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2009年09月23日 イイね!

Z4MとスマロドBRABUSのワインディング

Z4MとスマロドBRABUSのワインディング











一昨日 Z4Mで走ったワインディングをBRABUS君で走ってみました。

2台ともにワインディングが楽しいマシンではあるのだが・・・
2台とも2シーターのオープンカーであるのだが・・・・
2台とも後輪駆動のマシンではあるのだが・・・・・

その走りは ものすごい違いがある。
めったに無い組み合わせの2台の比較インプレを少々。

乗り出し:
 Z4MはMT6速、しかも恐ろしくレスポンスが良く恐ろしく回転落ちも速いエンジンということもあり
 乗り出す瞬間から かなり身構えないといけない。
 さらに もともとの超ロングノーズデザインに加え、
 巨大なS54エンジンを搭載するために膨らませたボンネットのバルジのおかげで前の路面が見難い。
 気合を入れて乗らねばならないマシンである。

 BRABUS君はセミATのシーケンシャル6速、パドルシフトなので楽チンそのもの、
 車高は恐ろしく低いがボンネットは低く抑えられ路面も見やすい、
 乗り出すときからなんの気構えもいらないお気楽マシンである。

雰囲気:
 Z4Mは吸気音、排気音、メカノイズ すべてがヤル気モード
 エンジンが「早く回せ!」とせきたてる感じがする。
 が、エンジンは大排気量ということもあり低速トルクもすごいので低速で流すのも苦痛ではない。 

 BRABUS君はベースグレードに比べると排気音はヤル気モード
 変速時のクシューンというウエストゲートの開くときの音が雰囲気を盛り上げてくれる。
 700ccというバイク以下の小排気量のハイチューンエンジンなので低速トルクはまったく無く、
 必然的に常にキビキビと走るように要求されてしまう。
 スマート・フォーツーとほぼ同じ操縦性ながら ゆっくり流すことはかなり苦手

ステアリングインフォメーション
 Z4Mはあえてベースグレードの電動パワステを排しフィール優先の油圧パワステにこだわった。
 BRABUS君は電動パワステである。
 導入当初 評論家諸氏からくそみそにけなされたBRABUS君のステアリングフィールだが
 同じコースを乗り比べてみると意外なことにBRABUS君のほうが路面の状態がわかりやすい。
 Z4Mのステアリングレシオはナチュラルな感じで鋭すぎず、鈍すぎず なじみやすいが、
 BRABUS君はレシオが低すぎてタイトコーナーでは結構忙しい。

コーナリングスピード
 BRABUS君の圧勝。
 車重と車幅が効いている。
 Z4Mは1430kg 1780mmも有るのに対し BRABUS君は850kg 1615mm
 ラインの自由度に加え物理的にBRABUS君の方が有利である。
 
ロール感
 BRABUS君はサスペンションストロークがあまり無く、座席位置も低く思いっきり
 カートチックな操縦性。
 ジムカーナ場でエリーゼやエキシージに試乗したこともあるが、
 BRABUS君の方がカート感覚は強い。
 コーナリング中の外乱には思い切り影響されやすい。
 Z4Mは以外にフロントのストロークが大きく、結構ロールを許容する。 
 前の路面が見難いので余計にロールしている感覚が大きいのかもしれない。
 コーナリング中の外乱でもサスが上手くいなしてくれる感じがする。

コーナリング脱出スピード
 Z4MはMディファレンシャルとS54エンジンの鬼のようなトルクでものすごい加速が出来る。
 まるでワープするような感覚といえば言いすぎだろうか?
 ギヤ比が合って無くてもトルクがすごいので
 普通のスポーツカーのコーナリング脱出加速をはるかに凌駕する。
 
 BRABUS君はLSD無しなのでコーナリングGのかかり方によっては
 内側のタイヤが空転して腰砕けになる。
 なによりギヤ選択を間違うとまったく加速してくれない。
 加えてコーナリングアプローチ時のシフトダウンが意外と難しく、
 しっかりスピード落ちてからシフトしないと変速を受け付けてくれない。 
 BRABUS君で早いペースでワインディング走るのは意外に難しい。

コーナリング安定度
 Z4Mはアプローチの仕方によってはアンダーに陥りやすく
 コーナー後半は有り余るパワーでいきなりオーバーに転じやすい
 じゃじゃ馬系のコーナリングです。
 BRABUS君は実にナチュラル パワーオーバーステアにもなりにくいしESPが秀逸なので
 ESPが効いてる幹事も少なく曲げていってくれます。
 (実は警告灯ビカビカ点灯しまくりですが)
 安心して曲がれるのは圧倒的にBRABUS君です。

DSC vs ESP
 どちらかというとZ4MのDSCのほうが介入が遅く、
 介入するときは思い切り介入するという感じがします。
 BRABUS君のESPは実に巧みで 効いてる感覚をドライバーにあまり伝えずに
 実は細かに介入している。
 なので介入してもとたんにパワーダウンというパターンは少ないです。
 どちらもオフにしない限りはなかなかスピンはしないでしょう。

ブレーキング
 減速Gを大きく感じさせてくれるのはZ4M。 
 なんせE46M3のシステムをローター径をあげて搭載というのだから効かぬはずはない。
 ペースをあげて走ると、パッドとローターのクリアランスを狭くする制御が入ることもあり
 ものすごい制動感。
 しかし 重量差が効くのでBRABUS君の方が奥まで突っ込めるし自在度が高い。
 (ただし ノーマルパッド、ノーマルローターでは全然ダメです)

シフト
 Z4MはMT操作の上手い人で無いとなかなか楽しめないけど、
 ギヤ選択間違えてもものすごいトルクでカバーしてくれます。
 BRABUS君は誰でも操作が出来るんですけど、ワインディングでのシフトダウンは以外に難しいし
 パワーバンドが恐ろしく狭いのでギヤ選択間違えたらまったく加速してくれません。

総合インプレ
 Z4Mはシフトの難しさと、有り余るパワーのコントロールで
 ワインディングをそれらしく走らせるのはなかなか至難の業ですが、
 超絶官能エンジンを回すだけでもいけます。
 コーナーリングスピード抑えて入り、脱出加速でテールの押し出し感を楽しみながら
 超絶加速を楽しむパターンが面白い。 

 BRABUS君はその走り方さえマスターすれば、ものすごいコーナリングマシンです。
 コーナー入り口での減速の自由度を活かしながら4ドリ状態での
 異次元コーナリングスピードを楽しみ、
  パワーバンドの狭いエンジンを上手く活かしていく喜びを味わうのが面白い。


どちらも 通常の乗用車には無い ワインディングの魅力を備えてます。
実用性とは引きかえに 余りある魅力を味あわせてくれます。

 

Posted at 2009/09/23 21:03:24 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗レポ | クルマ

プロフィール

本名はJean・Manuel・Fisher(ジャン・マヌエル・フィッシャー)と申します。(^^;;; ワインデイングをリズミカルに走るのが好きで結構日本全...
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